喫茶店を経営したい!とドリーム暴走列車となった、義弟と妹のエピソードの続きがきていました。
・何を書いても構いませんので@生活板 2
891 :832:2015/02/02(月)20:21:34 ID:Xbs
先週書きこませてもらった喫茶店の件の者です
妹から連絡があって、一応解決したのでご報告
落ち着くところに落ち着いただけなんだけどね
妹夫婦の行く末は雲行き怪しいけど
結論から書くと妹夫婦は別居
離婚前提というわけではないんだけど、義弟が義弟実家預かりになった
理由は私達の実家が地方だから、働いている妹が帰るのは現実的じゃないこと
それと、予想外にあちらの義母が息子のドリーマーっぷりにキレたから
経緯は追々書くけど、「外食三昧で自分の皿すら碌に洗わない奴が、どこの誰が口をつけたかも分からない皿を嫁に洗わせようっていうのか!」と義母大激怒
妹夫婦の二人暮らしだと妹がテキパキこなしちゃうから、そのありがたみもわからないんだろうってことになって、一時的に息子を実家に収監することになったそうだ
正月明けから喫茶店だなんだと騒がれて疲弊した妹に気を遣ったらしい
「たまには一人になりたいでしょう」という事で息子を引っ張っていったと妹談
当の義弟も「一人になって、良く考えてみて」と陽気に実家に帰って行ったそうだ
もうここまで来ると義弟が何考えているのかよくわからない
でも根っからのドリーマーで馬鹿ってわけじゃないみたい
義弟がなかなか周到な奴だってことが、義両親との話し合いで分かった
892 :832:2015/02/02(月)20:29:12 ID:Xbs
先週、義両親を交えて話し合いがあった。
勿論、お店は義弟の選んできたお店
(義弟の美食趣味自体は、美味しいお店を見つけて来てくれるから義両親、妹にも好評だった(この時までは))
義両親から連絡があった時点で、義弟も妹が相談したことを悟ってたんだろうね。周到に準備してきたらしい。さながらプレゼンみたいだったって妹が言ってたよ
もしかしたらまとめサイトでみかけてたのかもしれないけど
さすが美食めぐりの達人。親しいお店で開店の時のノウハウとか色々聞いて来ていたらしい。それをまとめた研究ノートを持参、あとどんなお店にした以下の具体案とか
挙句の果てにはそのツテなのか、コンサルタント?みたいな人に頭金とかの試算を出してもらっていたりだとか、営業利益の目標を立てていたりとか、お店で使いたい食器のカタログを取り寄せていたりとか、かなり熱を入れていたらしい
かなり練ってあったという話なので、喫茶店ドリームを持ったのはかなり前のことなんじゃないかと思う
もしかしたら結婚する前からかも。妹からの伝聞だけど、かなり周到みたいな印象を受けたよ
妹自身、その場では血の気がひいたみたい
そしたらなんと真面目な義父が懐柔されかかった
ここまでしっかり考えているならって。資金の問題は確かにあるけど、お菓子屋さんみたいな職業は女性も好きだろうし、妹も人生の転機だと思ってよく考えてみたらどうだいって
でもさ。料理学校に行った人間が全員料理人になれるわけじゃないじゃない
ああいうのって、やっぱりどこか才能みたいなのが必要でしょ?
まあ義弟はその才能を妹に感じ取ったのかもしれないけど、肝心の妹の料理の出来がどうなるかもわからないのによくもそんなことを言えたもんだとおもうけど
でもここで予想外が起きた。賛同するかと思った義母が大激怒
いつもみたいにほんわか聞いていたと思ったら、急に顔を顰めて「お父さんも、○○(義弟)君も、私に孫を抱かせない気なの?!」って声を荒げたらしい
まあ、確かにこれから開業云々やってたら、孫なんていつ抱けるかわからないもんね。妹も今が適齢期だし
義母は「男親が喫茶店を切り盛りするならともかく、女親が厨房に立って子どもを産んで育てるなんてまず無理」「孫ちゃんとピアノを弾ける方がお店でピアノを弾くよりよっぽど嬉しい」と主張
(元々かなりの子ども好きな義母で、前々から子供向けのピアノ教室をやっていると聞いてる)
「ママンはこんなに頑張ってる僕の夢を応援してくれないの?」とショボンとしていたらしいんだが、義母は「するわけないでしょ!誰がお前の店でピアノなんか弾くか!」とマジ切れ
「喫茶店みたいな雰囲気のいいところ(?)で育つ方が子供のためにもなると思うんだけど」って義弟が口に出してしまって、ブッツンだったらしい
最終的には孫ドリームが喫茶店ドリームに打ち勝った
妹も子どもを望んでいるし、あまりにも孫と言うのはお嫁さんに悪いと遠慮していたようなんだが、よりにも寄って息子が自分のドリームをぶち壊そうとする悪魔だったとは思わなかったんだろうな
あと、妹曰く、義母が一番気に障ったのは「子どもが出来るまでは自分の貯金も、両親の貯金も全部ぼくのもの」って思ってるところがあったことらしい(妹旦那は一人っ子)
つまり「子供が出来るまでは貯金とか、全部自分で使っていいでしょ?使う相手はまだいないんだし」みたいな考え方の持ち主だった
美食好きもそういう考え方が関係してるんだろうね
お前のために貯めてるんじゃねぇ!と普段温厚な義母がさながら般若のようだったそうな
とりあえず、義母の大反対にあって喫茶店の話は当面保留
それに、もし喫茶店を強行するようなら絶対にピアノなんて弾かないし、全面的に妹の味方であることを言ってくれたそうだ
妹の義母って人は専業主婦だったんだけど、元々は凄く働く意識の高い女性だったみたい
働く女性が好きだから、それを奪おうとしている息子をみてなおさら頭に血がのぼったんだろう
893 :832:2015/02/02(月)20:35:34 ID:Xbs
そんなわけで義母の気が済むまで、義弟は実家に返品。交友関係の広い義両親が呼んでくる人の御もてなしみたいなことをさせられるようだ
義両親が使った食器から、客人が使った食器の片付け、家の中の掃除まで全部一人でやらせると義母は主張しているらしい
「これからはもてなされる側からもてなす側になるんだから、美食趣味も禁止」「そんなにコーヒーに自信があるなら私の客人に振る舞いなさい」と言い渡されたらしい
これだけ書くと、なんだが義母が息子を妹から取り上げたくてやっているような印象を受ける人もいるかもしれないけど、多分妹の心が急激に義弟から離れてしまったことを悟っての行動だと思う
妹が感情のまま動かないように冷却期間を置きたかったんだじゃないかなって
妹も人がいいから、少しずつ料理の質とかレパートリーを増やしたり、暇を見つけたらお料理教室に行ってみようかななんていってるけど
「正直、10年後も夫婦で居られるか自信なくなっちゃった」ってぼやいてたからね。そりゃあそうだ
こんなことがあるまでは、傍から見て義弟は完璧な旦那さんだった
共働きを許してくれるし、美食家っていっても平日は働いてるから土日に食べ歩くくらい
美味しいものが見つかれば妹も連れて行ってくれるし、食べ物以外には興味もないみたいだから、ギャンブルとは無縁
貯蓄も頑張ってくれるいい旦那さんだったんだよ
妹はずっとその貯蓄は将来の子供のためだと思っていたようだけど、結局のところ、それは自分のドリームのためのお金だったんだよね
あと妹は最初から喫茶店の事が念頭にあって結婚したんじゃないかって思ってるみたい
単なる思い付きじゃなくて、周到なプレゼン見させられあとなら余計にね
多分、それは間違いじゃないと私も思う
今回の件で義弟って人は凄く打算的な人間だってことが分かった
妹の料理学校に始まり、開業時の資金に始まり、集客は全部顔の広い自分の両親を頼る
あと、自営って書いたんだけど、私たちの実家は一次産業ではないものの、農家とか酪農家にツテがおおいんだよ
この段階で「妹ちゃん実家から仕入れた旬の食材云々」みたいな未来が見えてきそうでしょ?
プレゼンの中では出てこなかったらしいけど、将来そう言われるにきまってるって、私も妹も思ってる
こうして見るとちょっと怖い奴だなあと思った。妹には言わないけどね