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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

ああいう中途半端なところが好かんかった

死んでも怒られるのか。
今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験1

19 :名無しさん :2014/04/24(木)08:43:09 ID:???
ほのぼのした衝撃話。ちょっとオカルトw
大正生まれの祖母はとある旧家のお嬢様だった。
が、名はあるけどお金がない典型的な没落華族の出身で
一回り以上も年上の成金の息子と大人の事情で結婚。
昔の写真を見せて貰ったことあるけど、それはもう美人さんだった祖母は
好きな人もいたらしいし、モテモテだったという本人談も頷けるほど。
対する祖父の方は当時でも低身長の痩せ細ったしょぼくれ男だったけど
祖母に一目惚れで結婚して、死ぬまでその気持ちは変わらなかったらしい。
祖父が死んだのは私がまだ小さい頃だったけど、私の記憶の中にある祖父はいつもニコニコしてて
よく肩車して野球観戦に連れて行ってくれた大好きなおじいちゃんだった。
祖母の方は逆に気位が高くて、難しい人だった。
父は長男なんだけど、祖母が嫁になる女性を吟味に吟味を重ねてるうちに
勝手に恋愛結婚してしまったものだから、うちの母はずいぶん虐められた。
その姿を物心ついた時から見て育ったので
祖父のことは好きだったけど、祖母は大嫌いだった。
だけど祖母は機嫌のいいときは母を虐めることもなかったので
なるべく祖母の部屋に行って三味線を聞いてあげたり
一緒にテレビを見ながらおしゃべりに付き合ったりしてた。
“いい孫”ではなく、母の為にそうやってた。
祖母には友達がいなかったから。
その祖母がよく話していたんだけど、祖母の部屋によく死んだ祖父が現れたらしい。
「おじいちゃん、おばあちゃんのこと大好きだったから
 死んでも会いたいんじゃないの?」
なんて言うと、どうもこのおじいちゃんの霊、完全な形で現れないらしい。
箪笥の陰から半身だけだったり、天井から上半身だけだったり
常に身体の半分だけ出てきたらしいんだな。
で、祖母はいつも
「ああいう中途半端なところが好かんかった。
 出るなら出る、出ないなら出ない、はっきりさせんかい」
と怒ってた。(まぁ半信半疑だったけど)
その祖母が95歳で大往生して数日後の夜。
なんとなく寝付けなくて布団の中で寝返りうって逆方向に横向きになったら
目先の畳から肩から上だけ祖父が現れた。
怖いっていう感覚はなくて「あ、おじいちゃん・・・」って感じ。
記憶の中と変わらない笑顔でこちらをしばらく見ていたが
「ばあさんのこと、ありがとな」と言ってフッと消えた。
正直ウトウトしかけてたような気もするから夢だったのかもしれんが、祖母が言ってた通りだと思うとなんか笑っちゃった。