最初に断っておきますが、私はLIGが嫌いじゃないですよ。好きだからこそ、ツッコミをいれたくなるわけです。
で！
いつも面白い記事を提供しているWeb制作会社「LIG」が、昨日以下のような記事をアップしていた。
・フィリピンでプログラムと英語が学べる、ギークスキャンプがスゴイ！！（LIG）（魚拓）
このエントリーでは、フィリピンのセブ島に6ヵ月滞在し、英語とプログラミングを学べる「ギークスキャンプ」というものを紹介している。LIGのエントリーでは以下のように解説している（ボールドも原文ママ）。
フィリピン・セブ島にあるグループ会社、NexSeed（ネクシード）にて、6ケ月間プログラミングを幅広く学びながら、実践的なプログラマー的思考を定着させる一方、本人の志向性や得意分野を明確にし、エンジニアとしての今後のキャリアを設計していきます。そして同時に、現地トップクラスの講師陣による英語教育も行います。
必要なものは”やる気”と”情熱”のみ。それ以外に応募条件は何もありません。
渡航費用、研修費などはすべてギークスが負担。更に一時金として33万円を支給！
英語とプログラミングを無料で学べ、渡航費用もただ。さらになんと33万円もくれるという。会社を辞めてハローワークの求人モニターを黙々と叩くオイドンにとっては願ってもない機会じゃないですか。
いや、まてよ。上手い話にはなにか裏があるんじゃないか？ と思ってLIGのページを隅々まで見ても、気になる記述はない。唯一怪しいのは
仕事。いわゆるステマの依頼が来たのです。
という一文ぐらい。
なにこれ、素敵じゃない‼! もう東池袋のオケラ荘を引き払って、フィリピンに一直線じゃーーーと思って、応募先のページを見ても、以下のような解説が書かれてあって、安心したのよね、俺。
geechs campとは
技術力と英語力を学ぶ、未経験者＆初心者向けの採用・育成プログラムです。
将来的に、場所や仕事を自ら選んで働けるグローバルエンジニアの育成を目指しています。
プログラムカリキュラム以外の3つのポイント！
Point1.必要なのは”やる気“”情熱“のみ！
特に応募条件はありません。最後まで投げ出さずに真剣に取り組んで頂ける方であれば、異業種からの転向も可能です。
Point2.数々の大型プロジェクトでの実績を持つgeechs CTOが、技術教育を担当！
サーチエンジンサービス、ポータルサービス、ソーシャルネットワークサービス等を提供する様々な大手企業で、多くの経験を積んできたCTOが、カリキュラム作成、教育を行います。
Point3.最高の英語講師陣によるレッスンで、英語力も向上！
英語公用語人口が世界第3位であるフィリピンで、現役大学講師や、英語発音矯正のトレーナーなど、数百名の応募者から厳選したスペシャルな講師陣が、個人のレベルに合せた授業を展開します。
やる気だけなら負けませんよ。毎日のこのヘッポコ日記の更新数を見てください！
で、これを読んで「詳細・エントリーはこちら」というボタンをクリックしたわけですよ。そしたら驚愕したね。全俺が驚愕した。説明会についていろいろと書かれているんだけど、最後の最後に以下のような記述があったわけですよ。
※本プロジェクトは、あくまでも当社採用における研修の一環です。
セブでの研修修了後は、弊社社員として日本国内で勤務して頂きますので、予めご認識ください。
弊社社員として日本国内で勤務
弊社社員として日本国内で勤務
弊社社員として日本国内で勤務！
弊社社員として日本国内で勤務！！
ええええ！ geechs campって結局、
1ヵ月の給料が手取り5万5000円（支度金33万円÷6ヵ月）
の新人研修じゃん！！ 王将もビックリの金額だよ。これはひどくないか？ LIGの記事タイトルは
「フィリピンでプログラムと英語が学べる、ギークスキャンプがスゴイ！！」
じゃなくて、
「フィリピンでプログラムと英語が学ぶ新人研修だけど、1ヵ月の給料が手取り5万5000円でヒドイ！！」
に変更すべき。
geechs camp 説明会のページには
「geechs camp」は、geechs式のCoolなITエンジニアをゼロから生み出すプログラムです。
と書いてるけど、受講者のお財布がCoolになって中身がゼロになっちゃうよ。
てなわけで、LIGさんの広告記事をいつも「ステマ」と表記するのもCoolじゃないし、今回のように読んだ人が誤解を招く表現はやめ、新人研修なら新人研修と明記すべきじゃないでしょうか。
LIG愛読者のハゲ子からのお願いだよ★
