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Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

#3 読者も脱力する「上杉隆の東京脱力メールマガジン」

メルマガ


毎週火曜日は有料メルマガレビューの日!

今回は「上杉隆の東京脱力メールマガジン」を取り上げる。

メルマガタイトル:「上杉隆の東京脱力メールマガジン」
発行者上杉隆
発行日:不定期
料金:月額840円
サンプルページ:あり
無料購読期間:あり(1ヵ月)
(2012/05/10発行 Vol.122から2012/05/29発行 Vol.125まで4号を購読)

上杉隆といえば、鳩山邦夫の秘書を若いころにした経験を活かし、政治に強いジャーナリストのイメージがあった。
しかし、近年は放射線事故がらみの記事がデタラメだったり、ドイツメディアでテキトーな発言をして江川昭子を激怒させたりと、一部で「デマ杉隆」「嘘杉隆」と揶揄される始末。
デマ杉… もとい上杉隆のデタラメぷりは、以下のリンクで良くまとまっている。
上杉隆のまとめのまとめ(togetter)
良くも悪くも悪くも悪くも、話題の上杉隆。彼のメルマガは「まぐまぐ 有料メルマガ週間総合ランキングで2位(6/19現在)にランクインし、かなり注目をされていることがわかる。
私もドキドキしながら購読したが、クオリティが低くてびっくりしたので、以下お伝えしたい。
■ダメな点その1 本当に配信されるのか不安になる
このメールマガジンは、発行が不定期。私は1ヵ月ほど購入したが、たまたま4号配信(訂正号をいれたら5通だが)されたが、運が悪いと全然こないかもしれない。
ちなみに私が受信した号は以下のようになっている。

・5月10日:Vol.122『 40万メモリーク 原発政策 誰がマクナマラを笑えるか 』
・5月10日:Vol.122『 再送 40万メモリークス 誰がマクナマラを笑えるか 』
(上記のメルマガは一部テキストが抜けていたので修正され再送)
・5月10日:Vol.123『40万メモリーク 浜岡停止宣言1年 菅首相と原発政策 』
・5月26日:Vol.124『再考・朝まで生テレビと日本のタブー 』
・5月29日:Vol.125『 記者クラブ 国境なき記者団からの抗議 』
上杉信者なら1通もこなくても全然問題ないが、普通の感覚の持ち主ならイライラするだろう。

■ダメな点その2 文章が下手
プロのライターやジャーナリストでも、メルマガやブログ、Twitterの文章は編集者・校正者を通さない場合が多い。文章がうまい人なら、編集者・校正者を通さなくても問題はない。しかし、上杉隆のメルマガは文章が驚くほど下手なのだ。
文章がダメなので、当初メルマガを受信しても全く読む気にならず、4週間ほど放置。このエントリーを書くために、頑張って読み、理解する努力を強いられた。
このメルマガの最悪なのは「見出し類」が一切ない点だ。ひたすら文章が書かれているので、読んでいて苦痛(頭に入ってこない)。見出しをつけるのはわかりやすい文章を書くための初歩的なテクニックだが、一切それを行っていないのは非常に疑問。
「え、これ(元)ジャーナリストが書いたメルマガなの? 実は上杉隆を騙った偽者が発行しているのでは?」と私は思ったのだが、これはみなさんと私だけの秘密にしてほしい。
文章がダメダメな一例としては…

昨年3月の自由報道協会の申し入れから一年、ようやくフリーランスの記者の原発内の取材が一部ではあるが認められた。といっても人数は2人だけ、結果として、自由報道協会に所属している畠山理仁さんと木野龍逸さんだった。
昨年三月、大手メディアの記者たちが原発周辺から逃げ出す一方で、フリーランスや海外メディア、雑誌の記者たちは一貫して現場を目指した。今西憲之さん(現自由報道協会所属)が単独で複数回にわたって正式にサイトに入ったのを筆頭に、多くのジャーナリストたちが各々の方法で、様々なアプローチを駆使し、原発敷地内を目指し真実を伝えようと苦心してきた。
昨年5月に作られた「連絡会」も、自由報道協会と同様、一貫して原発サイト内部の取材を求めていた。だが、当時から、取材の最大の障壁になったのは相も変わらず「記者クラブシステム」であったのだ。
昨年3月、自らは避難しておきながら、フリーや海外の記者が入域して報道されるのを嫌った彼らは、むしろ「原発作業員」として入域して内部の写真を公開したフライデーなどの報道を批判する側に回った。
(Vol.125『 記者クラブ 国境なき記者団からの抗議 』)より

「昨年3月」「昨年三月」とアラビア数字と漢数字の表記が混在しているのも素人っぽいが、昨年n月が4連発は、酷過ぎるのでは? しかも、3月→3月→5月→3月と、時間軸に並べていないので読んでいて混乱する。せめて小見出しをつけてくれたら読みやすさはアップするのだが。
読解力鍛えたい人や他人の文章を添削する人の教材としてはオススメかもしれない。

■ダメな点その3 徹底的に不親切
今までに有料メルマガを累計9個ほど読んでいるが、基本的にどのメルマガも「読者に読んでもらいたい!」というパッションを感じる。特に読者からお金を貰って発行しているのだから、嘘でもその姿勢はハッキリと表さないといけない(笑)。
しかし、上杉氏のメルマガには「読んでもらいたい」「わかってもらいたい」という心遣いは1マイクロシーベルトも感じられない。

以下に引用している文章は、取材メモの見出し的な役割を果たしているのだが、私は読み始め当初、全く意味がわからなかった。
「2011年5月8日夜 福山副長官オフ     官邸/各社/」
「2011年5月8日午後 菅首相オンぶら  福島県観光交流館見学後   八重洲アンテナショップ/各社/」
「2011年5月8日 蓮舫オフ   テレ朝サンフロ出演後  テレ朝■■」
これらの文を解説すると…
「2011年5月8日夜 福山副長官オフ     官邸/各社/」は「2011年5月8日夜に行われた福山副長官のオフレコ発言をまとめたもの。場所は首相官邸、参加者は各マスコミ」という意味。「菅首相オンぶら」は、「菅首相のオンレコ発言(公式発言)で、ぶら下がり取材(=記者会見でなく記者が対象者を囲んで取材すること)」を意味する。
一言解説が入ってるだけで、メルマガとしてのクオリティがあがると思うのだが……
不親切といえば、文章に脚中や用語の説明が一切ないのも特徴だ。

NO BORDERの準備、そのプログラムのひとつであるU3Wの運用開始、さらにまだ明かすことはできないがあるメディアとの提携協議。
社団法人自由報道協会代表の仕事でいえば、公益法人化申請、アワード委員会への出席、サイトのリニューアルと公的機関への申し入れの再開、そして組織改編がある。
さらには、新ニュースサイトNews-log.jp立ち上げ手伝いとその拡充協力もあった。
(Vol124『再考・朝まで生テレビと日本のタブー 』)より

NO BORDER? U3W? 公益法人化申請? アワード委員会? 公的機関への申し入れの再開? News-log.jp? と読んでいて、補足が必要な語句がどんどん出てくるが説明もなければ、注釈・URLもない。本当に読者にわかって欲しいのか? と多くの人は疑問を持つだろう。

■ダメな点その4 メルマガコンセプトが不明
文章が下手でも「核融合炉のようなアツい情熱」や「一度読み始めると止まらなくなる面白い話題」のあるメルマガであれば、問題はない。しかし、「上杉隆の東京脱力メールマガジン」は、いったい何の目的で発刊してるのか、読めば読むほどわからなくなる。まぐまぐの紹介文では

元ジャーナリスト上杉隆の新たな挑戦!政治からゴルフまで大手メディアが取り上げることのできないニュースを続々配信します。他メディアでは絶対に知りえないスクープも、権力からの圧力に屈することなく、真相をお伝えします。

とされている。私が受信した限りこのメルマガの基本構成は
上杉隆の近況
・取材メモのダダ漏れ
記者クラブ悪い、既存のマスコミはダメという主張
という3つが主な内容だった。
近況報告は説明が不十分なので、何が言いたいのかよくわからず。
取材メモは「一般的なマスメディア」に出てこない情報だが、きちんと編集されていないため、要点はぼやけており(←これをハッキリさせて読みやすく伝えるのが上杉隆の役目だと思うのだが)読んでいても面白くない。また、オフレコ情報も興味深いが、あんまり重要性が高いものではないものばかり(オフレコ情報を流していいの?)。
記者クラブ悪い、既存のマスコミはダメ」も、お経のように唱えているだけで、説得力はあまりない。

文章は練られていない」「読者に対する配慮もない」「編集がまったく行われていない」の「3ない」が特徴だ。このメルマガは「上杉隆のメモがダダ漏れしている」だけ。
映画評論家でタカシハンターの町山智浩は、有料メルマガについて

と指摘してるが、「本当にその通りなんだな…」と上杉隆のメルマガを読んでいると、納得してしまう。
映画評論家・町山智浩 @TomoMachi 氏による有料メルマガの問題点(おまけ:「続・夕陽のガンマン」予告編の間違いに関する問答)(togetter)

Hagex的お勧め度☆☆☆☆
政治部記者、上杉信者にはお勧めですが、商品としては未完成すぎるので一般の人にはお勧めできない。
いくらだったら購読する?:月額0円(1号0円)
正直に言うと無料でもいりません……
(文中敬称略)
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