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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

ペンギンに似た犬

思い込みは怖い
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その18

638 :名無しさん@おーぷん:2017/06/04(日)01:03:38 ID:SsL
私が幼稚園~小学校低学年のもう30年も前の話。
玄関横に犬小屋を置いている家が実家の近所にあった(仮にA家)。
犬小屋には常に犬がいるわけではなく、天気のいい日の日向ぼっこ用だったみたいで、たまに白黒の小型犬が大人しく繋がれているのが見えた。
ただ友達や親戚の家で飼っている犬とは少し違っていたのでもっと近くで見てみたかったけど
A家の玄関は道路から少し奥に入ったところにあった。
近所とは言ってもA家ともその近隣の家とも付き合いがなく、知らない人の家には勝手に近づいてはいけないと言われていたので
A家の前を通るときに遠目に犬小屋をチェックしては「いた!」「いない……」と一喜一憂していた。
高学年になる頃には犬の姿が全く見えなくなっていた。
ふと親に「Aさんちの犬、最近見ないね」と聞いてみたところ両親とも首を傾げていた。
私がまだ物心つく前に茶色の雑種があの犬小屋で飼われているのは見たことがあるけど、ここ数年は飼われていないよ、と。
じゃあ私が目にしていたアレはなに?!と混乱しつつ、小型犬の姿を思い出しながら図鑑で探したけど似ている犬種は見つからなかった。
一度気になるとどうしようもなくて、確かこんな感じの犬……と落書きをしていたら、その絵を見た同級生に衝撃的なことを言われた。
「ペンギン?うまいね」
ペンギン?!ペンギン!そういえばあの犬はペンギンに似てた!
ペンギンに似た犬を探せばいいんだ!
そう思ってペンギン似の犬を図鑑で探すも見つかるはずもなく、雑種だったのかなと思って己の中で決着をつけた。
……ということがあったなと思い出し、親に話して聞かせた。
そのときに聞いた衝撃的な話。
本当にペンギンだった、Aさんちで飼われていたの。
私が犬犬と騒ぐので茶色雑種の話をしているのかと思っていたらしい。
「だって誰がどう見てもあれはペンギンだったでしょ」と言われ、思い込むとペンギンも犬に見えるんだなと愕然とした。