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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

合い言葉は「素うどん」

男女の仲は不思議ですな~
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その4

638 :名無しさん@おーぷん:2014/11/21(金)17:40:01 ID:pq7kNyEvY
俺が居る部署はたまにクレームの電話がかかってくる。
けっこう頓珍漢なクレームもあったりするので、そういう類の変な電話には割と慣れているつもりだった。
しかし、半年ほど前にそれらを上回る変な電話がかかってきた。
その電話を取ったのは俺だった。
電話の相手は「A(俺の同僚)の母ですが」と言った。
そして「いつもお世話になっております。
大変申し訳ないのですが、Aの給料を教えていただけないでしょうか。
本人にはこの電話の事は秘密にしてください」と言った。
Aの母によると、息子のことが心配だが本人に訊くのはためらわれて…ということだった。
だからと言って会社に直接電話をしてくるのも何か違うような気がしたわ。
大体、本人が電話に出たらどうするつもりだったんだろうか。
しかもAの母という割には声が若々しすぎたので、イタズラ電話かなと思った。
俺は「少々お待ちください」と言って保留にし、A母もどきには申し訳ないが電話の件をAに話した。
Aは物凄く驚いたようだったが、よほど電話の相手が誰なのかを知りたかったのかそのまま電話に出てしまった。
そして「お電話代わりました」と言って、声を変えてAだということを隠し上司を名乗った。
そしてAは続けて「失礼ですがAさんのお母様だということを確認したいので、Aさんがいつも社員食堂で食べているものを答えていただけますか」と言い出したので驚いたわ。
一体どういう確認方法だよ…と少し呆れたわ。
それから少しの間があってAは「分かりました」と言って電話を切った。
Aによると電話の相手はAが社員食堂で食べているもの(素うどん)を答えられたようだ。
だから俺は「じゃあ本当にAのお母さんだったのか」と言った。
するとAは「うちのおふくろには、いちいち社員食堂で何を食べているかは言ってない。
素うどんをいつも食べてることを話したのは、友人数人と俺の彼女だけ」と言った。
電話の相手はAの彼女だったようだ。
Aは電話に出た瞬間に相手が彼女だと分かったようで、一応念のために素うどんの件を知っているか訊いてみただけだった。
上にも書いたけど、Aはいきなり電話を切ったわけだ。
だからその後すぐ続けざまに2回ほど電話がかかってきた。
Aはそれらをすべて無視し、昼休憩中に彼女に電話をかけて種明かしをしたようだ。
Aの彼女は激怒したようで、俺に対してまで「許さない!馬鹿にすんなよ!呪うよ」などと言っていたらしく、とんでもないとばっちりだと思ったな。
あれほど出てしまったことを後悔する電話ってあんまりない。
しかも、そのあと彼らが仲直りしてしまったことには衝撃を受けたよ。
Aは「会社に迷惑をかけないように、彼女に給与明細をちゃんと見せることにした」と言っていたんだが、ちょっと解決の方法がおかしいような気がしたわ。
俺はあれ以降電話が鳴るたびに反射的に心臓が跳ねるから困る。