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Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

iPhone 5 狂想曲

小説


■衝撃の事実
「な、なんだって!」
9月中旬、携帯電話キャリア「ツルピカ電話」のハゲ丸社長は、受話器を持ったまま大声を出し、近くにいた秘書をビックリさせた。
大きなホラもクールな顔で発言し、あまりにもmention数にTwitterクライアントがダウンするほど罵詈雑言がやってきても眉ひとつ動かさず、有利子負債2兆8千億も抱えているのに毎日会議で熟睡をしている豪胆さをもつ、ハゲ丸社長が大声を出すなんて…
電話の相手はアメリカのPCメーカー「アポー」社の元CEO「ノー=ジョブズ」氏だ。ノー=ジョブズ氏は電話がダータ(タダ)になる機械を大学生時代に開発・販売し、その資産を元にアポー社を設立。
ノー=ジョブズ氏の山師体質をハゲ丸社長も持っており、また毛が薄いもの同士ということでラスベガスのイベントであったとき、すぐに親友となったという。
2人の友情は深く、アポー社から販売されているスマートフォン「iPon」(アイポン)の日本販売独占権をハゲ丸社長が獲得し、日本でダータで配りまくったところ、契約者数はうなぎのぼりの右肩あがり。第2位の携帯キャリア「飯田橋リンリンフォン」との契約者数の差は300万件まで詰め寄った。

その「iPon」の最新版「iPon 5」が、なんと「ツルピカ電話」だけでなく、ライバルの「飯田橋リンリンフォン」から発売するらしいとの話を、ノー=ジョブズ氏から聞いたのだ。
(以下英語でのやりとりです。脳内で変換してください)
「ノー=ジョブズ! 飯田橋のファッキン・アスホール野郎がiPon 5を発売するのか!」
「ミスターハゲ丸。飯田橋の人たちが、我が社… おっと私はもう引退したのだが、アポー社に働きかけて、『iPon 5を提供してけろ』っと交渉しているのは事実だ」
「なんてこったい…」(薄い頭をピタピタ叩きながら)
「私は引退して無職だから、会社に販売中止の圧力をかけること出来ない。しかし、ハゲ丸… 心配することはない。まだ交渉中だよ。豚の餌を運んでいた臭い荷車の上で泣いていた君の少年時代にくらべれば、天保山のようにスモールなトラブルさ」
「ありがとうノー・ジョブズ。今日ほど髪の毛が薄いもの同士の絆を感じたことはないよ」
「日本のことわざであるんだろう『けがなくてよかったですね』って。じゃ、健闘を祈る」
ちーん(黒電話の受話器を置く音)
「飯田橋の連中め… オレの飯のタネを取り上げようとするとは、いい度胸だ。ケツの毛まで抜いてやる」

■其の疾きこと風の如く
ハゲ丸社長の行動は速かった。
カッパ寿司や巣鴨のピンサロを奢っている子飼いの「日本包茎新聞」の経済記者、日本橋禿太郎を呼び出した。
「シャチョー、どしました! 急に呼び出して。歌舞伎町で素敵なガールズーバーでも発見したんですかい? けけけ」
「禿太郎… お前にいいプレゼントを用意したんだけどな」
「ええ!? ケチな社長から贈り物だなんて、1年前に『この日本に大地震の後に津波がやってきて原発がメルトダウンして、その半年後に巨大台風がくる』って予言ぐらい信じられないことですぜ。まあ、頂けるものなら、ストリップの半券でも頂きますがね。けけけ」
「『飯田橋リンリンフォン』から11月にiPon 5がでるぞ」
「えええ〜 それは本当ですかい!?」
「アポーのノー・ジョブズから聞いたから、間違いないぞ。まだ交渉中らしいけどな」
「これは大スクープでやんすよ。早速社に戻って記事を書きます。情報ありがとうございます。けけけ」

そして、「日本包茎新聞」のWeb・新聞に「飯田橋リンリンフォンがiPon 5を11月に発売!」と掲載され、その衝撃が日本国中を走った!

■やめてライフはゼロよ
このニュースの衝撃をいちばん感じたのは「飯田橋リンリンフォン」の広報担当者だろう。
「部長、電話がパンクするぐらいマスコミからiPon 5に関する問い合わせが入っているのすが、どうしましょう(涙)」
「電話屋なのに回線がパンクしたらダメだろ。全部『知りません、わかりません』と答えておけ!」広報部長はそう怒鳴りながら、来週末に行われる新作発表会は、この騒動のため話題にならないだろうな… と予感し、その通りの結果となった。

またiPon 5の発売交渉をしていた「飯田橋リンリンフォン」のメンバーも…
「課長! アポーのCEO、クック・エイティーワンから怒りの電話がきてます」
「え、たぶんiPon 5の件だな〜、電話でるのいやだな〜 誰だよ、リークしたのは…(受話器をとる)ハロー、ミスタークック。どうかしました?」
「リンリンさん、アナタの会社、約束破ったアルね。アポー社はフリーメーソン並みに情報統制をしいているって知ってるアルよね?」
「そりゃー、ミスタークック、知ってますよ。iPon 4の試作機をバーで紛失した社員は凌遅刑にされたとか(汗)」
「よくわかってるじゃないの。人間の塩漬け肉は赤ワインとあうアルよ~ 課長も食べるか?」
「いやー お気持ちだけで十分です。私もノー・ジョブズ氏と同じくベジタリアンでして…… 今回のトラブルは本当に申し訳…」
「シャラップ! アル。 謝罪と言い訳はもう東電の会見だけでお腹いっぱいアルね。結論からいういうね。『iPon 5発売中止』と『契約違反で罰金100億円払う』どっちがいいアルか? 両方でもいいアルよ(笑)」
「そんなー クックさん、私ひとりで決められないです(涙)」
「48時間待ってあげるヨ。しっかり考えるアルね!」
チーン(黒電話の受話器を置く音)

■計画どおり
その結果、交渉中だった「飯田橋リンリンフォン」からのiPon 5発売は無期限延期となり、新機種発売も霞んでしまった。
一方、9月下旬に「ツルピカ電話」から発売されたiPon 5は大人気となり、契約者数でツルピカ電話は飯田橋リンリンフォンを抜いたのであった。
恐るべしハゲ丸社長。1つのリークで相手の巨大プロジェクトを破壊してしまうとは…。
飯田橋のヅラのコンサルとハゲ丸社長が戦う話はまた次回!