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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

4GB搭載のWindows10パソコンは販売禁止にして欲しい

ネットの古い諺に「男の度量とPCメモリは大きければ大きいほど良い」というものがある。

最近、パソコン初心者というか、まったく知識がないユーザーに接することが多く、上記の諺を噛みしめている次第だ。

知人であるAさんが新しいパソコンを買いたいから、相談に乗ってくれとのこと。彼の希望はただ1つ「パソコンでテレビをみること」だ。前に使っていたパソコンも、リモコンでテレビ操作ができる製品だったらしい。「リモコンで簡単に操作ができる」(家電のテレビと同様の使い方ができる)ってのがポイントで、普通のパソコンにチューナーを追加で接続したら、彼は恐らく操作ができない。

いまどき、そんな製品あるんかいな? と思って調べたらNECや富士通がバリバリ発売していて驚いた。

パソコンでテレビを観たい男

その人は東京から離れた都市に住んでおり、彼の車に乗って、ヤマダやノジマといったロードサイドの電気店にいくと、上記2つの製品が店頭でババーンと売られていた。テレビ付きパソコンのメモリは4GBバージョンがメインで売られていた。店員さんに聞くと8GBバージョンもあるが、取り寄せだったり、本体のカラーが在庫に少なかったりと、あまり売れない(売る気もない)ご様子。

ちなみにNECも富士通も、同社のWebサイトから購入すればメモリは4GB、8GB、16GBと選び放題だ。
2017年10月に発売された富士通の「ESPRIMO WF1/B3」は4GBバージョンWeb特価で12万2821円(税込)。8GBにするにはプラス8720円、16GBはプラス2万6160円となっている。
NECの2018年春モデル LAVIE Direct DAは4GBで12万7800円(税別)、8GBにするにはプラス5000円、16GBはプラス1万5000円となっている。

Aさんには尋ねると、ちょっとでも安い製品が良いとのことなので4GBバージョンを購入。メモリは増やした方が快適だとはアドバイスしたが、そもそもPC作業自体はほとんどやらない人間なので、システムが多少遅くなるのは関係ないとのこと。

ヤマダでNECの製品を買って、セットアップをやったのだが、まあ、遅いこと遅いこと。SSDじゃなくHDDという部分もあるが、間違いなくメモリが少ないのが原因だ。そして、山のようにバンドルソフトが入っており、これまた自動的に「オレもオレも!」と起動するので、ますます動きが遅くなる。

買ったばかりのパソコンとは思えない亀のようなスピードで動き、単なる設定で1時間近くも掛かってしまった(バンドルソフト関連のアップデートに大半がとられたのだが)。NECの製品は本当に好きになれないな! と思いAさん宅を後にした。

新品のパソコンだけど遅い

お次はBくん。こちらは知り合いの息子さんで大学生だ。彼もパソコンには詳しくなく、最近DELLで買ったパソコンが遅いから見て欲しいとのこと。Bくんが購入していたのは、DELLのそこそこ良い機種で画面も15インチ。バンドルソフトはほぼなく、追加で入っているソフトも少なく、ほぼ買ったばかりの状態だ(ストレージはSSD)。しかし、このパソコンが遅い。タスクマネージャの立ち上がり、ブラウザーの起動、コンパネの設定などなど、何をやっても遅い。ドジでのろ間な亀でお馴染みの堀ちえみもビックリするほどスピードだ。原因は恐らく4GBしか積んでいないメモリ だ。

タスクマネージャを見ると、何もしない状態でもう7割ぐらいメモリを喰っている。しかも、見た目はAppleのノートっぽいけど、裏板を専用のドライバーで外さないとメモリは増設できないタイプ。なんで、4GBの製品を買ったのかと尋ねると「安かったから」と答える。さきほどのAさんのような「テレビは見るけど、パソコン作業はしない」なら遅くても問題ないが、勉強で毎日使う人間にとってはこの重さはストレスだ。

「メモリの増設をすると早くなるけど、その作業は難しい。専門の業者に依頼するか、リスク承知で自分でやるか、現状になれるかの3択しかない」と伝える。「考えます」と言っていたが、お金もないだろうから、現状のまま我慢するだろう。1万円ぐらいの安さを優先した結果がこれだ。

悪いのは購入者かメーカーか

まだまだWindows10でメモリ4GB搭載のパソコンが販売されているが、何も知らずに購入して不幸になる人のほうが多い気がするので、「4GB搭載のWindows10マシンは売るな!(OS無しは可)」と法律で取り締まって欲しい気持ちでいっぱいだ。

「購入する人間が知識不足が原因だ」という指摘もあるだろう。確かにそれはその通り。ただ、パソコンに興味がない人間にそれを強要するのも酷な話で、いちばん悪いのは、スペック不足にもかかわらずそれを販売するメーカーだ。

2015年に自作したパソコンはメモリを16GB積んでいるせいか、2年半前にもかかわらず、さくさく動いて快適です。