中国人と言えば大声でしゃべっているイメージがある。そしてそれは正しい。
華奢な女性も、まるで防災サイレンのようなけたたましい声で喋っている。あんなに小さい体から、よくあんなに大きい声がでるな~ まるで蝉のようだ……と感心してしまう。
上海市内の移動はほぼ地下鉄で移動した。車内ではスマートフォン片手に大声で喋っている中国人が多数いるんだろうな~と思いきや、意外や意外、そんな人はほとんどいなかった(2人ほどみたけど)。みなさん、スマートフォン片手に、チャットサービス(QQ?)でコミュニケーションをとっているので静かなのだ。
最近の中国は、芝麻信用というスコアリングサービスのおかげで、一気にマナーが良くなっているという噂だが、車内の静けさもテクノロジーが社会を一気に変えた結果なのか。まさかオイドンが生きているうちに、マナーがよい中国社会がくるなんて驚きだ。
上海の地下鉄は巨大だ。なんと14路線、338駅、総延長距離548 kmもある。ちなみに東京メトロが9路線、179駅、総路線距離195キロなので、比較するとそのスケールのでかさはわかるでしょう。オイドンはぼられるのが嫌いなので、市内の移動は全て地下鉄でしたけれど、たいていの場所はいけた。ただ、あまりにも地下鉄が複雑なので、地下鉄マップは必須。ガイドブックにも地下鉄マップが付属しているけど、簡体字表記と英語表記がされたものがよい。なぜならGoogleマップなどでみると「英語表記」だけど、どの漢字なのかわからないからだ。例えばリニアモーターカーの駅がある駅は、日本語表記だと「竜陽路駅」、簡体字だと「龙阳路站」、英語だと「Longyang Road」だ。竜陽が龙阳なんて、中国語を知らないとわからんぞ!
巨大すぎる地下鉄。景色が見えないので「どっち方面に向かっているか?」確認しないと反対方向になる可能性がある。
地下鉄の数が多いため、乗換ルートも多数ある。そのためホテルのスタッフに乗り換えを尋ねるととんでもなく遠回りのルートを教えられることがある。これは反日感情によるイジワルなのでなく、あまりにも膨大に路線があるため、彼らも普段乗っているルート以外よく知らないのだ。
そこで頼りになるのがGoogleマップを使った乗換。もしくは駅に必ずサービススタッフがいるので、彼らに「ここに行きたいけど、どうやっていいか?」と地下鉄マップを見せて聞くのが良い(だから地下鉄マップは必須。空港とかで配っているのでゲットだ!)。オイドンは英語も中国語もしゃべれないが、なんとかなったぞ。料金が安いのも魅力(初乗りは約50円)だね。
そして、上海の地下鉄といえば、なんと入場する際に金属探知機付のゲートをくぐる&手荷物はXチェックという、厳重なセキュリティゲートがある。空港に入るレベルですよ。どうやら338駅全部にこれほど厳重なチェックを行なっている。慣れれば問題ないけど、最初に見たときはびっくりした。ラッシュ時は相当混むだろうな……と日常生活でやれると相当ウザい。そのせいか、車内は基本的に安全。ディズニーランドに行くときは、車内に物売りがバンバンやってきてビックリしたけど、それ以外は日本の地下鉄と変わらない。シートがプラスチック製のツルツルしたものなので、乗り心地は悪い。
あ、あと、地下鉄の乗り換えは、基本的に相当歩かされる。東京駅の京葉線の乗換はかなり歩かされることで有名ですが(10分近くあるく)、上海は京葉線級の乗換がバンバンあります。いやー、東京の乗り換えは便利だね! と実感しました。