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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

ハロウィンの夢の跡

私はハロウィンのイベントが好きだ。ここ5年ぐらい近所のハロウィンパレードに参加し、ここ3年はお台場のパレードにも出ている。ハロウィン仮装の魅力と言えば、もちろん非日常感なんだけど、なんといっても、小さな子どもを驚かすことだ。顔に派手な傷を作り、血糊をベタベタ塗り、目をかっぴらいて子どもを睨む。

見なければ良いのに、子どもは好奇心に負けてしまい、もしくは動物的な本能なのかもしれないが、私を見てしまい、親に抱きつきながら泣き始める。大人もギョッとして立ち止まる。
観光客の中国人、タイ人は持っているスマートフォンで笑いながら撮影する(不思議なことに女性ばかりシャッターを切る)。

恐ろしい格好をして子どもを驚かすほど楽しいことはない。これは大人の特権だ。いつ、この面白さを知ったのか? その昔、もう私は大人だったが、小学校のお泊まり会があり、学校内を使った肝試しをやるので、脅かし役をやってくれ……と頼まれたことがある。

声で脅かすだけなので、変装はせず、暗い理科室のなかで、ひとり、教壇のなかに隠れ、数人のグループでやってくる小学生たちを驚かしに驚かした。突然大声を出す。壁をツメで研ぐ。独り言をいう。いきなり笑う。人が潜んでいるとは思わないので、子ども達は悲鳴をあげて逃げていく。

もちろん小学生達は頻繁に来ない。街灯から弱い光が差し込むだけの暗い理科室で、独りで待機している方が長かった。冷静に考えれば、この状況も気味が悪いのだが、脅かし役というアドレナリンが出ていたせいか、まったく恐怖は感じなかった。

子どもを驚かしても、通報されない時期が終わってしまった。