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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

TABI LABO「嗅ぐだけで絶頂を迎えるキノコ」の記事は限りなくウソ

どもども、食するだけで残業300時間にも耐えうる体になれるキノコはないのか……考えてしまう、スーパマリオ世代のHagexです。マリオ世代は幅広いから意味ないけどなガハハハ。

ウソ・デマ・偽りが多く「簡単な記事作り、なのにPVが稼げて美味い! 手抜きバイラルこそ、最高のごちそうである」でお馴染みの、佐々木俊尚が編集長(まだやってる?)のニュースサイトTABI LABOが、またまた怪しげな記事をババーンと公開して、PVを稼いでいる。

問題の記事はこちら(本家にアクセスしたくない人は魚拓をクリック)

嗅ぐだけで「女性のオーガズム」を誘発するキノコを発見魚拓

600〜1万年前(誤字ではないw)のハワイの溶岩層にはえる珍しいキノコで、これを女性が嗅ぐとアハァーン、笑介ちゃん素敵 ズッ! と……漫画に出てきそうなキノコの話である。

この記事は「キヌガサタケの一種」について書かれているんだけど、なぜかTABI LABOの写真は毒キノコ「ベニテングタケ」が貼られている。おい、おい、おーーーい! 記事内に小さく「※TOP及び記事内にあるキノコの画像は、イメージ画像を使用しています」と書かれているけど、ここは頑張って、キヌガサタケの画像を探しましょうよ。TABI LABOさん!

この記事のソースは、2001年に「International Journal of Medicinal Mushrooms」に発表された「Spontaneous female orgasms triggered by smell of a newly found tropical Dictyphora species」という論文が元になっている。この論文をここで見られるのだが、世界のアホがアクセスしすぎて、現在サーバーダウンしている。みんなバカだ(笑)。


本家サイトがダウンしているので、web.archive.orgのリンク。PDFデータ

この論文を書いた人間は2人いて、一人はJohn C. Holliday氏。現在はネバダ州でキノコをベースにしたサプリメントを販売している会社の社長である。もう一人のSoule氏は調べたけれど、ヒットせず。

英語がわからない人間が見ても、わかるように、この論文は凄く短い。その他に続きがあるのか調べたけれど、ヒットせず(あったら教えてね★→ありました)。この論文の問題点をまとめると

・2001年に発表された論文が、14年近く放置されており、他の科学者が確認の実験をしていない
・概要が書かれているだけで、分析がされていない
・サンプル数が少ない(他の記事では16人の女性と20人の男性が被験者となったという記述があったが、元ソースは発見できず)

と、限りなく嘘くさいネタなのだ。

海外のネットデマ検証サイト「snopes.com」もこのテーマをあげており、魅力的な研究ではあるが「UNPROVEN」(実証されていない)と結論づけている。

冷静に考えると、「キノコの臭いで女性がアッハ~ン」なんて記事は嘘くさいとすぐにわかる。まともなメディアなら「面白いけど、真偽が不明だから、掲載は止めておこう」となるけれど、「簡単な記事作り、なのにPVが稼げて美味い! 手抜きバイラルこそ、最高のごちそうである」というTABI LABOの姿勢だから、何も考えずに掲載しちゃうだろう。そして、恐らくこの記事を書いたTABI LABOさんの中の人は元ソースの論文を見ていない。


まあ、悪いのはTABI LABO記事にはてブしてRTしちゃう人なんだけどね! RTやはてブをするときはソースを確認しようね。ハゲックスお兄さんからのお願いだよ★

追記 @ottwoさんがコメントをくれた。ありがとうございます。後5ページほど論文があるらしいので、問題のサイトが復活したらチェックします。


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