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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

犬と話す彼

犬との会話はきっかけにしか過ぎない気がするな~
・百年の恋も冷めた瞬間 Open 2年目

992 :名無しさん@おーぷん :2015/10/05(月)23:54:23 ID:DY3
988(主)さん乙です。
理不尽気味ですが……。
優しくてまじめな人だった。今でも悪い感情は持ってない。
彼は実家住みで、病気のご両親の介護をしながら会社勤めをしていた。
私は他の会社に勤めていて、二人で会うのも、会社帰りに待ち合わせて数時間だった。
彼にはお姉さんがいるのだが、結婚して家を出ていて、ご両親の世話は彼に丸投げらしい。
仕事はきついけど、介護に金もかかるし(お姉さんからの援助は何もないから)
辞めるわけには行かないんだと言っていた。
口汚く上司や得意先の悪口を言うこともあったが、それは会社員あるあるだから気にしなかった。
叔母さん(たぶんお母さんの妹)が昼間、見てくれるし(でも毎日ではないらしい)
公的支援も利用していたが、いっぱいいっぱいの状態だった。
それで彼は煮詰まっていった。
元から「うーん?」と思うところもあった。
例えば、彼の好きなアイドルやアニメの話をすると、それが褒め称える意見であっても、彼の褒めたいポイントと違うと機嫌を悪くした。でも二次元オタってそうなんだろうと思っていた。
一緒に歩いていて、キャッチセールスや何かの勧誘などが声をかけてくると、雷の落ちるような大声で、「うるせえ!馬鹿!死ね!」と怒鳴ったりした。
私が「そんな大声を……」と諌めると、「それぐらいしなきゃわかんねんだあいつら」と怒った。

993 :名無しさん@おーぷん :2015/10/05(月)23:56:02 ID:DY3
>>992
犬が好きで、今は飼えない(飼う暇がない)から、隣の家の犬と遊ばせてもらうと言っていた。
散歩とかさせてもらうの?と聞いたら、「いや、会社の帰りとか、門扉の隙間から話すだけだけどね」。
私は、門扉越しにお隣さんと話したり、犬を撫でさせてもらうんだろうと思っていた。
ある日の会社帰り、彼と会って、交差点で信号待ちのため立ち止まった。
ふと、彼の姿が視界から消えた。
足元を見下ろすと、彼の隣にいた人が散歩の犬(たしか柴犬)を連れていて、彼はしゃがんでその犬に話しかけていた。
ふつう、行きずりの人の犬を構う場合、まず「わあ可愛い」とか言って、飼主に「撫でさせてもらっていいですか?」とか許可を取ってから、犬を撫でたり話しかけたりするんではないでしょうか?
彼はその段階を全部すっ飛ばして、いきなり犬と
「おう、散歩か?そうか、この辺に住んでるのか?俺はこのごろなあ……」
と、世間話を始めていた。

994 :名無しさん@おーぷん :2015/10/05(月)23:56:58 ID:DY3
>>993
隣の家の犬と話すというのも、こういうことだったのか。
毎晩のように、よその家の門扉の前にしゃがんで、犬と話してる男……。
その光景を想像した途端、さーっと冷めた。
仕事が忙しいという口実で、だんだん疎遠にしていった。
彼も私の何倍も忙しいから、追いすがっては来なかった。
もう余計なお世話で筋違いとはわかっているが、彼の精神が平安であるように祈っている。