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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

絵を描くのが好き子

これはオバチャンがおかしいだろ。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その9

355 :名無しさん@おーぷん:2015/09/08(火)16:17:34 ID:DN1
放置繋がりと言うわけでもないけど
自分、いわゆる放置子でした
自分が小学に上がったころ、どんな理由があったかは知らないが両親は共働きだった
学校が終わると玄関に隠されている鍵で家に入って両親を待つのだけど、ひとりで静かな家にいると言うのがどうにも怖くて苦手で、そう言うときはスケッチブックをもって外に出掛けていた
幼い頃は絵を描くことがとにかく好きで、その当時でも埋めたスケッチブックは数十冊はあったはず
適当な場所をみつけては2時間そこら、ずっと絵を描いて、5時を告げるチャイムがなると家に帰る
ちょうどその頃母が帰ってきて、晩ごはん
そう言う生活が続いていた
そのうち学校の外に友達ができた
絵、すごいねって言うきっかけがほとんどだったと思う
時には絵を描くことを休んでその友達たちとボール遊びをした記憶が鮮明に残ってる
でもしばらくすると様子が変わってきた
友達を外で見かけることがあまりなくなっていた
当時は特に気にすることもなく、それならそれでと絵を描くことに没頭した
思えばこの頃から5時を待たずに母親が迎えに来ることが多くなった

356 :2:2015/09/08(火)16:19:28 ID:DN1
忘れもしないあるときのこと、たしか日曜日だったと思う
公園で絵を描いていると、突然スケッチブックを取り上げられた
驚いて見上げると、知らないおばちゃんが立っていた
おばちゃんはスケッチブックをパラパラと見たかと思うと、突然それをビリビリに破り裂いてしまった
パステルは遠くに放りなげられた
自分は悲鳴を上げたことだけは覚えている
おばちゃんは何か怒鳴ってたと思うけど、理解はできなかった
泣きながら家に帰ると、なぜか玄関に例のスケッチブックの一部が置かれていた
母親は何も言わずに慰めてくれた
でも、その後にスケッチブックや画材をあまり買ってくれないようになってしまった
理由は教えてくれなかった
自分もあんなことの後だからしばらく絵を描きたい欲求はなくなっていたのだけど、それはすぐに蘇ってきて、こどもながらに考えて「今ある限られた画材だけをなんとか使って考えうる限りの絵を描く」ことに集中した
けれど、似たような事態は続いた
そのうち、「危ないから」と母親が家にいる限りは外に出されることもなくなった
むろん、そうでなければ懲りずに外に行くわけだけど

357 :3:2015/09/08(火)16:21:56 ID:DN1
画材はまったく買ってくれないわけではなかった
学校でも使うものもあるし
けれど、描き続けていたが頻度は明らかに下がっていた
諦めもよくなっていたのか、似たような事態に遭うこともあってもすぐ逃げるなどしていたため、次第に慣れた
高学年になる頃に、全てがわかった
まず、絵をビリビリに破いてしまったおばちゃん
これは近所のいわゆる「ボス」だったらしい
ボスの子が例の「外でできた友達」のひとりだったらしく、ボスがあるとき「うちの子が知らない所の子と遊んでる」「あれはどこの子だ」となり、しばらく観察していると、普段は絵ばかりを描いているなんだか不気味な子(おばちゃん視点で)
「ああ言うのと付き合っちゃいけません」

公園なり河川敷なり、いつもいる

子どもたちが安全に遊べない

抗議(スケッチブック破壊)

家にも抗議(スケッチブック返却)
このような流れがあったことをいろんな証言から知った
当時自分があまりにも怯えていたため、親が自分を抜きで謝罪なりを進めていたので、当時自分の把握してることは少なかった
ボスの監視下でなければ友達ともふつうにまた遊ぶようになっていたし

358 :4:2015/09/08(火)16:24:34 ID:DN1
おばちゃん事件の恐怖が薄れていくのと比例するように、絵への興味も失われていったので、中学に入る頃には全く描かなくなっていた
美術の授業も適当に、宿題が出ても適当、あるいは拒否していたので美術の成績だけ散々
実家からスケッチブックの一部が見つかったときは驚いた
手前味噌ながら、今では絶対に描けないレベルの絵もチラホラあったから
放置子、という用語を知ったのはほんの数年前
それがどれだけ疎まれているかを知ったのもね
当時でこそおばちゃんの方が異常にしか見えなかったけど、そう考えたなら、確かに絶景でも何でもない町の風景をただただ描いてるこどもがいたら不気味かも知れないな、と今でなら多少わかるかも知れない