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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

聡明なおばあさんが壊れていく

これは辛いな。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その9

60 :名無しさん@おーぷん :2015/08/20(木)23:41:40 ID:FuF
病院で診療補助をやっていた。
新米で怒られることも多かったし、看護師さんは怖かったけど仕事は楽しく、天職だと思った。
そんなときに、あるお婆さんが入院してきた。
詳しい病気は分からないけど、たしか脳の病気だったと思う。
最初の頃は聡明で人の良いお婆さんだった。
ただ、入院が長引くにつれて意味不明なことを言ったり、トイレが一人で出来なくなったりと、日に日に認知症が進んでいった。
それでも品のある可愛らしいお婆さんには変わらなかった。
そのお婆さんには息子さんが一人いた。
前に面会に見えた時には笑顔で優しそうにお婆さんと話していた。
「母は、とても頭が良いんですよ」と自慢していた。
ある時からお婆さんがとても悲しい顔をするようになった。
そして「バカでごめんね、ごめんね、ごめんなさい」となにもしてなくても謝るようになり、なにかの償いのように自分で自分の頭を何度も叩いていた。
その都度、病気だから仕方ない、謝るようなことは一つもないと説明したが、ずっと謝り続けていた。
どうして急にこんなことになったのかと疑問に思っていたが、しばらくしてその理由がわかった。
面会に来た息子さんがお婆さんを罵倒していたのだ。
認知症で訳のわからないことを言ってしまうお婆さんに対して、「馬鹿」だの「頭がおかしい」だの怒鳴りつけていた。
多分、お婆さんはすべての言葉を理解してなかったと思う。ただ、大好きな息子に怒られていることは理解していた。
お婆さんは悲しそうに俯き「ごめんね、ごめんね」と謝り頭を叩いていた。
途中で看護師さんが気づいて止めてくれたけど、私はあまりのことに呆然としてしまい何も出来なかった。
息子さんが言った「物は壊れたら捨てられる。お前も壊れたガラクタなんだからさっさと処分されろ」という言葉が今でも頭に残っている。
そんなことがあっても、たった一人の家族であり面会制限をかけることができずに罵倒は続いた。
ほんとに尊敬して大好きだったからこそ、病気で変わってしまったお婆さんを受け止めきれなかったんだなと今ならわかる。
でも、あのお婆さんの悲しそうな顔と謝りながら頭を叩き続ける姿を思い出すと心情は理解するけど、息子さんを受け入れることができなかった。
そのあともいろいろあり、自分のやりたいことが分からなくなってしまい辞めてしまった。今は全く違う仕事についてる。

61 :名無しさん@おーぷん:2015/08/21(金)00:02:04 ID:sCd
>>60
お疲れさまでした
リアルにそいう光景を眺めるだけの立場はとてもつらかったでしょうね
今まさにうちの近所のおばあさんがそういう立場なので良く分かります
結婚して住み始めた旦那実家での敷地内別居で赤の他人のこのおばあさんに
ずいぶんいびられていやな思いをしたんですが
最近は足を悪くしてめっきり弱っている
外に出てはこけて怪我して動けなくなって
姑が何度も助けを呼ぶ声を聞いて同居している息子さんを呼んだり
代わりに旦那が病院に連れて行ったり大変な毎日
でも息子は母親に対して怒鳴りちらすばかり
最近は痴呆の症状も出てきていてこっちがハラハラしているのに
病院に行きたいと姑がせがまれて今は忙しいから無理だといっても
もう普通の状態じゃないからでしょうねまったく聞き入れなくて騒ぐばかり
息子に電話しても「タクシーを呼べ!」って電話の向こうで怒鳴りちらすだけ
いやいや息子。あなたが電話してタクシーを呼んであげないとこの人にはもう無理だよ?
って我が家族一同びっくり
同じ地域に離れて住んでいる娘に姑がたまりかねて連絡してから
やっと様子を見に来たものの
結局互いに大声で喧嘩して娘は飛んで出て行ってしまったのだとか
何度お嫁さんが来てもいびって追い出し、実の娘でさえも嫌がる
息子はいつも大声で怒って罵倒しているよ。声がすごいから聞こえる
って私よりはるかにつきあいのながい姑はすごく心配している
私はいびられた立場だから正直巻き込まれることがたまんなくて嫌なだけだけど
あっという間に痴呆が進んでる様子を見ると
罵倒され続けるのは本当に良くないんだろうね
聡明で素敵だった方が息子さんにそんな扱いを受けるのはさすがにかわいそうだな

62 :名無しさん@おーぷん :2015/08/21(金)00:43:49 ID:wdT
>>61
レスありがとうございます。
何も出来ない無力感で心が折れてしまいました。
家族というくくりになると、正常な判断が出来なくなってしまうのかもしれません。
言われてみれば、罵倒が始まってからさらに認知症が進んでいったような気がします。一種の防衛反応なのかもしれませんね。
そして、心中お察しします。
認知症の方と関わるのは、仕事という限られた時間であっても色々と削られました。
ましてやいびってきた赤の他人であれば、嫌になるのも当然です。息子さんの目が覚めて、介護申請など早く公的な補助を受けれるようになることを願っています。