Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

取材・インタビューの上手いやり方を教えます

高知の在住のトマトブロガーさんが、取材・インタビューについてでたらめなエントリーを書いていて、びっくりしました。まあ、いつものことだけど。

インタビューは練習すればするほど、上手くなっていきます:3つのコツを伝授します魚拓

で、オイドンは今までは取材・インタビューをする方が多かったけど、最近はされる事が多い。人生何が起こるかわかりませんね。てなわけで、取材とインタビューは似ているけど、本当は違うもの(トマトさんはここからわかっていない)。ただ、このエントリーは同列して扱います。

(1)取材対象を徹底的に調べておく
取材対象が所属する組織は徹底的にリサーチし、対象が書いた本・関連している書籍があれば全部チェックし、ブログや日記があれば全部読み、時間があればストーカー、もしくは殺し屋のように相手を調べ上げましょう。時間的に難しければ本やブログ、会社概要ぐらい見ておきましょう。
取材される人間はすぐ「あ、こいつ俺のことわかってるな」とすぐに気がつきます。当然、自分に対して手間と時間を割いてくれた人に対して、たいていの人間は優しくなるものです。そもそも相手を調べていないと、質問が正しくできないのですが。

(2)事前に聞きたいことを連絡しておく
初対面でいろいろ質問されても、人間はなかなか即座に回答できないものです(できる人も多い)。事前に「こんなことについて教えてください」と連絡しておけば、取材される人も心と記憶の準備ができているので、クオリティの高い回答が帰ってくる可能性が高くなります。そもそも、取材される人も「不安」なので、前もって質問を伝えることで、彼・彼女たちは安心します。

(3)相手と仲良くなることを心がける
人間は初めて会う相手に対して、本能的に警戒します。だからこそ、取材中はフレンドリーに「私は怪しいものじゃないですよ、あなたに興味がありますよ」とアピールしましょう。取材中に相手の警戒度が上がったら、意味がナッシング。自分がこんな人間です、業界の裏ネタ、天気や時事、雑談をいれて相手をリラックスさせましょう。

(4)なぜ取材・インタビューをするのか考える
取材をして記事のクオリティを高めたいのか、人にフォーカスしてインタビューしたいのか、どのような形で何をメインに伝えたいのかアウトプットするか考えましょう。素人はこのあたりが曖昧でやっちゃいがちです。学生が作っているフリーペーパーのインタビュー記事がダメダメな場合が多いですが、多くはこれが原因です。完成イメージを頭に入れて取材しましょう。

(5)謝礼や記事チェックについて事前に伝えておく
取材・インタビューを始める前に、謝礼金や記事チェックの有無・掲載のスケジュールなど伝えておきましょう(事前に伝えておいても、再度確認する)。取材対象が不安に思っていることは最初につぶしておきましょう。

(6)可能であればカメラマン連れてけ
インタビューしながら、撮影するのはすげーーー大変。できなくはないよ。ただ可能であれば、撮影用の人間を用意しましょう。例え「昨日初めて一眼レフを買いました」という人間でも、取材対象にとっては「カメラマンを連れてきました」(=俺にリソースを割いてくれてる)というアピールになります。カメラマンが用意できない場合で、あなたが撮影をする場合でも、できれば一眼レフを持っていきましょう。ボディが大きくレンズもデカいのにしましょう。シグマのdp2よりでかい一眼レフ、iPhoneよりでかい一眼レフで撮影してもらった方が、取材対象は「大切にされている」と感じるものです。

(7)話の流れを考える
人間の頭は整理されておらず、頭に浮かんだことを垂れ流しながらしゃべる傾向があります。トピックもどんどん変わり、聞きたいことからどんどんずれることもあります。その流れに乗って新しいエピソードや情報を引き出すか、流れを戻して自分が聞きたいことを尋ねるか。常にその判断をしながらインタビューをしましょう。インタビュー・取材上手はこのたりの見極めが上手い。

(8)インタビュー記事は議事録ではない
今までとレイヤーが変わっちゃうけど、インタビュー=文字起こし・議事録になっている場合があります。インタビューの内容を、わかりやすく構成を変更し、無駄な部分をカットし、読みやすい言い回しに変更するなど、インタビュー記事でいちばん大切なのは「編集」。素人はインタビューの文字起こしで力尽きている場合がありますが、終わってからが本番!

(9)録音機材は置いておけ
インタビューする際に、録音して文字起こしして原稿を作るタイプと、メモに内容を書いて作るタイプと2つあります。私は後者なので、録音しなくてもいいのですが、録音機材を置いておかないと対象が「え、この人、録音してないけど大丈夫?」と不安になりますし、一応保険のためおいております。なので、一言一句聞いただけで暗記できる人も録音機材を置きましょう。
関係ないですが、数年前に買ったICレコーダーよりiPhone5の方が圧倒的に音質がいいので、悲しくなります。

パッと思いつく要素だけ書いてみたので、細かいテクニックを入れるともうちょっとでてくるかも。あんまり人を貶すのは好きじゃないですが、トマトブロガーさんはもうちょっと役に立つ記事を公開すべきだと思いました。

追記 このエントリーに関して、Aさんにいろいろと教わりました。協力の表記が抜けていたので追記します。Aさんありがとうございました!