Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

金と手間をかけたゴッコ遊びを見ていると虚しくなる

高層階の窓から見える夜景を背に、ブランデーをくゆらせグラスを傾けながら、Googleグループで公開状態になっている情報を検索するという高尚な趣味を持っているHagexです。
ある日「はあちゅう」と入れて、サーチ&デストロイ……もといクリックを行っていると、とある大学系サークルのGoogleグループを発見。
このサークルは「意識は高い(が、ネットリテラシーが低い)」系の人が多く参加しており、その活動の一環で「フリーペーパー」を発行していた。やりとりはすべてGoogleグループで流れているので、彼・彼女たちの携帯電話やメールアドレスといった個人情報とともに活動も逐一わかり、Googleグループウォッチャーとして毎日チェック。
オシャレカフェで進捗報告や打ち合わせを頻繁に行っていたり(その議事録もすべてよめる&「アイスブレイク」って言葉初めて知ったよ)、印刷所にデータを入れるためわざわざ合宿したり、「広告営業の電話マニュアル.doc」というファイルを配ってみんなで電話をかけたり、それはそれは大変興味深いものでした。

で、彼らはフリーペーパーを無事に発行。いやー大したもんです。学生とはいえ、50ページ未満の雑誌を出すとは凄いことです。配布場所にわざわざ貰いに行くことはできなかったので、「どんな内容なんだろう?」と思っていましたが、なかなか読めず。しかし電子書籍スタイルで配布していることがわかり、転がるようにダウンロード。読んで絶句したね……すごくツマラナイ。
確かにデザインやコンテンツは「パッ」と見た限りでは、クオリティが高いように思える。しかし、読んでみると内容はスカスカ。原因はハッキリしている、フリーペーパーを出した人たちは「面白いモノを提供しよう」or「こんな意見を世に発表したい」といった情熱がなく、単に「編集部ごっこ」をしたいだけ。執筆に追われる私、インタビュアーな俺、徹夜作業が続く僕……そう、彼らは地獄のミサワを目指しており、読者の事は考えていない。
「自分たちで得たお金と労力で完結してるから別に問題なくね?」という考えは間違っていない(広告を出してくれた企業はご愁傷様だが)。ただ、これだけ手間暇をかけて読むに値しない雑誌が作られていく姿を見ていると、賽の河原で石を積む子供を見ているような気持ちになる。もったいない!

以下余談だが、彼らは「リリースパーティ」という名のお披露目会にも力を入れていた。参加費1000円で150人以上の集客…15万円近く集める計画で、支出予定は1万円以下。14万近い利益をだす計算をしていたのはビックリした(参加者はお菓子3品(個別包装のお菓子をばらして、カントリーマアムとか)+紙コップにジュースが振る舞われる)。制作費を捻出するためかもしれないけど。