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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

サンタが泣いた日

読んだ方も泣けるね。
・サレ夫達の同窓会21

645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/05(水) 20:35:41.47
メリークリスマスさよなら〜♪だっけか・・・

646 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/09/05(水) 23:13:34.45
>>645
そうそう、それ。
俺、五年前に同じ状況で婚約者寝取られたんだよ。
まだ引きずってるし……よ

650 :646:2012/09/06(木) 21:30:53.72
五年位前の話、スッキリしないと思うよ。
当時俺には六年付き合ってる彼女がいた。口約束だけど、結婚の約束もしていた。
付き合いはずっと順調だったんだけど、その年の秋位からかな、何となくすれ違いが多くなった。俺の出張が多くなったのも一因だと思う。
その年のクリスマスの週も出張になってしまい、付き合って初めて別々に過ごす事になった。
で、お約束通りだけど、出張を早く切り上げる事が出来たので俺は24日の夕方新大阪発ののぞみに乗った。
この時間だと、比較的都内中心部に住む彼女のアパートには九時には行けるはず。
俺は東京駅で甘い洋菓子を買って彼女の部屋に向かった。
勿論ノーアポで。単純に驚かそうと思っただけ。寧ろサプライズ演出する事によって、何となくギクシャクしてた関係に良い影響があるかも、なんて事も考えていた。

651 :646:2012/09/06(木) 21:32:11.84
彼女のアパートの前に着いたけど窓の灯りが付いていない。一応呼び鈴押したけどやはり居ない。
よく考えればイブなんだし、誰かお友達と飲みにでも行ってるのかと思った。
普通なら諦めて帰るところなんだけど、彼女の場合飲みに出ても比較的早く帰る事、そして俺自身その夜は関係修復の為に何としても彼女に逢いたかった事、から駅前のマックで時間を潰す事にした。
一時間位してからマック出て、途中のコンビニに寄った…
その瞬間、息が止まるかと思った。彼女がコンビニにいたから。しかも知らない男と二人で。
情けないんだけど、俺は反射的に後ろ向いて二人に見つからないようにしてた。内心、俺は何をしてんだ!と心が修羅場。
コンビニを出て行く二人の後ろ姿を眺めながら、「男は兄か弟だろ?」「たまたま近所に住む同僚だろ」みたいに、何とか正当化しようと必死になっていたっけ。まあ、何が正当化なんだか分からないけど。

652 :646:2012/09/06(木) 21:33:05.82
結局、仲良く彼女の部屋に入っていく二人を俺は見ていた。アパートの前まで来た時に彼女の方から腕を組んでいったのが見えた時は凹んだね……
でも、絶望ってよりも意外と普通でいられた、その時は。他人事?みたいな感じかな。頭がついていってなかったと思う。
それで俺、何したかと言うと、窓が見えるところまで下がって彼女に電話したんだよね。そしたら彼女普通に出てさ、「どしたの?」って、本当にいつもみたいに言うんだよ。
俺「いや、何してるかと思ってさ……」
彼女「別に……てか、友達と飲みに出てるんだよ。誰かさんが仕事だって言うから(笑)」
俺「あ、そうなん……」
彼女「だからゴメンね。お仕事頑張ってね」
俺「うん……」
彼女「あ、メリークリスマス」
ガチャ!
余りにもいつもの彼女で本当に信じられなかった。浮気しているとは全然思えなかった。
ひょっとして彼女の部屋にいるのはお姉さんとか?とマジで錯覚するレベル。馬鹿だよ俺は……

653 :646:2012/09/06(木) 21:34:44.74
結局その場から離れられなくなって、一時間くらい経った頃かな、部屋の灯りが消えたんだよ。
その後に及んでも、「これから出掛けるのかな?」みたいな事考えてたね。本当に馬鹿。
当然、消えたまま誰も出てこない。
俺、もう一度そこから電話したんだけど、今度は電源切られてた……
その時さ、やっと現実が理解出来たみたいになって、足が震え出した。
でもケジメ、ケジメ、と何度も心の中で呟きながら、彼女の部屋の前まで行ったよ。
呼び鈴鳴らそうとする手が震えてね……これ押したらお終いかも、とか考えてたと思う。
で、その時目に入った郵便ポストがあってさ……俺、あろう事かそこに耳を当てたんだよ。何か聞こえるかなって。本当に馬鹿だよね。
ほんの微かなんだけど、彼女の声が聞こえました。あの時の喘ぎ声みたいなの。
その瞬間、全てが終わったと思った。この六年間全て無くなった、ってね。

654 :646:2012/09/06(木) 21:36:08.91
呼び鈴押さずに、買ってきたケーキに名刺入れて裏に「メリークリスマス」なんて一言書いてさ、ドアノブにぶら下げて家に帰ったよ……
情けない男だろ?
今思い出して書いてても、当時の俺を殴ってやりたいよ、マジで……

661 :646:2012/09/07(金) 06:23:15.24
また夜にでもその後の話書きます。
何だかんだで、昨年までちょっとありました。

671 :646:2012/09/08(土) 09:47:35.91
叩かれてるな〜
でも纏めたから投下するわ。気に食わない人はスルーで。
イブの翌日は平日だったから俺は普通に早く起きて出勤、彼女も同じだろうから、朝は連絡は何も無かった。メールも。
俺も事情を聞きたいというよりは、何も知りたくない、って感じだった。今考えるとまだ逃げてたと思う。
彼女からの最初の連絡は昼休みのメール。夜時間取って欲しいって。
別に避けるつもりでは無かったんだけど、既に社用で予定が入っていたので会えないとリメール。その代わり、夕方少し時間あるから俺から電話すると。

672 :646:2012/09/08(土) 09:48:33.97
で、五時に会社出て彼女に電話。コール十回位でやっと出たよ。
この時の会話、今でも全てはっきり覚えてる。
彼女「昨夜、来てくれたんだ……」
俺「うん」
彼女「ケーキ、有難うね」
俺「…………」
彼女「…………」
ギクシャクしたね。六年間でこんな事は一切無かったのに。まるで別人と話してるみたいだった。
お前の方から話してこいよ!お前が悪いんだろ!……と、心の中では言ってたけど、埒があかず、結局俺の方から振ってしまった。
俺「あれ、誰?お兄さんなんて、いたっけ?」
彼女「…………」
俺「黙ってちゃ分からないよ。俺、全部見ちゃったから」
鼻をすすりながら泣き始める彼女。
少しづつ、ゆっくりと話し出した。

673 :646:2012/09/08(土) 09:49:35.72
彼女「ごめんね……本当……ごめんね」
俺「いつから?」
彼女「半年位前かな……」
俺「二股してたって事?」
彼女「……どう思われても構わない……」
俺「あの男、誰?」
彼女「会社の人……」
俺「俺の存在知ってるの?」
彼女「うん……」
俺「知っててお前にモーションかけてきたんだ」
彼女「最初は断ってたんだけど……」
簡単に言うと、俺から奪ってやるみたいに宣言されたんだって。会社の同僚だから俺なんかよりよっぽど一緒にいる時間長いし、その内彼女の方がそいつに惹かれていったんだってさ。
俺が出張がちになって、休みの日も会えなくなったりして、フラストレーション溜まったんだって。ただの言い訳だろうけど。

674 :646:2012/09/08(土) 09:50:06.95
俺「そいつ、二股状態だって理解してんの?」
彼女「ううん、まだ私と付き合ってるって訳じゃないし……私が貴方と別れたら正式にお付き合い申し込みたいって……」
あきれたね。付き合ってるのと同じ事してんのにさ、お前もそいつも俺を馬鹿にしてんのかって。
段々アホらしくなってきてね、それまでどちらかというと女々しくてヘタレな俺だったけど、それ聞いてなんだか少し攻撃的になってたみたい。
俺「で、お前はどうしたいんだ?」
彼女「…………」
俺「黙ってるって事は、俺と別れたいんだな?」
彼女「…………」
この頃になると彼女は結構声出して泣いてた。でもはっきり言わないから言ってやった。

675 :646:2012/09/08(土) 09:50:43.52
俺「分かった。俺達の六年間は今日でお終い。お前の部屋の俺の荷物、悪いけど捨てといてくれ」
彼女「◯◯(俺の名前)…………」
俺「そいつと付き合うんだろ?」
彼女「分からない……」
俺「分からないじゃないよ!ちゃんと別れてやるんだから付き合えよ!絶対に!」
彼女「……はい……」
電話切る時に一言憎まれ口叩いちゃったよ。
「六年間、お前がこんなにケジメの無い奴だとは思わなかったよ」ってね。
それで一切縁が切れた。僅か三十分も話していないと思う。それで俺達の六年間は簡単に終わってしまった。
思い出が抱え切れない程あるんだけど、本当に全部忘れたかった。これまでの六年の記憶が消せればと、何度も思った。

676 :646:2012/09/08(土) 09:51:35.43
共通の知り合い(女)から、その後二人は付き合い始めて、そして三ヶ月も経たない内に別れたと聞いた。
たった三ヶ月で。
本当にやるせなかったよ。
この話聞いた時が、ある意味一番落ち込んだ時かもしれないね。
俺の方はその後一人の女性とお付き合いしたけれど、半年も続かなかった。寂しさを埋める為だけの存在を探していただけだと気付いて、俺の方から告白したのに俺の方から別れてもらった。本当に最低。
その後は現在に至るまでずっと独り身です。
昨年の話。
さっきの共通の女の子から何年かぶりで連絡が来た。元彼女、結婚する事になったって。
そのお友達、結婚に猛反対したんだって。
「あの人と結婚すべきではない」というのが理由。何だよ、それ、って聞くと、「彼女は◯◯君の事を忘れられないでいる。相手の男の人は◯◯君の代わり。思いを断ち切る為に無理矢理結婚するのが分かってたから」だってさ。
なんだそれ……だよ。
叩かれるかもしれないけど、俺もまだ引きずっていたから、元彼女の事。だから本当に聞きたくなかった。今更何言ってんだって。また俺を苦しめるのかってね。

677 :646:2012/09/08(土) 09:54:13.02
でもお互い、やっぱ六年って歳月はとても重くて長かったのかなって思います。そう簡単には忘れられないんだろうな……
俺の心境が変化したのは今年の春。外回りしてる時に何気に堂島の桜を見てたんだけど、その時の桜、本当に綺麗だったんだよ。仕事中なのを忘れて見入ってしまった。思えば独り身になってこんなにまじまじと花なんて見たこと無かったかも。
で、十年前の事思い出してね、彼女と花見にいった事を。
本当に楽しかったなって。周り全てがキラキラしてたよなって。全部彼女が隣にいたからなんだよなって。
それからかな、やっと彼女との事、大事な思い出として肯定できるようになってきたのは。
そんな感じでいきなり飲み屋で角松の歌聞いちゃったもんだからさ……
まあ、俺的にはいい区切りになったかも。俺も結婚しようかな(笑)

692 :646:2012/09/08(土) 12:09:40.87
ちゃんと見てくれてる人もいたんですね。
もう踏ん切りつきましたから、これで本当に過去の良い思い出にします。
心から元彼女には今の旦那と仲良くしてもらいたいと思ってますよ。思えるようになりました。
出張で会えなくて寂しかった……というのは二番目の理由、単にマンネリで刺激か欲しかったんでしょうね。
それにしても角松といい槇原といい、意外と寝取られの歌ってあるんだなと。

サンタが泣いた日 - 角松敏生