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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

謎の電話

▲▲▲▲山道での恐怖体験▲▲▲▲第2巻 より
読んでみると、「そんなに怖くないじゃん!」と思ったけれど、鳥肌がたっていた… やっぱり怖いのかな? これ。

276 :本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 16:48:24 id:ggRV5eiX0
今年の夏にサークルでキャンプに行って肝試しをしてきました。
肝試しはくじ引きでペアを作って登山道と林道を歩いて行き、最後にトンネルを抜けたところに居る係りの人間にチェックしてもらって終了という内容です。
チェック係りはしきたりで新入生でじゃんけんをして負けたやつが1人でやることになっており、今年はM君(仮)になりました。
特にトラブルも無く肝試しは進行し最後のペアがM君と一緒に帰ってくる手筈になっていたのですが、そのペアが転んで怪我をしたため途中で引き返してきました。
誰かが代わりにM君を呼びに行かなければならなくなりましたが、面倒くさいのと新人イジメも兼ねて1人で戻ってくるように電話をしました。
しかし電話に出たM君の様子がどうもおかしい。
呂律がまわっていないような口調で、声も聞き取りづらい。
とりあえず戻って来るように言うと、もう戻ってるところだと言う。
今どこら辺なのかと聞くと、トンネルを出た右のほうだと言う。
トンネルの右は草木が多い茂って谷へと向かっているから立ち入る理由がわからない。
なぜそんな所にいるのかを聞くと、ぼそぼそと何かを呟きながら痛い痛いと言って通話が切れた。
これを聞いてM君は谷に落ちたんだと思い、すぐにロープを担いで仲間と一緒に救出に向かった。
途中で何回もM君の携帯に電話をしたがまったく繋がらなかった。
最悪の事態が何度も頭を過ぎった。
トンネル前に着いてすぐ大声でM君の名前を呼んでみると、「は〜い」という間延びした声が聞こえてきた。
しかもその声は谷の方からではなくトンネルの方から。
みんなでトンネルをライトで照らすと、向こう側にM君が立っていた。

277 :本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 16:49:54 id:ggRV5eiX0
駆け寄って「M君大丈夫なの?」と声をかけるがM君は何のことかわかっていない様子。
むしろ俺らが大勢で迎えに来ていることを不思議がっていた。
崖に落ちたんじゃないかと思って心配になって来た事を伝えると、自分はこの場所から動いていないと言う。
電話でトンネルの右に居るとか痛いとか言ってたじゃないかと言うと、電話なんて着てないと言う。
こいつ俺らを騙して遊んでるのかと思ってイラついて「ふざけんなテメェ!」と怒鳴ってしまった。
本当に心配した分、怒りも大きくて殴りそうになって仲間に制止された。
俺の代わりに仲間が何度聞いてもM君は電話は来てないと言い張る。
じゃあ着信履歴を見せてみろとM君の携帯を見てみると「圏外」。
もちろん着信履歴は無い。
これを見た瞬間その場に居た全員が口を閉ざした。
そしてM君を連れて早々にその場を立ち去った。
もちろんトンネルの右側はみんな見ないようにしていた。

280 :本当にあった怖い名無し:2009/10/04(日) 17:03:49 id:ggRV5eiX0
戻ってからもしかしたら俺が電話を掛け間違えたのかもしれないという話になり、携帯のリダイヤルを見たらM君の番号どころか通話した記録すらありませんでした。
いったい俺は誰と話していたのでしょうか。
またM君の話によると俺らが到着する前にトンネルの向こうにオレンジ色っぽい光が見えので、それを最後のペアのライトかと思ったらしいのですが、しばらくすると消えてしまったそうです。
M君曰く「不思議に思って見に行こうかと思ったけどモンハンが忙しくてそれどころじゃなかったからやめた」そうです。
もしそこでM君がオレンジの光の方に行っていたらと思うと、今でも背筋がゾッとします。