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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

シスターにお熱

自分に被害ないとね。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その22

68 :名無しさん@おーぷん:2018/05/03(木)15:43:58 ID:eoh
地方のミッション系お嬢様学校卒業の祖母が戦時中戦争そっちのけでアメリカ人のシスターにお熱だったこと
入学からずっと憧れていたシスターが母国に強制送還されて大ショック
開戦よりそっちの方がよっほどショックだったそうだ
空襲は無し、田舎だから金さえあれば闇で物資は手に入れ放題、家族は誰も兵隊にとられずでいつの間にやら戦争は終結
戦争中13~17歳だった多感な祖母は日記にシスターへの想いをポエムに描いたり想い出の中のシスターの姿を絵に描いたりと哀愁に満ちた少女時代を過ごす
アメリカ人牧師が開校した学校だったからか定期的に軍人が学校に家宅捜査(?)をしに来たがそれも形式的なもの。
教師たちから心づけ()の和菓子を御馳走になりホクホク顔の軍人たちを何度か職員室で目撃した。
戦争が終わってシスターたちが学校に帰ってきたので生徒全員で歓迎会。これが最高に楽しかった想い出らしいです。
歓迎会の想い出にトランスしている祖母に私は「でも日本はアメリカに何百万人も殺されたよね」と突っ込んでしまった
「そんなの知らないわよ。少なくとも我が家の生活は戦争で変わらなかったから。私は母校のシスターたちが大好きだったし
新聞の日米戦争なんて興味なかった。冷たい言い方だけど顔も知らない原爆や空襲被害者より私達の先生で姉で親友だったシスターの方が何百倍も大切だったの」
という返事が返ってきました。
因みにシスターの何人かとは後年も親交がありずっと手紙のやりとりをしていたそうでシスターが描いた手紙や絵を私にも見せてくれました。
田舎のお嬢様育ちの御婆さんって飛んでる人いますよね。
おっとりしていて空想好きで絵本を描くことが大好き、お菓子作りや洋服づくりが大好き、いくつになっても空想好き、英米児童文学大好きの不思議なおばあちゃんでした。