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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

デトロイト・テクノは都市生活者の囃子



ニューオリンズはジャズ、シカゴと言えばハウス(ジャズも有名だが)、ナッシュビルはカントリー&ウェスタン、メンフィスはブルースと、アメリカには音楽で有名な街がある。そしてデトロイトと言えば、多くの人は「8mile」でエミネム、ヒップホップのイメージを持つ人が多いだろうが、私にとってデトロイトはテクノの街である。

デトロイト・テクノはミニマルテクノとであり、ヴォーカルは入っておらず、パッドが多用され、コンクリートのように無機質で硬い音楽だ。
デトロイト・テクノアーティストは黒人が多い。ホアン・アトキンス、デリック・メイ、ケビン・サンダーソン……そして、ジェフ・ミルズだ。

1990年代後半も音楽をよく聴いていた。時間があれば中古のCDショップに行き、セール品を探し、ジャケットを気に入れば手に取り、新譜を買っては、帰りにCDウォークマンにぶち込んで聞いていた。当時はテクノに凝っており、ジャーマン・トランス、イスラエル・トランス、オランダ・ガバ、イタリアンユーロ、ハッピーハードコアなどを聞きつつ、デトロイト・テクノも好んで聴いていた。
特にジェフ・ミルズは別格だった。彼のDJプレイを1枚のCDに納めた、1996年のmix-up vol.2は初めて聴いたときに鳥肌がたった。その後、繰り返し何度も何度も聞いて、この曲を聴きながら西鉄バスに乗り、高等裁判所の風景を見ていた映像がなぜか頭に残っている。


このアルバムはYouTubeになぜかまるまる上がっている。

今週のAERAを読んでビックリした。表紙がジェフ・ミルズだ。

「家事からの解放」と書かれているので、まるでジェフ・ミルズが主婦のようだが、テクノとクラシックの融合記事に関連して登場している。ちなみに表紙を捲ると表紙に関する解説記事があるが、執筆しているのは、テクノ記事でお馴染みの三田格だ。なんだ、この90年代後半に戻ったような感覚は!

デトロイト・テクノは素晴らしい音楽だ。ただ、この曲は単品で楽しむよりも、シチュエーションや風景とあわせると、さらに良くなる。例えば、ケニー・ラーキンの「Glob」という曲。

自宅で腰を据えてじっくり聴くのも良いけれど、ぜひスマートフォンで外で聞いて欲しい。通勤・通学途中で聴くと、他の人が歩くテンポ、車窓から流れる景色、改札でのアラート音、車の騒音など全てのビートが渾然一体となって目と耳から脳内に流れ込んでくる。アルコールや麻薬に頼らなくてもトリップできてしまう。
今まで日常だった光景が、非日常に一変する。

自分の歩くスピードも、バスドラムと同じ速度になり、Suicaを出すタイミングもシンバルと同じになる。

テクノミュージック、特にデトロイト・テクノは人工物に囲まれた生活にピッタリな音楽。伊豆高原で聴くのも良いけど、大手町の地下街で聴いた方がハマる。
ぜひ皆さんも、デトロイト・テクノを聴いて街を歩いてください! と言いたいのだが、聴いているとどんどん気持ちが不安になってしまうのが玉に瑕だ(笑)。


こういう光景とデトロイト・テクノは大変相性が良いです。