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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

酔っ払いと素面の距離感

先日、両耳を痛めてしまい病院に行ったら「完治するまで3週間、お酒を絶対飲んじゃダメよ」と脅された。お酒を飲んだら最悪手術をする可能性もあるらしい。耳の手術で具体的にどんなことをするんだろう? と調べてみると、以下の記述を発見。

耳の手術には、耳の後ろにある骨の部分を削って病巣にアプローチする「耳後法」と、耳の前を約1.5cmくらい切り、耳の穴から手術を行う「耳内法」、耳の穴からだけで手術を行う「完全耳内法」があります。


耳の手術と入院期間について(神尾記念病院Webページより)

読んでいるだけで、耳がますます痛くなってきた。

お酒は大好きだけど、手術は怖いので3週間断酒を決断。今までに1ヶ月ぐらいお酒を飲まない期間があったので、実はそんなに苦しくないのだが、飲み会の予定を入れていた。
そのイベントはサシ飲みだったので、相手には事情を説明して、今回は飲めないことを伝える。あまり美味しくないアルコールフリーのビールは400円近くしたので、ホッピーの外だけ注文。しかし、1発目でホッピーの外をオーダーする人間はいないのか、中が入ったグラスがやってきたので、交換してもらう。

ビールなら2リッター近く飲めるが、ホッピーだと2本でおなかいっぱいになってしまった。そして、ホッピーの外は1本200円、安!

それ以上に驚いたのは、相手がどんどん酔っ払っていったことだ。これは当たり前のことだ。当然、頭ではわかっていたが、いざこの場面に遭遇すると驚いた。2時間ほど前まで、しっかりと喋っていた人間の動きが緩慢になり、会話もゆっくりになってきた。
今までの飲み会人生を振り返ると、どんなに体調が悪くてもビールの1杯ぐらいは飲んでいた。相手の劇的な変化に、新鮮に驚いた。そしてこの感覚は子どものころ常に感じていたことを思い出した。

そして、相手がどんどん酩酊していくのに、自分はずっと素面の状態は不思議な感覚だ。同じ空間で、同じ時の流れを感じているのに、どんどん距離が離れていく。飲んでいる相手が美女だったら邪な心に支配されるのだが、幸か不幸か、目の前にいるのはナイス★ミドルエイジ。 純粋に酔った人間との距離感を感じることができた。

一緒にお酒を飲む……という行為は、一緒に「酔い」という精神状態に向かって走ることなんだなと実感。お酒だけじゃなくて、非合法な麻薬愛好家のみなさんも、一人で嗜む人もいるが、複数人でやりたがる人も多い。あれも、同じ空間・時間というスケールで、精神の変調を同時に楽しんでいるわけだ。

まだ耳は痛い。そして、今日も飲み会がある。

耳噛じる

耳噛じる