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佐村河内守氏を扱ったドキュメンタリー映画「FAKE」が超絶面白い



ゴーストライター問題で日本中から注目を集めた音楽家「佐村河内 守」。彼に対して密着取材を行ったドキュメンタリー映画「FAKE」を観てきました。監督は鬼才「森達也」。この映画は無茶苦茶面白い。観た後に、人とこの映画について話したくなる作品だ。私も映画館で見終わった後に、「よし、みんなでこれから笑笑に行って、FAKEについて語ろうぜ!」と言いたくなるほど。

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この映画は、手ぶれが多いので映像酔いになりやすい人は注意。私は映像酔いで気分は最悪、画面の眩しさから頭痛も発症し、体調は最悪ながらも、内容が魅力的だったので、なんとか座席にしがみついて最後まで鑑賞した。

「FAKE」の要素をまとめると、次の6つになる。

(1)佐村河内氏の耳は聞こえるのか?
(2)音楽家としての佐村河内氏
(3)怪人としての佐村河内氏
(4)夫婦としての物語
(5)メディアから嘲笑され叩かれる恐ろしさ
(6)飼っている猫がカワイイ

多くの人が気になるのは、(1)と(2)だろう(3もこの映画の魅力の1つ必見シーンが多数あり)。この映画でも「彼の耳が聞こえるのか?」という疑問については前半ではフォーカスしているが、後半では取り扱わなくなる。それは、「音楽家としての佐村河内氏」に焦点をあてていくからだ。前半から後半に移るまで、彼の人となり、夫婦の関係が描かれており、個人的には「耳が聞こえる・聞こえない」という問題は、観ている私にとっては「どーでもよいこと」になってくる。彼は本当に音楽家なのか否か。

森達也氏はドキュメンタリー映画としては禁じ手とされる方法を使って、音楽家としての佐村河内氏を描き出す。「FAKE」のポスターには「誰にも言わないでください、衝撃のラスト」と書かれており、ネタバレに直結するの言わないが、監督の舵取りのおかげで、最後の12分は衝撃的となる。そして、森監督は佐村河内氏の夫婦物語を根底に描きたかったんだな……と感じる。

FAKEの他人の感想を見ているとこれまた面白い。
書く人によって、佐村河内氏の評価が真っ二つに割れるのだ(映画自体の評価は高い)。ある人は佐村河内氏についてボロカスに書き、ある人は佐村河内氏を擁護する。この映画は「鏡」なのだ。観る人が最初から佐村河内氏に対してネガティブな感情を持っているとそれが増幅され攻撃的なコメントを出し、それ以外の人は彼に対して同情的な気持ちになる。

映画の最後の最後に、森監督は映像的な演出によって、観る人に問いかける。
佐村河内氏の聴覚障害がFAKEなのか、音楽家としてFAKEなのか、バッシングしたメディアがFAKEなのか、新垣隆氏・神山典士氏がFAKEなのか、そもそもこの作品がFAKEなのか。

嘘だらけのなかで、真実は何か?

猫はカワイイ。これは観た人が同意する真実の1つだ。



森達也氏がオウムに潜入し撮影したドキュメンタリー映画「A」「A2」

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