Hagex-day info

紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

老婆が出た。毎度出た

ひいいいい。背中がぞわっとした。これはお勧めエピソード。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その9

908 :名無しさん@おーぷん:2015/10/19(月)21:29:35 ID:EVc
ありがとう。では。
俺の父は転勤族だったので子供の頃から何度も引っ越しをした。
その中で体験した、昭和の時代の強烈な思い出話です。
俺んちは母親が足が悪くて家の中で階段の上り下りが辛いのが理由で
引越し先はいつもマンションだったが、一度だけ戸建に住んだ。
小学校の4年生の時だった。
その時はたまたま平屋で3LDKの借家を見つけたらしい。
築年数は古かったけど何年か前にフルリフォームしたそうで小奇麗だったし
庭も割と広かった。
庭のある戸建が珍しく、毎日家に帰るのが楽しかったが
ある日の夜なんか変なものを見てから状況が変わった。
俺と兄は同じ部屋で二段ベッドで寝ていた。
その時は俺は上の段で寝てたんだが、電気を消してしばらく寝付けず
なんとなく目を開けたら、天井に綿菓子みたいな白くてフワフワしたものが浮いてて
なんだろうと思っていたらそのまま浮遊して隣のリビングの方の壁に吸い込まれていった。
夢かな?現実かな?良く分かんなかった。
俺と兄は年子だったこともあって、兄弟特有のライバル意識みたいなものがあった。
もし夢だったら、こんなこと言ったら馬鹿にされると思って黙ってた。
それからしばらく経って、今度はハッキリ起きてる時に同じものを見た。
白いフワフワした物体は前回と同じようにリビングの方の壁に吸い込まれ
暫く立って母の悲鳴が聞こえた。
その日は父が出張中で、母はリビングの向う側の和室で寝ていた。

909 :名無しさん@おーぷん:2015/10/19(月)21:29:50 ID:EVc
母は夜中にリビングの方で人の気配を感じた。
最初は息子のどちらかが起きて来たんだと思っていた。
が、ただゴソゴソと音が聞こえるだけで戻る気配がない。
何をやってるんだと襖を開けたら目の前に老婆が立ってて
ビックリして悲鳴を上げたら消えたらしい。
悲鳴にビックリしてリビングに駆け付けた俺と兄が母の話を聞いて、俺もついさっき見たことを言った。
すると兄も今までに数回見たそうだ。
兄の場合は二段ベッドの下に寝てたわけだけど、突然絨毯の下からするっと飛び出したそうだ。
俺たちの部屋は和室に絨毯を敷いて洋室のように使っていた。
その日は母と俺と兄と3人で母の寝室で寝た。
父が出張から帰ってきてその話をしても
くだらない、何言ってんだって感じで信じてくれない。
でも兄が言う“絨毯の下から”と聞いたら俺はもうその部屋では怖くて眠れず
兄もひとりでは怖くて嫌だと言い、その日から俺と兄は母と一緒に寝て、父は俺たちの部屋で寝るようになった。
何日ぐらい経ってたか忘れたけど、それからしばらくして
夜中に父が俺たちが寝てる部屋に来て震えながら横になった。
どうしたの?と母が聞いても何も言わず、でも「ああ、父も見たんだな」と思った。
翌朝、父が見たものを話してくれた。
夜中に何か気配を感じて目が覚めた。
そしたら老婆が父の寝顔を覗きこんでいたらしい。
その後、誘うように絨毯の下に消えて行ったそうだ。

910 :名無しさん@おーぷん:2015/10/19(月)21:30:04 ID:EVc
両親は仲介した不動産会社に「事故物件ではないのか」と確認したが
大家からそういう話は聞いていないし、前住人も普通に5年ぐらい住んでたそうだ。
週末、父は職場の同僚を連れて来て
絨毯を剥がし、畳をあげ、床板を外した。
床下は土だったが、一部明らかに回りの土とは不自然な部分があった。
これはヤバそうだと思った父は不動産会社と大家を呼んだ。
警察を呼ぶことは大家が嫌がり、とりあえず自分らで掘ってみることにした。
すると出て来た。遺体らしきものが。
そこからは警察が来て、あれこれ聞かれて大変だったようだ。
ちなみに、その調査?の日は俺と兄は母に
健康ランド(スーパー銭湯みたいな所)に連れて行かれていた。
もしもの時に備えていたらしく、一連の出来事はあとで聞いた話。
俺たち家族は数日ホテル暮らしをして
そのあと新しいマンションに引っ越した。
遺体は前の住人の、老人ホームに入ったと回りが思っていたおばあちゃんだった。
嫁さんに逃げられて実母と二人暮らしになった息子がやっちまったらしい。
その事件は新聞にも載ったが、当時俺も兄も見せられなかった。
両親は詳しいことは最初は何も教えてくれなかったが
その町で大きな話題になったので、学校で友人たちから聞かされた。
それて親に改めて詳しく聞いたって感じ。
話を聞いて、これほど兄がいてよかったと思ったことはない。
何も知らずに俺ひとりで遺体の上で寝てたのかと想像したら発狂しそうだった。