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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

残酷な仕打ち

……。
・今までにあった修羅場を語れ【その9】

286 :名無しさん@おーぷん:2015/04/02(木)03:43:41 ID:mC9
昔よく遊んでた川で、たまに魚を釣ったりして食べてた
ある夏の日、祖父が網を持ってきて一緒に川に張った
いつものように川で遊んでたんだけど、鳥が網の周りに集まっていた
よく見るとそれはもう沢山の魚がかかっていた
何の魚かは解らない、大きさは20センチ~30センチほどかな
頭から尾まで綺麗な虹色をしていた
どの魚も網にかかり悶え、お腹が避けてオレンジ色の卵が見えていた
「あぁ、産卵のために必至に泳いでたんだ・・・」
人に捕らえられて尚必至にもがく魚に、ひどく残酷な仕打ちをした気がした
祖父は一通りとり終えると、「とりすぎてもいかんでな」と網を回収した
とった魚はひとつ残らず串に刺してその場で作った即席の焚き火で焼いて食べた
それ以来、私は網を張ったことはない
ある年、その川で別の親子が魚を釣っていた
釣った魚は食べるでもなく、子どもが作った小さな池に入れられていた
水が少なく、身体の半分は出ていて、すぐに弱って死んでしまった
子どもは小さな魚は手で首を折って捨てていた
胸が突き刺さるような罪悪感と嫌悪感を覚えた
川の周りでは山菜が採れる
ワラビやゼンマイや筑紫はもちろん、木苺やアケビもとれる
昔はとりつくさないように、来年もまた生えるようにとっていた
しかし遠くから山菜とりに来たという人たちは根こそぎとっていって、生える土台の土も踏み荒らされてめちゃかちゃだった
手入れも何も無かった
その姿をみると、無知なまま網で魚をとっていた自分と重なって嫌悪感がある
先週畑に植えたイチゴたちが荒らされていたので思い出した過去のお話