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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

幽霊屋敷に住んでいた!?

一緒にいたらビックリするよね
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 その5

117 :名無しさん@おーぷん:2014/12/22(月)21:07:44 ID:HgS
今はすっかりアラフォーの私が20代半ばの時に体験した修羅場。
大学を出て東京で働きながら一人暮らしをしだした。
私の従姉妹も大学から関東で、やはり東京に就職して関東圏で一人暮らしだった。
住んでたアパートは駅から遠くて不便だったが、駅から近いところを選べば家賃は上がる。
いつも引っ越し…でもお金…と悩んでいた。
宝くじを買ったりしてたw
私の母は男一人女二人の兄弟で、長男の伯父は結婚しておらずかなり特殊な仕事をしていた。
仕事は成功していて都内に一戸建てを買って住んでいたが、かなりの変人でもあった。
人嫌いでなんというかジブリアニメに出てくるオジサンって感じの人だった。
しかし妹二人のことをとても可愛がっていて、その子供である私たちにも良くしてくれた。
その伯父が仕事で北欧に行き、当分帰ってこれないので、家に誰か住んでほしいと言ってきた。
当分ってどれくらい?と聞いても「分かんない。気分で変わる」という伯父らしい返答。
そんな曖昧な期間は家族持ちには無理なので、若いのに…ということで私と従姉妹に話が回ってきた。
広い一軒家に一人…しかも伯父の家には趣味で集めた絵画やら銅像やらが飾ってあって、金田一少年の事件簿に出てきそうな雰囲気だったのでちょっと怖かった。
そこで母と伯母の勧めもあり、従姉妹とルームシェアすることに。
伯父は気を使って絵画や銅像や仕事道具を一階の仕事部屋に集約してくれた。
というか一階は風呂トイレキッチン物置以外は仕事部屋だったので、私たちは二階に住むことになった。
二階は3部屋あって、一番広い部屋が伯父の寝室なのでそのままに。
残りの二部屋を私と従姉妹で。
二人の部屋に間に廊下と階段。

118 :名無しさん@おーぷん:2014/12/22(月)21:10:21 ID:HgS
従姉妹は真面目でしっかりしていたので、ルームシェアにありがちなトラブルはほぼ無く、駅から近い!便利!広い!冷蔵庫も大きい!!!ともう良いことづくめだった(住民税は上がった)
しかし暮らし出して半年ほどたったころ、従姉妹が仕事以外ではあまり部屋から出てこなくなった。
ご飯を作って声をかけても返事がなく、トイレに出てきたところを捕まえて「ご飯できてるよ」と言うと
「ありがとー食べるー」と言うんだけど「さっきも声かけたんだけど、聞こえなかった?」
と聞いても「え?知らないよ」みたいな返事。
そんなことが徐々に多くなり、とうとう引きこもりのようになってしまった。
仕事には行ってるけど、帰ってくるとダダダダダ!と階段を駆け上がって部屋に入って
そっから風呂にもトイレにも出てこない。
さすがに心配になって声をかけても返事なし。ドアをノックしてから開けようとしたら開かない。
鍵をつけたみたいだった。
しかしたまに顔を合わせると「あ…おはよ」と挨拶はするし、どうしたのか聞いても言葉を濁された。
私がなんかしちゃってる?と思ったが身に覚えもないので、思い切って母に相談した。
母から伯母に伝わり、従姉妹に話を聞いてくれたんだけど、今度は伯母が困惑して私に話を聞きに来た。
従姉妹曰く「家に幽霊が出る」んだそうだ。
私はそんな経験は全然ない。
どんなふうに出るかというと
・自分しかいない時間帯に、家の中から声が聞こえる
・自分しかいないのに、ドアを開け閉めする音がする
・自分(略、階段を上がり降りする音がする
・自(略、ドアの外から声をかけられ、ドアを開けようとされる
何それ怖いー!と思うと同時に冷静な自分もいた「それ私なんじゃないの?」と。
伯母も「それは○○(私)の生活音じゃないの?いるのにいないと勘違いしてない?」と聞いたそうだが
絶対違う!○○はいない時間だ!と譲らなかったそうだ。
結局従姉妹は出ていき、幽霊屋敷(仮)に取り残された私は当然怖い。
でもこの便利さを手放すわけには…としがみついていた。
怪奇現象は一度も起きなかった。でもすごく怖かった。
それからしばらくして、伯母から従姉妹が統合失調症を患ったことを聞かされた。
すぐに対処して、今は自宅療養中だという。
だからおそらく幽霊話も私の存在を「いない」と思い込んでのものなんじゃないかと。
伯母はとても痩せていて、苦労が想像できた。腹も立たず、むしろ「幽霊なんていなかった」と思うようにした。
従姉妹は数年後日常生活に戻れた。私も結婚で伯父の家を出た。
今あの家は戻ってきた伯父が住んでいて、最近「年齢的にもそろそろ整理をしたい」と言われ、手伝いに行った。
改めてピエロの絵画やら女の人が生首持ってる絵やら、仏像やらを見て
「むしろこれを一つの所に集めたのがダメだったんじゃないか」と思った。
私の部屋の下はキッチンだったけど、従姉妹の下はちょうどこれらが集められた仕事部屋なんだよね。
なんであれ半信半疑とはいえ幽霊屋敷(仮)に住んでた数か月は本当に怖かった