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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

お兄ちゃんの俳句

燃やされたんだ……。
・今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験2度目

946 :名無しさん@おーぷん :2014/08/27(水)10:13:45 ID:???
兄が小4、私が小2の時。
兄は典型的な野生児タイプで3分と家の中でジッとしてられない人だった。
特に夏休みなんてなったら朝早くから夜遅くまでプールに虫取りにキャンプにーと大忙しで全くと言っていいほど家に戻ってこないから、当然ながら宿題なんて進まない。
いくら言っても言う事を聞かない兄に母は「何か1つでも終わらせないと虫取り網捨てるからね!」と切れてた。
兄はしぶしぶ1番早く終わりそうな、俳句を作れってのをやることに決めたんだが基本的に馬鹿なので何も思いつかなかったそうだ。
頭を悩ませてると一緒に住んでいたじーちゃんが、「お!お前が宿題やってるなんて珍しいな!どうした!」と聞いてきたらしい。
「宿題を1つでもやらないとかーちゃんに俺の網を捨てられるんだ...」と言うと、子供は家で勉強よりも外で遊んで学ぶべき!な考えのじーちゃんが「よし!俳句はじーちゃんに任せてお前は遊んでこい!」と請け負ってしまった。
夏休みが終わり登校初日、じーちゃんが兄にこっそり俳句を渡してた。
学校に着き、兄はじーちゃん作の俳句を自分が書いたものとして提出。
初日は始業式と宿題提出だけだったのでそのまま帰ってきたんだが、翌々日の夕方あたり、家に誰かから電話がかかってきた。
電話はかーちゃんが出たんだけど、受話器を置くと私に静かな声で「兄を連れてきなさい。かーちゃんが話があるって言っておいで。」というので家を飛び出した。
かーちゃんが全力で怒ってる時は静かになるからだ。
兄は予想通り兄友と近くの公園にいたので嫌がる兄を引っ張って家に連れて帰ると、玄関には仁王立ちのかーちゃん。
「兄、あんたが作った俳句、どんなんか今ここでかーちゃんに言ってみなさい。」とかーちゃんが聞いた。
兄はもごもごとしらばっくれてたけどかーちゃんに「言い訳はいい。本当に自分で作ったのか否か、それ以外口にするな。」とゴミでも見るような目で言うと兄陥落。
「じーちゃんに頼みました...。」と白状するとかーちゃん大爆発。「あんたの馬鹿な行動のせいで大変な事になってるんだよ馬鹿たれ!!」と言うとどこかに電話をかけてた。
すみません、申し訳ありませんでした。と何度も電話越しなのに頭下げてた。
夜、とーちゃんが帰ってくると家族会議が開かれた。
かーちゃんによると、夕方の電話は兄の担任からで、俳句コンクールの選考会の人(作った俳句は全員コンクールに出品する事になってた)から、兄君の俳句が特別最優秀賞候補に上がっている。だが念の為に確認するのだが本当にこれは小学生が作った物か?と問い合わせがあったので連絡させてもらいました。と。
あの野生児の兄がそんな立派な賞の候補になるような物を作れるはずがないと確信してたかーちゃんが兄に聞くと白状したって事だった。
兄に自分の控え用の俳句を持ってこさせ、みんなで見てみるととーちゃんかーちゃん呆然。
・夏休み 終わってみんな 悲しいな
・うちのパパ ママに怒られ 泣いていた
他の子の俳句がこんな程度の物ばかりな中で兄の俳句は、死に別れた妻への愛を唄った感じ。
そりゃ選考会の人も怪しむよな...な作品だった。
兄は虫取り網を燃やされました。