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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

一瞬で披露宴を台無しにした

うむむむむ。
・****私は見た!!不幸な結婚式121****

238 :愛と死の名無しさん:2014/02/15(土) 23:44:24.43
私が不幸にしてしまった結婚式。
7年付き合ってる彼氏の兄が同級生の女弁護士と結婚する事になった。
兄と奥さんは35歳。
我儘でちゃらんぽらんな兄がしっかり者の奥さんを貰って身を固めるという事で親もみんな大喜び。
彼氏と私はほぼ夫婦同然なので式にお呼ばれした。
続きます。

239 :愛と死の名無しさん:2014/02/15(土) 23:52:32.37
彼兄と奥さんに挨拶しに行くと奥さんが私を見て驚いた顔をするので、ニコッと笑って会釈し会話した。
奥さんと私の趣味や食べ物の好みが同じで是非とも今度2人で一緒に行きましょう!となった。
彼や彼父もおめでとうと伝えて控え室を後にした。
式はめちゃくちゃ豪華で凄かった。
しかし奥さんは浮かない顔。体調でも悪いのか、兄さんと喧嘩でもしたのか、急に月のものがきたのか。
式後に「すみません、顔色が優れないようですけど体調でも悪いのですか?」と尋ねると泣き出しながら
「ごめんなさい、この人との結婚は無理です。好きな人が出来たんです。お金は払うので別れて下さい!!」と叫びだした。
ざわつく一同、奥さんの親が「どういう事だ!一体誰なんだ!」と詰め寄ると…。
奥さんは恐る恐る私を指差す…。

240 :愛と死の名無しさん:2014/02/16(日) 00:04:27.72
へっ??と思ってると嫁父が「貴様!よくもうちの娘をたぶらかしたな!」と顔面にグーパン。
咄嗟によけれず鼻にクリティカルヒット。
「よくも!よくも!」と殴り掛かってくるので、冷静になり腕を掴みねじりあげ「言い掛かりです」と返した。
奥さんは「やめて!その人は悪くないの!」と泣いてる。
親戚の人たちやスタッフに引き離され奥さんと私は別室で事情聴取。鼻血が止まらないのでティッシュを鼻に突っ込んだまま。
私は初めて会った、身に覚えがない。弁護士だなんて立派な職業の方の友達はいない、10年前ならいざ知らず彼と付き合い初めてからバーで口説いた覚えもない。
必死に説明した。
すると嫁父が人間ってこんな赤くなるのかってくらい顔を真っ赤にして再び悲鳴というより絶叫して掴みかかってきた。
「貴様!!ホモの癖にうちの娘にまで手を出したのかあああ!!!」
スーツの襟を捕まれ引き倒されそうになるのを堪え、逆に親の肩と鎖骨の辺りを握力込めて掴む。
余りの痛さに身を捩るが逃がさず壁に押し付ける。
「私は女です」
そう凄みながら伝えた時、嫁父は「うそだ…。」と失礼な事を力なく呟いてその場に倒れこみ泣き出しました…。

243 :愛と死の名無しさん:2014/02/16(日) 00:27:29.57
さて私のスペック。
177cm49㎏ 顔は雅(みやび)ってバンドマンにそっくり。
普段大型バイク乗ってて声も少し高い男性声(緒方恵美やコナンの人の低い声みたいな)10人中9人は男と間違える。
整体師さんとかは骨格が女性だからすぐ判るよって言ってたがw
奥さん、挨拶に来たときに私に一目惚れしちゃったんだって…。
趣味も同じで「今度2人で食事でも」って誘われたから、運命の出会い!って舞い上がっちゃったそうな。
奥さん親や親戚は何やらガヤガヤ喋ってるけど、奥さんの誤解を先に解きましょう。と促した。
別室の奥さんは綺麗に纏めた髪を振り乱し、泣いていた。
私の顔を見るなり「怪我しなかった!?大丈夫!この人に乱暴したら絶縁するわよ!」と叫ぶ。
「大丈夫ですよ、それよりも…。」奥さんの涙をハンカチで拭い、背中をさする。
少し落ち着いたくらいに「先程、奥様が私に好意を抱いたと言うのをお聞きしましたが本当なのでしょうか?」と訪ねると
「一目惚れしてしまいました…。理想の男性より男性らしいです。」とありがたいような微妙なお言葉。
「申し訳ありませんが私には彼という長年付き合った恋人がおります。もしあなたがフリーだったとしても気持ちに寄り添える事ができません」
奥さん、みるみるうちにまた涙が溢れてくる。
「そんな!2人でデートだって誘ってきたのに!弟くんと付き合ってるって何?どういう事!?」
徐に立ち上がりシャツのボタンを引きちぎり、ブラつきのちっぱいを見せる。
そして奥さんに土下座。
「私は女です。本当に誤解を招くような格好、容姿で申し訳ありませんでした。」
すり泣きやため息、怒号が上から聞こえる。
彼がジャケットを肩に掛けて肩を撫でてくれる。
新郎は魂が抜けたようにブツブツ言ってた。
彼が1度帰ろうと言ってもう一度頭を下げホテルに戻った。部屋まで鼻にティッシュつけたのを忘れててかなり恥ずかしかった。

246 :愛と死の名無しさん:2014/02/16(日) 00:35:39.05
ホテルに戻り鼻血も泊まり彼に謝った。彼はそれよりも私が殴られた瞬間に嫁父を殺してやろうかと思った。
痛い思いさせて守れなくてゴメンっていってくれた。
彼親は複雑そうだった。何で…こんな事に…。と母親が泣いていた。
ただひたすら申し訳ありませんを繰り返すbotと化していた。
翌日、離婚というか別れる事が決まった。
嫁父には「殴ってしまって本当にすまなかった。治療費は必ず払う」と謝罪を受けたが「娘さんの心のケアに使ってあげて下さい。もし娘さんが落ち着かれても私の鼻が曲がったり折れたりしてたら宜しくお願いいたします。」
と返した。
嫁母はまだ泣いていた。
「貴方、娘が昔好きだったバンドマンにそっくりなのよ。もっと女らしい格好で来なさいよ!」と怒ってた。

247 :愛と死の名無しさん:2014/02/16(日) 00:44:04.71
彼親は
「誤解と判っても別れると決めたのは2人だから仕方がない。だが冷静になってもう一度添い遂げたいと思うのなら、みなに謝罪後2人で式を挙げればいい。」
とナイスな落としどころを提案。
だが奥さんが…。
「女でもいいの。性別なんて個性。私は法律のスペシャリストよ!同性愛問題に取り組んで見せるわ!貴方を知りたい!付き合いたい!」とアピール。
いい加減にしろ!と嫁父のビンタが飛ぶが奥さんは引かない。
「皆さん昨日の今日で興奮されてますし、1度家に帰りましょう」と彼がいってくれてお開きに。
結局ヨリを戻す事もなくお別れしました。
ただ付き合う→結婚式まで3ヶ月くらいだったので式で上手くいかなくても仕方ないよね。みたいなムードにはなりました。
それ以来、自分は髪を肩くらいまでは伸ばすようにし、声も若干高めに出すようにし、ワンピドレスみたいなのを着るようにしました。
ニューハーフ?と聞かれるようになりました。
おわり。

248 :愛と死の名無しさん:2014/02/16(日) 00:48:08.10
長すぎてすみませんでした。
あ、同性愛もニューハーフも微塵も偏見ないです。
寧ろ好きで理解者側だと思ってます。
お気付きの方も居るでしょうが私は両性愛者です。
ちらほら聞く話では式前から何となく合わないかもとお互いに思ってたみたいだから、気に病まないでと言われましたがやっぱり申し訳ない。
元奥さんは同性結婚や同性カップルを法律で守れるよう勉強中だそうです。