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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

友人が盗作して小説家になった

せんせー僕も小説家になりたいです。
・墓場まで持っていく話を書き込むスレ第20話

652 :おさかなくわえた名無しさん:2013/10/25(金) 13:03:38.08 id:tFkmfsEj
長文です
高校生の頃、友達と同人誌を出していた
いわゆるBLっていう類のやつ
私は母が厳しくてお小遣いも少ないし、遠出は許してくれなかった
母子家庭なので家自体にあまりお金がなかったということもある
もちろん即売会になど行けなかったので、その友達が代わりに行ってくれた
即売会後に「どのくらい売れた?」と聞くといつも持っていった本のうち二割くらいで、小説本だしそんなものかな、と当時の私は思っていた
友達も小説を書いていたけど、そっちはいつも完売していた
三年になって、高校最後に長編の合同誌を出そうという話になった
本にしてくれるのは友達だったので、私は書きあがった原稿を渡した
しかし、本格的に受験生になると、忙しくてなかなか同人に割く時間がなくなり興味も薄れた
次第に友達に預けた原稿のことも忘れてしまっていた
友達とも進路が違うと共通の話題がなくなって、自然と距離が空くようになった

653 :おさかなくわえた名無しさん:2013/10/25(金) 13:04:26.18 id:tFkmfsEj
>>652続き
何年かして、大学を卒業する頃、友達が小説家になったと知った
その頃にはもう交流はなかったけれど、共通の友達が本をくれたので読んでみた
私が卒業前に渡した原稿を、男女に直した話だった
細かい部分は違うけど、話の筋はそっくりそのままだった
自分で書いたものなのでいまもきちんと覚えている
すぐに友達に電話をしたけど出なかった
誰かに言いたかったけど、BL同人をしていたことを親にも友達にも知られたくなかった
母は厳しくて頭が固く、同人=18禁みたいな思考なので、理解してくれないだろうし、共通の友達にも私とその子が同人をしてることを言ったことがなかった
(別に腐女子や同人が悪いというわけではなく、自分の体面の話なので気を悪くしないでほしい)
共通の友達に頼んでも一度も会ってはくれなかった
私が友達にひどいことをしたらしいって噂が立って、だんだん共通の子たちも連絡してくれなくなった
いまも友達は小説を出してるけど、最初の一冊以外はあまり売れていないらしい
私はいま結婚を前提にお付き合いしている人がいる
彼の本棚に彼女の小説があって、過去を思い出したので書き捨てにきた
誰にも言っていないし言えなかったけど、ほんとうは私も小説家になりたかったんだ