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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

車いすのクラバーがいたハンブルグ



もう、十ン年前の話、まだマルクが使えた頃の話でゴザル。私はドイツのハンブルグに長期滞在していた。ハンブルグの正式名称は「自由ハンザ都市ハンブルク」といって、中二病をくすぐる響きが格好いい。
都市の正式名称なら「クルンテープマハナコーンアモーンラッタナコーシン・マヒンタラアユッタヤー・マハーディロッカポップ・ノッパラッタナラーチャタニーブリーロム・ウドンラーチャニウチェットマハーサターン・アモーンラピーンアワターンサティット・サッカタットティヤウィサヌカムプラシット」と、ウィキペディアからのコピペがうなる場所もあるが、今回の舞台はハンバーガー(ハンブルグ風)でお馴染みのハンブルグである。

当時は、まだまだクラブカルチャーが盛んで(てか、いまはよく知んないけど)テクノ大好きッ子としては「せっかくだから、ドイツのクラブでも行くべ」とタウン誌のイベント情報を見て、電車を乗り継いでクラブに行ってみた。
緯度が高い都市なので、夜9時過ぎても空は明るいが、ストリートにはあまり人がいない。バラを持った花売りがウロウロしており、「よー、兄ちゃん、これからデートか。せっかくだからバラを買って、姉ちゃんにプレゼントしたれや」と営業してくる。さすが、ヨーロッパ! と感心しつつも、花をプレゼントする相手がいないので、無視してクラブを目指す。
途中、ド派手でごついチャンネー数人から「ライターを貸してくれ」と言われるが、コチとら生まれも育ちも嫌煙厨なので「ごめんね、ライター持ってないアルよ」と答えて、ガッカリした顔をされる。あのとき、ライターを持っていたら、ドイツ女のヒモとしてハンブルで生きて行けたかもしれない。いや、それはないな。
で、お目当てのクラブにつくと、北斗の拳にでてくるようなドアマンがふたりいるんですよ。身長180センチ、革のコート、皮のズボン、皮のブーツ…… で真っ黒スタイル。こぇぇぇ! このまま帰りたくなるが、なぜか日本人の女の子が数人付いてきたので、帰るわけにもいかず、入場料を払ってクラブに入る。
店内はドイツ人だらけで、みんなでかい。180センチクラスの女が、高さ15センチのヒールを履いて狂ったように踊っており、なんだか凄い。音もいいし、かかっている曲もよかったけど、お薬の営業は盛んに来るわ、チルアウトルームに行くとみんな大麻を決めまくって煙たいわ、盛り上がるとビールのジョッキを床にたたきつけて、フロアがガラスの破片まみれになるわ、トイレに行くと血走った目で「ハアハア」してる男性がいて、とにかく落ちつかない。
白い連中ばかりで、ネオナチがいたら殺されるのかな〜 と思っていたら、車いすで踊っている人がいてビックリ。
ハンブルグに来て驚いたのは、街にたくさんハンディキャップを持った人が多く、みんないきいきしていた点。もちろん、バリアフリー環境もバッチリ。しかし、まさかクラブにきて楽しんでいるとは……! なんでも「欧米の方が優れている!」というのはアホみたいだけど、この点に関しては日本は完全に負けトルな〜 と実感。
あれから十ン年経つけど、日本のクラブで車いすの人がノリノリで楽しんでいるという話は、まだ聞かない。