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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

嘘だらけの「未経験からフリーランスライターになる方法」

この日記でも度々取り上げている、自称「プロブロガー」のイケダハヤトさんが、またまた適当な記事を書いています。それを真に受けている人も出てきているようなので、突っ込みエントリーを書いてみました。
イケハヤさんの、妄想で書いている記事は人畜無害ならいいけど、人にダメな影響を与えるからやっかいですね。
今回のイケハヤさんが取り上げたテーマは「未経験からフリーランスライターになる方法」(http://www.ikedahayato.com/index.php/archives/18463)。これが、「童貞が教えるセックス講座」なみに、リアリティがない上に間違っています。一体どこがダメなのか、早速見ていきましょう〜 チェケラッチョ!!

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その1
文章能力を鍛えるために、とにかくブログを書く

今回の記事は「未経験」という前提があるので、まずは文章能力を高めることから始めるのをおすすめします。文章力を鍛える方法は、とにかく書く!書く!書く!ことです。文章は楽器と同じで、書けば書くだけ確実に上達します。少なくとも書きまくることで、生産スピードは上がり、独自のスタイルも見つかってきます

この世にはいろいろなスポーツがあるけれど、どのアスリートもコーチをつけている。なぜコーチをつけるのか? それは、客観的に自分のどこが悪いか良いかコーチが判断し、アドバイスをしてもらい、弱点は克服し長所は伸ばしていくためです。
文章も同じ事で、自分ひとりでひたすら書いても、それは単なるオナニーでしかありません。自分が書いたモノを第三者に見てもらい、いろいろな感想やアドバイスをもらわないと、絶対に文章能力は高まることはありません。
プロのライターですら、編集者という視点が入るのに、アマチュアならなおさらです。

学生さんなら一日最低4時間は書きましょう。この程度のノルマの消化が無理なら、フリーライターはおすすめできません。

一体何を書くんでしょうか? このデタラメ提案スタイルは、オメガブロガーにありがちで「×××したらいい!」と提言するわりに、具体的なやり方やアプローチは一切書いていません。さらに、この文章でもなぜ4時間もやらなければいけないか? その根拠が一切書かれていません。
文章のスキルを上げたい人には、以下の本をお勧めします。

20歳の自分に受けさせたい文章講義 (星海社新書)

基本的な文章の書き方テクニックだけではなく、そのパッションまで踏み込んだ1冊。

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その2
インタビューに挑戦せよ

フリーランスライターとして需要があるのが、インタビュー記事の執筆です。みなさんがフリーのライターとしてキャリアを積むとき、恐らく最初の仕事はインタビューの書き起こしになると思います。もう少し慣れてくると、自分がインタビューをする側に回るようになるでしょう。

というか、イケハヤさんは「フリーランスライター」と乱暴に言っているけど、フリーライターも媒体によってまったく違うわけですよ! 紙なのかWebなのか、PR誌なのか一般的な雑誌なのか、美容・PC・政治・芸術・エロと、扱うテーマによって、「初心者のフリーライター」の仕事は変わってきます。そもそも取材モノは多いけど、インタビューは少ないイメージがあるけどな〜
インタビューも慣れておいた方がいいのは事実だが、これはかなり乱暴なアドバイス。

インタビュー記事も、やっぱり慣れが重要です。こちらもやっぱり、数をこなせばこなすだけ巧くなります。まずは知人のインタビューから初めて、毎月2本程度、自主インタビューを実施していけば、それなりに能力が付いてくると思います。

はい、本日2回目の登場「慣れ」です。イケハヤさんのアドバイスは「慣れるればできる」と発言するだけで、全然参考にならない。もし「両手両足を縛られたままスカイダイビングをしながら、帝王出産のやり方教えて欲しい」とイケハヤ氏に聞いたら、きっと「慣れたらできる」と答えるに違いない。……そんなアドバイスはケツ拭く紙にもならんわ!
まあ、コトメみたいな指摘もあれなんで、せっかくなので、私が知っているインタビューのコツをまとめてみました。
・インタビュー相手について徹底的に調べる
これは最低限のマナー。本・音楽・映像といった作品をだしているのであれば、目を通し、プロフィールを調べてどんな人間なのかしっかりと研究しましょう。
・インタビューのコンセプトを理解する
相手の本音を聞きたいのか、映画の宣伝なのか、人柄を伝えたいのか。これは掲載する媒体によって変わってきます。練習でインタビューをするのであれば、最初にコンセプトを決めてやりましょう。
・インタビューはテープ起こしじゃない
これは人によってスタイルが違うので、私の場合の話。インタビューの際は録音はしますが、それはあくまでも保険。実際にインタビューを文字に起こす場合は、メモと記憶を中心に書いていく方が「個人的には」上手くいきます。コチラが聞きたかったことや印象的だった内容が、フィルタリングされるからです。もちろん、テープ全文テキストに起こすやりかたもありますが、その際は編集をしっかりしましょう(議事録とインタビューは違うのよ)。
・聞きたい質問は前もってまとめておく
事前に質問を考えておくのもマナー。用意した質問を元にやりとりをしていくと、新しい疑問や聞きたいことが出てくるので、インタビューの質問の幅を広げていきましょう。そして可能であれば、インタビュー相手に質問を渡しておくと、相手も事前に考えることができるので、より面白い話を引き出せるかもしれません。

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その3
クラウドソーシングサイトで仕事を受注する

自分のブログなどで文章執筆に慣れてきたら、頃合いを見て対価を貰える仕事に手を出してみましょう。慣れないうちは月額1万円稼ぐだけでも十分です

ネットから仕事をもらえ! というイケハヤ氏。
しかし「ネットの炎上に強い」「建築の積算についてはプロ」「芸能人の知り合いが100人いる」といった強みがないと、ネットからもらえる仕事なんて、1文字0.1円の世界。「実績になるから!」と思って、1文字0.1円の仕事をやっても、時間ばかりかかり、スキルもあがらず、ボロ雑巾のように捨てられる運命が待っています。
フリーライターを目指すなら、何か強みを持つこと、どんな媒体で活躍できるのか(したいのか)? しっかり考えないとダメ(小学生でもわかることを、こうやって言うのは恥ずかしいわ)。イケハヤ氏のアドバイスは「住所を書かずに郵便物の投函すすめている」のと同じ。
余談になるけど、マッチングサイトで募集している「ライティング募集」は怪しい案件が多い。よくウォッチしてるんだけど、香ばしい案件が多くてハゲハゲしちゃいます。さらに余談になるけど、この手のマッチングサイトで有名な@SOHOの創業者とチャーリータカが組んでとてもきな臭い関係で…(…以下自粛)。

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その4
寄稿に挑戦する

文章力が高まってきたら、外部のサイトへの寄稿も手がけ始めるとよいでしょう。ライターを募集しているサイトは数多くあるので、自分にあったサイトに応募してみましょう。

要は寄稿をベースに名前を売って、営業をし、フリーライターデビューをしましょう! ということだろう。イケハヤ氏は3つほど媒体をあげているけど、どれも……ね。

「ライター募集してますか?」とコンタクトを取ってみましょう。

と書いているけど、もっとマトモな媒体や営業の方法を教えてあげましょうよ、イケハヤさん。ま、妄想で書いているから知らないんだろうけどね。
紙媒体の売り込みは、とても簡単。編集部に電話して「ライター募集してませんか? 私なら使えまっせ」と聞いてみましょう。メールよりも電話がいいです。注意するのはタイミングです。
雑誌・書籍の制作作業が追い込みの時は、営業の電話がかかってきても邪魔なだけ。相手が忙しそうなら「暇な時間はいつですか?」と尋ねて、改めて電話をしよう。
もし編集部とアポイントがとれたら、自分の実績… 未経験なら、サンプルとなる文章をもって売り込みに行こう。編集者は奇人変人社会性がない人も多いので、とんでもない編集者に当たっても落ち込まないこと。
また、雑誌の裏表紙や奥付に「ライター募集」という情報も書かれているので、このあたりも要チェックです。
しかし、ここ数年の雑誌不況で、外部ライターにお願いする仕事量は、どんどん下がっている…
Web媒体のライター募集は多いですが、どれも「クソ安いギャラ」で「使い捨て要員」という案件が多いので、受注は慎重に!。

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その5
ライター以外のビジネスも模索する
……え! フリーライターになる方法のエントリーなのに、「ライター以外のビジネスも模索する」って(笑)。「飛行機の操作方法教えます」という記事に「飛行機以外の免許もとりましょう」と出てきたら、執筆者の感覚を疑うけどな〜
結局、イケハヤ氏がこんなことを語るのは、本人がプロのフリーライターじゃない証左です。

■イケハヤ氏が語るフリーライターになる方法その6
炎上を恐れず発信する

これはもう、ものすごい上から目線、かつ僕個人の好みなんですが、せっかくライター稼業をやるのなら、炎上も覚悟で記事を書く瞬間があるべきだと思うんですよね。
世の中にはたくさんのライターがいますが、ほとんどみなさん「言われたことをそつなくこなす」タイプです。仕事としては最高なんですが、どうせやるのなら、もっと自己主張があってもいいのになぁ、とよく思ってしまいます。個々人のスタイルなので、それでも全然いいのですが…。

えっと…… これも意味がわからない。正直混乱しているぞ\(^o^)/
オーケー、こういうときはラマーズ法だ。ヒッ、ヒッ、フー、へっへっほー… さて、落ち着いたところでもう一度イケハヤ氏の文章を読んでみよう……??? つまり、雑誌から「新型のベンツについて紹介して欲しい」というオーダーがきても、「お、おれはプジョーが好きだぁぁ」と書いて自己主張し、炎上しろということですね。まあ、炎上する前に仕事も来なくなり、掲載もされないと思うけどね。
イケハヤさんは××の1つ覚えみたいに「炎上せよ!」という主張します。彼は「事実の指摘」「的確な批判」など自分に都合が悪いモノは「炎上と決めつけて、すべて無視」しちゃう、悪癖があるので、いつもの発作といえば、そうなんですが。
さて、皆さんは「カメラマン」と「写真家」の違いはわかるでしょうか? カメラマンはクライアントからのリクエストを忠実にこなしギャラを得る人たち。写真家は「自分の感性を活かして撮影する芸術家」です。そのため、サッカーの試合には雑誌や新聞社は「写真家」は送りません(何にでも例外はあるぞ!)。
同様に「プロのライター」は、クライアントの意向に沿って文章を書く人たちです。エッセイストとも作家先生とも違います。どうも、イケハヤさんは、この辺りの区別が全くついてない模様。さらに、「プロブロガー」を名乗っているが、「プロの矜持」というものが全く欠けているように思えます。

さて、イケダハヤト氏の内容を見てきましたが、相変わらずデタラメです。放っておくのも手ですが、誰かがツッコミを入れとかないと、騙されちゃう人がでてくるからな〜
BLOGOSは立派なことをいってるけど(http://blogos.com/guide/about/)、こんなエントリーを掲載するようじゃ、本当にチェックしてるのかな〜 と彼のエントリーが掲載される度に思っちゃいます。
そんじゃねー
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魅惑(?)のオメガブロガー