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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

#5 有料メルマガの存在意義を考えてしまう「僕秩ヨシナガの「ネットの今。」」

メルマガ


毎週火曜日は、有料メルマガを1ヵ月間購読して、私の感想を述べる「有料メルマガ・レビュー」の日。
ピックアップするメルマガは面白ければ褒めるし、ダメなところがあればそれを述べるだけ。
個人を攻撃したり名誉を毀損する目的はありませんので、それだけはわかってね!(文中敬称略っス)

■話題のアノ人のメルマガ
ネタ系Webサイト「僕の見た秩序。」の管理人であり、学費支援サービスstudygiftの主要メンバーとして話題になったヨシナガ。今回は彼が発行している有料メルマガ「僕秩ヨシナガの「ネットの今。」」を取り上げる。あ、彼は私の日記「バック・トゥ・ザ・フューチャーのデマが出回る(2年ぶり3度目)」でも登場してくれた。
メルマガタイトル:僕秩ヨシナガの「ネットの今。」
発行者:ヨシナガ
発行日:不定期
料金:月額630円
サンプルページ:あり
無料購読期間:あり(1ヵ月)
(2012/06/05発行 Vol.36から2012/06/22発行 Vol.39まで4号を購読)
まぐまぐの解説では

僕の見た秩序。というサイトをやっているヨシナガ(@dfnt)といいます。ネット専門家として少しだけTVに出たりしています。このメルマガではこれまで携帯公式サイトで配信していたネットのヘビーユーザー視点のコラムに加え、気になるサービスや話題、ネット上でバズを起こすテクニックの話、これからのサービストレンド予想、著名人インタビューなど、ゆるく週に1〜3回お伝えしていきます。普段表では答えられないような質問にも極力回答していきます!

と書かれている。ネットの達人がどんなことを述べているのか…… とっても楽しみだ。

■有料メルマガだからこそ
ネット炎上・バトルをしている当事者が、そのことについて有料メルマガでコメントすることは、個人的にはズルイと考えている。
上杉隆町山智浩とバトルしていたときに、上杉隆は自身の有料メルマガでコメントを書いたことで、観客から非難された事件がある。
確かに、「有料メルマガ読者」というのは、基本的には自分の味方であるし、反論されにくい媒体で一方的にコメントを述べるのはフェアではない。またバトルを鑑賞していた観客は、そのコメントをチェックすることができないのでストレスが溜まる。
しかし、お金を払っているメルマガ読者にとっては、大変ありがたいことだ。むしろ、「秘密の情報」を知りたいからこそ、有料メルマガを購読しているといってもいいだろう。
上杉隆のやりかたは、個人的には賛同できないが、有料メルマガ読者を大切にすると言う点では、間違っていない。
さてさて、studygiftの当事者として大炎上したヨシナガは自身の有料メルマガで触れているらしい。一体どんなことを書いているのか? 皆さん気になるだろう、私も気になった。
結論からいうと、studygiftに関して、Webで本人が発表していること以上の情報は書かれていない。メルマガ内でも触れてはいるが

■□■ 5/31(THU)  ■□■
studygiftについて日経新聞の取材。
今新たな火種となる記事を出してしまうことは得策で無いと思ったが、正直な思いを話す。新聞の原稿は事前チェックができないため、とても怖い。いつ出るのかもわからない。
僕は比較的炎上に慣れている気がするが、今回の炎上が今までと決定的に違うのは「マスコミ対応」だ。
マスコミに対する対応力はかなり身についたと思う。
(第37号 の日記コーナーより)

といったレベル。
同棲(ルームメイト?)している話題の彼女はどんな人間なのか、お風呂やトイレ掃除の担当はどうなっている? 冷蔵庫に入れている彼女のプリンをウッカリ食べて喧嘩になった… 年頃の男女が1つの屋根の下いるとやっぱり…… といったゲス、もとい、お金を出して購読している読者のニーズに応える要素が全くない。「おい金返せよ! あ、まだ無料期間か…… 忘れずに解約をしておこう」となった読者は多いに違いない。
また、以下のような記述がでてくると、読んでいてモヤモヤしてしまう。

■□■ 6/15(FRI)  ■□■
終業後、吉祥寺cafeゼノンで秘密会議。
http://www.cafe-zenon.jp/
久しぶりに会う人々に炎上のことを心配された。
僕のツイッターは見ていない人々も知っているのだなぁ、と思う。
せっかくの機会なので何がきっかけで炎上を知ったのか聞くと、Yahooニュースとのこと。日本におけるYahooの影響力は偉大だ。
思わぬ著名人が今回の炎上についてコメントをくれていた話も聞くが、詳細はここでは伏せておきます。
(Vol.39 の日記コーナーより)

「詳細はここでは伏せておきます」って!! 無料メルマガならまだわかるが、有料で「詳細は伏せる」って、読者はそこを知りたいんだよ! 発表できないなら、いっそ書かないで欲しい。
ヨシナガは、人の飢餓感を煽るのは上手いようだ。2012年4月1日の自身のサイトでエイプリールフールネタ

ツイート回数が4/1の24時間に2000を超えたら、
管理人が12年間非公開を貫いて来た会社名を公開!

という企画を発表。そして…

超えていなかった今回は21時頃、メルマガで公開しました。

と、有料メルマガで発表している…… うーん、この手法はどうなんだろう。
ちなみにstudygiftが大炎上したため、彼が所属する会社組織は、ググれば一発でわかる状態になっている。

■それにしてもコンセプト不明
おっと、あまりにも「有料なのに情報がないじゃん!」という怒りで、先走って書いてしまったが、このメルマガの基本構成は以下のようになっている。

1.僕秩プレミアム!(ゲストライター)
2.ヨシナガのゆるい日常日記
3.なんでも答える質問コーナー
4.あとがき

号によって要素が変化し、36号では「studygiftについて」が加えられ、39号では「質問コーナー」がなかった。
不定期発行となっているが、基本は1ヵ月4号の発行を目指しているようだ。
このメルマガを読み始めて、まず思ったのが「コンセプトが全く分からない」点。
「僕秩プレミアム!(ゲストライター)」では、@HII_Zという人が書いているのだが、「対話式専用デバイスの可能性」「自分の見た目年齢を知る方法」「ONE PIECEに見るキャラクター面積率」といったテーマでコラムを書いているが、まあ、言葉は悪いが正直に述べると「読んでも読まなくてもよい内容」が書かれている。
「誰も知らない情報」「視点が斬新なコメント」といった「読んで得するモノ」を、お金を出している読者は欲しいはずだ。
100歩譲って「凡庸な視点」や「既知の情報」でも信者…… もといヨシナガファンであれば、彼が書いたモノであれば嬉しいかもしれない。しかし、ヨシナガではなく@HII_Zという外部ライター、しかもトップに毎回掲載されているのはいかがなものだろうか?
おまけ程度に、@HII_Zの記事についてヨシナガがちょっとだけコメントしているが、だったら最初から本人が書けばいいのでは?

「質問コーナーを見れば、有料メルマガのクオリティがわかる」というのが、私の持論だ。「ネットの今。」は、コンセプトはよくわからないし、日記もつまらないけれど、もしかしたら「質問コーナー」は読んでいて腰が抜け口から泡を吹くぐらい面白いかもしれない。
このメルマガの「質問コーナー」レベルがよくわかる2つの質問があったので紹介したい。

■■■ 質問 46 ■■■
こんにちは。いつも楽しく読んでいます。
Studygiftの件で質問させて下さい。
Studygiftで話題にあがったことは、ヨシナガさん・坂口さん個人にとって
プラスですか?マイナスですか?
一般的に見たら印象が悪いニュースでも、このご時世「おもしろい」と思ってくれる人ってたくさんいると思うんです。
どんなメリット・デメリットがありそうか、どんなふうに考えているか知りたいです。
ヨシナガさんが「予想外のところで話題になれてラッキー」と、こっそり思っていたら面白いなぁ。
どうぞよろしくお願いいたします。
□□□ 答え 46 □□□
このメールを頂いたのが5/28です。
今回は炎上の幅がとても大きかったため、決して(冗談でも)良いとは言えない状況だと思いますが、長い人生の中で見れば、いろいろな勉強になった一大事件として覚えておきたいと思います。
ちなみに、多くの支援者の方が手を差し伸べてくれたのは非常に驚くと同時に、感謝を感じました。

■■■ 質問 47 ■■■
これをヨシナガさんに質問するのは、多少筋違いかもしれませんが、一応Liberty関連ということで……。
「うつっぽ」については、どう思われているでしょうか?
個人的にはstudygift以上に、むしろこちらの方が問題だと思うのです。
□□□ 答え 47 □□□
鬱の可能性がある方への通知サービス「うつっぽ」に関しても、たくさんの議論を呼んでしまっています。
うつっぽにかんしては、作者よりコメントが出たため、そちらを掲載させて頂きます。
“うつっぽ”の本来の目的、欠点、改善について
http://blog.u2plus.jp/u2plusproject/aboutu2ppo
こちらもstudygiftと同じく、仮説検証、準備の不足したまま公開を行ったことが反省として述べられています。
この事実は今後の反省として活かして行きたいと思います。

(2つともVol.36の「なんでも答える質問コーナー」より)
質問コーナーの回答は、政治家の答弁みたいに、当たり障りがないものばかりなので、読んでいてつまらない(鋭い質問をピックアップしているのは評価したい)。メルマガのコンセプトに書かれていた「ネットの専門家」「ヘビーユーザーの視点」などはなく、どれも表面的な回答ばかりで、「読者のハート」に突き刺さるような情熱と情報が全くないのだ。

■いちばん面白いのはフッター
過去に紹介したメルマガで「上杉隆の東京脱力メールマガジン」のことをボロカスに書いたが、それでもまだ、上杉隆のメルマガには「誰も知らない情報」が入っていたので、例え無編集で読みにくいメルマガであっても、「お金を出して読みたい」という人はいるだろう。しかし、「ネットの今。」は月630円も払ってまで読みたいと思わせる何かが全くないのだ。
Vol.38の質問コーナーで「このメルマガの読者数はどのくらいですか?」という質問に対して

メルマガは月額課金の関係で、月初にバッと数が減り、月末に向けて微増して行きます。月の前半にどれだけきちんと宣伝できるかが重要なので、引き続きがんばっていきたいと思います!

と答えている。それはそうだろう。「何か面白いことが書いているのではないか?」と思って購読しても、こんなクオリティでは、多くの人は無料期間で購読をやめてしまう。
宣伝を頑張るのではなく、記事のクオリティをあげ、読者が何を知りたいのかサーチし、それに応えていかないと購読者は絶対に増えないだろう。
某人気メルマガを読んで、その体裁だけを真似しているヨシナガだが、人気メルマガはなぜ購読者が増えているか考えて欲しい(私もそのメルマガを購読しているが、クオリティが大変高い)。
「ネットの今。」は読んでいて「ネタがないが無理矢理書いた」感が満載なので、無理にメルマガを発行するよりも、インプットをもっと頑張った方がいい。
個人的にこのメルマガがイチバン面白く感じたのは、フッターに

□ 発行元:僕秩 http://dfnt.net
□ 発行責任者:ヨシナガ(@dfnt)
□ ライター:HII(@HII_Z)
□ スタッフ:坂口綾優(@sakaguchiaya)

と毎号書かれてる点であった。

「有料メルマガとは一体なんなのか?」と彼のメルマガを読んでいると、考えさせられる。たいへん哲学的な気分にさせてくれるメルマガはなかなかない。

Hagex的お勧め度:☆☆☆☆☆
正直ポリアンヌも困ってしまいます。あ! 有料メルマガの発行を考えている人は、このメルマガを購読して「どこがダメなのか? こうしたらいいのでは?」と反面教師的な利用にはもってこいです。
いくらだったら購読する?:月額-400円(1号-100円)
失礼だってわかってますよ! だけどお金をもらわないと購読する気になりません。
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