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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

#4 お腹いっぱいにはなる「津田大介の「メディアの現場」」

メルマガ


毎週火曜日は有料メルマガレビューの日! ってことで、三日坊主な私もなんとか4回目のエントリーを書くことができた。ありがとうございます!

さーて、今回はダダダ、ダ、ダァ〜♪でお馴染み(←私が勝手に言ってるだけですが)のメディア・アクティビスト(って何?)の津田大介が発行している有料メルマガ「津田大介の「メディアの現場」」を取り上げる。

■2週間経っても配信されない
津田大介といえば、数年前まで一部の人にしか知られていない存在だったが、時代の波に上手く乗り、今ではTwitterをはじめとするソーシャルネット・音楽著作権に強い人間として活躍している。そんな彼が発行しているメルマガが「津田大介の「メディアの現場」」だ。
今まで取り上げた3つの有料メルマガは「1ヵ月の無料お試し期間」があったが、このメルマガに関してはお試し期間はない。購読申し込みをすれば「即課金」となる。
私もお昼の弁当を一品減らして、購読してみたぞ。<追記>

とのことだが、公式サイトまぐまぐタグマ!夜間飛行のとページをチェックしても発見できず。
どうやら、氏のツイートで毎回公開しているようだが… わかりにくいよ!
→有志の人がまとめていました。
津田メルマガ「メディアの現場」 サンプルEPUB まとめ

メルマガタイトル:「津田大介の「メディアの現場」」
発行元:有限会社ネオローグ
発行責任者津田大介
発行日:毎月 第1水曜日・第2水曜日・第3水曜日・第4水曜日
料金:月額630円
サンプルページ:あり
無料購読期間:なし
(2012/05/09発行 Vol.32から2012/05/23発行 Vol.34まで3号を購読)

5月頭にメルマガを申し込んだが、5月15日なっても1通も配信されなかった。流石に半月経っても送ってこないのは、システムトラブルか詐欺だろうと思って、まぐまぐに問い合わせをしようとしたところ、5月16日に「2012.5.9(vol.32)」が送られて来た。
「津田のメルマガは遅れることで有名」とは噂に聞いていたが、ここまで遅配するとはビックリ。確かにゴールデンウイークがあったとはいえ、他のメルマガはきちんと発行されていたので、「有料メルマガなのにプロ意識が足りないな〜」と感じてしまう。
ちなみに「【発行周期】毎月 第1水曜日・第2水曜日・第3水曜日・第4水曜日」とまぐまぐ!のページに書かれていたが、私が購読した5月は3号しか配信されなかった。このあたりもモヤモヤしている。

■日本一(!?)の文字量を誇るメルマガ
さて、内容を紹介する前に、「メディアの現場」の最大の特徴である「文章量」についてみてみよう。「メディアの現場」の読者は「こんなに大量に送られてきたら読む時間がない!」とツイートしているが、本当だろうか?
確かに、私も購読して驚いた。なんと、1号につき6通もメールが送られてきたからだ(まぐまぐ!の場合)。そのうち1通はメルマガを電子書籍形式にしたEPUBファイルのダウンロードURLを伝えるものだったので、実質は1号につき5通の量となっている。
このメルマガの文字量が気になったので、重複するヘッダーやフッターを削除して計ってみた。「メディアの現場」だけではわからないので、他のメルマガの文字量も調べてみたぞ。

・メルマガ5誌の文字量と1ヵ月間の合計
津田大介の「メディアの現場」
vol32:8万9493字
vol33:8万8145字
vol34:9万4156字
=合計27万1794字
堀江貴文のブログでは言えない話
Vol.120:2万6350字(+号外補足分1724字)
Vol.121:2万6623字
Vol.122:2万7826字
Vol.123:2万8135字
=合計11万0658字
高城未来研究所「Future Report」
Vol.046:2万6243字
Vol.047:2万7515字
Vol.048:2万8679字
Vol.049:2万7209字
=合計10万9646字
上杉隆の東京脱力メールマガジン
Vol.122:1万681字
Vol.123:6174字
Vol.124:2182字
Vol.125:3883字
=合計2万2920字
現在購読中の某メルマガ
Vol.36:7560字
Vol.37:9597字
Vol.38:8191字
Vol.39:7271字
=合計3万2619字

1号あたりの平均文字量

「メディアの現場」がどれぐらい凄い文字量かおわかりになっただろう。もし4号きていたら、35万字は超えていた。

有料メルマガの満足度の指標は2つある。1つは「クオリティ」、2つめは「ボリューム」だ。
個人的には堀江貴文高城剛のメルマガを「有料メルマガの基準」と考えており、メルマガ1号につき「2万字」を超えていれば、読者の「ボリューム感」を満たしてくれる。最低でも1万字は超えていないと、それなりの「クオリティ」を読者から求められるだろう。
余談だが、私も有料メルマガをだしてガバガバ儲けて、プールサイドでドンペリ二ヨーンの生活を考えたが、毎週1万字も書けないので諦めた(笑)。ま、このエントリーは8000字超えてるけどね。
「メディアの現場」は1号につき8万字は必ず超えているので、「ボリューム感」は通常の4倍増しで味わえる。量に価値を見いだす人には間違いなくお勧めのメルマガだ。

■「クオリティ」はどうなのよ?
では、肝心の内容はどうだろうか? 目次全て見てみよう。

2012.5.9(vol.32)
1.今週のニュースピックアップ
 ──相次ぐコンプガチャ廃止で今後のソーシャルゲーム業界はどうなる?
2.メディア/イベントプレイバック
 ──今なぜ政治塾立ち上げブームが起こっているのか?
3.特別企画「津田メルマガ読者属性レポート」
4.今週の原発情報クリッピング
5.東日本縦断ロードムービー「おくの細道2012」についてのお知らせ
6.津田大介のデジタル日記
7.第2回「オフラインミーティング in Tokyo」開催!
8.140字で答えるQ&A
9.メディア・イベント出演、掲載予定
10.MIAUからのお知らせ
11.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第15回》
 ──日本と西ドイツ、腹違いの双子とでもいうべき奇妙な似たもの国家
12.@sammy_sammyの週刊有料メルマガレビュー《第10回》
13.プレゼントコーナー
14.ネオローグユニオン

2012.5.16(vol.33)
1.今週のニュースピックアップ Expanded
 ──小嶋裕一 a.k.a. @mutevox が語る『おくの細道2012』の見どころ
2.メディア/イベントプレイバック
 ──10年後、あなたは何をしていますか?
   ──「世界の終わりのものがたり」担当キュレーターによる問い
3.特別寄稿「ソーシャル・アクション・プラットフォーム『Change.org』が示唆する市民運動の未来」
4.今週の原発情報クリッピング
5.津田大介のデジタル日記
6.140字で答えるQ&A
7.メディア・イベント出演、掲載予定
8.MIAUからのお知らせ
9.特別企画「レビューでドン!出張編〜香月がヘッドフォン祭に行ってきた」
10.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第16回》
 ──押井守ジブリ反原発に物申す!
11.@sammy_sammyの週刊有料メルマガレビュー《第11回》
12.プレゼントコーナー Expanded
13.プレゼントコーナー
14.ネオローグユニオン

2012.5.23(vol.34)
1.今週のニュースピックアップ Expanded
 ──なぜ今、クラブの摘発が相次いでいるのか?
          風営法から見えてくる日本の現在(前編)
2.メディア/イベントプレイバック
 ──天井が落ちてくる
          3.11で多発した非構造部材の事故を防ぐ手立てとは
3.今週の原発情報クリッピング
4.特別企画「南三陸より〜『おくの細道2012』スピンオフ旅行日記
5.津田大介のデジタル日記
6.140字で答えるQ&A
7.メディア・イベント出演、掲載予定
8.MIAUからのお知らせ
9.速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」《第17回》
 ──人は戦略で有名人になれるか
10.@sammy_sammyの週刊有料メルマガレビュー《第12回》
11.第2回「オフラインミーティング in Tokyo」続報!
12.プレゼントコーナー
13.ネオローグユニオン

1号につき13〜14の記事。前半が特集的、後半が連載記事といった構成になっている。メルマガタイトルに「津田大介の〜」と書かれているが、外部ライター・メルマガ編集者の執筆も多い。
ここで結論をいってしまうが、月額630円で購読しても損はない内容だ。
特に前半の特集的なパート(「今週のニュースピックアップ」「メディア/イベントプレイバック」)は登場する人物・津田大介のコメントは、新しい情報や自分にない視点がわかるので、読んでいて面白い。
「今週の原発情報クリッピング」も、よくまとまってい原発の動きを無駄なく追える。「速水健朗の「本を読まない津田に成り代わってブックレビュー」」も書籍のセレクトもセンスが光り、レビューを読んでいたら「読んでみようかな?」という気持ちになる。
文中にたくさん参考URLがでてくるので、上杉隆のメルマガと違って「購読者に読んでもらいたい」「分かりやすい作りにしたい」という発行者の情熱は伝わってくる。
また、EPUB形式のデータを発行しており、スマートフォンやタブレットユーザーにはありがたいサービスだ。これは大変評価できる。
以上あげた部分が、「メディアの現場」のいいところの全て。この部分に納得できれば630円でも満足するはずだ。ただ、残念なことに、残りのパートがクオリティが高いとは言えない。というか、足を引っ張っている。

■ノイズでお宝が埋没している
「メディアの現場」制作スタッフは大変熱意にあふれているので、ここに「よろしくない箇所」を指摘すれば、きっと改善してくれるだろうと願いつつ、個人的に気になったところを指摘したい。

津田大介は「締め切りを守らない」「遅筆」という噂をよく聞く。一方「メルマガのボリュームが凄い」とも聞いていたので(実際に凄いのだが)、例え外部ライターのヘルプを頼んでも、どうやって発行しているんだろう? と疑問に思っていた。
メルマガ購入後は、読んでいて「読みやすい部分」と「読んでいると目が滑って何を言いたいかよくわからない」箇所が混在しており、不思議に思っていた。
この2つの謎を解く鍵が「口述筆記」だ。口述筆記を使えば短時間で大量のコンテンツを生成することが可能になる。むろんテープ起こしという作業が必要だが外部に委託ができる。
公然の事実 or 間違っていたら謝罪するが、このメルマガで津田氏が関わっている箇所の多くは「口述筆記」で作られているのではないだろうか?
このメルマガは対談が非常に多い。対談は一種の「口述筆記」であり、そのよさが一番でやすい方法だ。編集能力は必要だが、まとめるのは簡単だ。
しかし他のコンテンツを口述筆記で行う際は、きちんと編集しないと「ただ、文字数が多いだけで、何がいいたいのかよくわからない」ものになってしまう。

有料メルマガのクオリティをチェックするには「読者からのQ&A」コーナーを見ればよい。どのメルマガにもたいていあるコンテンツだし、発行者のパーソナリティがいちばん現れる。
「メディアの現場」のQ&Aコーナーの質はあまり高くない。先ほども述べたように、口述筆記の悪い部分がよくでているからだ。印象的だったのは、以下のやりとりだ。

■Q3 毎週読み応えのあるメルマガありがとうございます。2012年5月15日、
人気アクションRPGDiablo」の第3弾がリリースされました。
http://us.blizzard.com/en-us/games/d3/ )津田さんはこれを受け、「え
っマジでDiablo III発売されたの。すべてを投げ出してDiabloだけやってたい
……」とツイートしていましたよね。
https://twitter.com/tsuda/status/202312911945867264 )どんな理由で
「ちょうやりたい」のか気になります。私はPCゲームをしたことがありません。
そんな私に、このゲームの魅力を伝えてください。津田さんのプレゼンで面白
そうと感じれば、このゲームをやりたいと考えています。また、津田さんのゲ
ーム観も知りたいです。よろしくお願いいたします。
□A3 こんにちは。編集担当の@tekitoeditorです。いただいたご質問を津田
に見せたところ、話が異常に盛り上がり、回答が6000字を超えてしまいました。
そこで、今回のご質問には、特別に音声でお答えします。次のURLから音声フ
ァイル(MP3)をダウンロードしてお聴きになってください。
(※筆者注 ここにMP3のURLアドレス入るが削除)
なお、東北取材に向かう車の中で本Q&Aの収録を行ったため、雑音が入って聴き
取りにくい部分があります。たいへん恐縮ですが、どうぞご容赦ください。そ
してゲーム関連会社のみなさま、津田へのお仕事のオファー、お待ちしていま
す!
(Vol.34より)

mp3ファイルをいきなりアップしているのには驚いた。しかも約20分もある。
「特別に音声でお答え」と書いてあるが、Q&Aコーナーの全部口述筆記で、その素材をアップしただけなのでは?
この回答が「メディアの現場」の全てを象徴しているのではないだろうか? 「メディアの現場」はトピックやテーマは編集されているが、本文は基本編集されていないのだ。つまり、このメルマガは文字による「津田大介ダダ漏れ」となっている。個人的にはもっと情報が書かれてもよい「津田大介のデジタル日記」は、本人が書いているためかスカスカなのも印象的だ。
ファンにとっては嬉しいのかもしれないが、一読者としては、内容的に編集されてない文字の洪水を読むのは大変。せっかく面白い要素があるのに、ノイズで埋没しており、大変残念なことになっている。
編集能力をアップさせて、要らない部分をそぎ落とすか、重要な要素だけピックアップした「メディアの現場ダイジェスト版」を発行、もしくは音声ファイルで配信してみるのはどうだろう?

■レビューでなくダイジェスト化している「週刊有料メルマガレビュー」
私も有料メルマガレビューをやっているので、「メディアの現場」の連載記事である「週刊有料メルマガレビュー」は大変気になる。
津田大介の高校時代からの友だちであるライター・編集者である@sammy_sammyが、200以上のメルマガを購読し、その中から気になったものをピックアップし紹介している。しかし、タイトルは「レビュー」となっているが、実はレビューではなくダイジェストだ。
以下のような形で、10個ほどまとめられてる。

◆陳海騰(ちんかいとう)の「日中ビジネス! トップ人脈の架け橋」
http://www.mag2.com/m/0001240553.html
中国最大手ネット企業「百度(バイドゥ)」の駐日首席代表・陳海騰氏による
メルマガ。第七十号では「中国を知る10のキーワード」の第2弾として、「悪
事に対する価値観の違い」を紹介する。「悪いことをすれば悪い」という評価
は日本でも中国でも同じだが、死んだ人間に対する評価は日本と中国で大きく
異なるという。日本では「どんな悪人でも死んだからもう罪は償った」とされ
ることが多いが、中国では違っている。陳氏は南宋時代の逸話を例に挙げ、そ
れを説明する。英雄・岳飛は宰相・秦桧の陰謀により殺害された。しかし、後
岳飛の冤罪が証明され、悪かったのは秦桧だとわかった。その結果、秦桧夫
婦が岳飛の墓前に縄で繋がれ、正座している像が作られたという。中国では
「悪人は死んでも悪人」で、犯した罪は償わなければならないのだ。このよう
な日中の価値観の違いがあらわになっている問題の代表例が「靖国問題」であ
り、「日本は平和国家を目指すと言いながら、戦争犯罪者を祀るのだから、戦
争への反省が見られない」というのが中国人の考え方だと陳氏は説明する。な
るほどと思う一方で、『史記』の「伍子胥列伝」が好きな私は、もともとの考
え方が中国寄りなのかもしれないとも思った。
(Vol.34より)

レビューと言うには筆者の意見は少なく、ダイジェストだとしても「要点を短くまとめる」ことが、できていない。また改行がないため大変読みづらい。
200以上の有料メルマガを購読している人はなかなかいない。もっと面白くなるコンテンツだけに、今後のレベルアップを期待。

■まとめ
結論は先ほど述べたのだが、このメルマガはきちんと「内容の編集」がされていない部分が多く、結果として文字量が多くなっている状態だ。
せっかくの面白い要素が、他の部分で隠れており、大変もったいない。
このメルマガを初めて読んだ印象は「大学近くにある大盛りが売りの食堂」だ。天ぷら定食を頼むと、確かに美味しい天ぷらが出てくる。しかし、ご飯は大盛りでなぜか山盛りキャベツとトンカツまでおまけで付いてくる。食堂のおばちゃんは善意でやっているので、なかなか「あ、量は少なめで」と言えない… そんな感じのメルマガだ。

Hagex的お勧め度★★★☆☆
光る部分も多いが、文字量が多く読み手にはかなりの負担となっている。お試し期間がないのと発行ペースがグダグダなのはマイナス。津田大介のファンならお勧め。ちなみに私は1ヵ月で退会しました。
いくらだったら購読する?:月額400円(1号100円)
分量を考えると630円でも安いが、購読しても読まなくなることを考えると、これぐらいかな? きちんと編集されたバージョンがあれば1000円は支払います! 
(文中敬称略)
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