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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

現代版 金色夜叉

復讐を誓うシーンも、熱海で蹴り飛ばされる場面もありませんが(笑)。なかなか凄い話だ。(改行入れてます)
・相続争いについて語るスレ 7争目

481 :名無しさん@HOME:2012/04/01(日) 19:58:50.71 0
学校の同窓会で聞いた話。うちのOGで結構な旧家の玉の輿に乗った人がいた。
当主は老齢だけどまだ健在で、OGが結婚したのはその跡取り息子の方。
ところが結婚十数年後に当主より先に跡取り息子の方が亡くなってしまった。
跡取り息子はまだ本格的に稼業を継いでいなかったので個人資産もそれほどは持ってはおらず、土地家屋や株券の類はまだ当主の名義だった。
それでも少ないながらも跡取り息子所有のものもないではないので、OGとその娘に遺産が相続される見込みになっていた。
が、ここで奇妙な事実が発覚。OGは跡取り息子と結婚する前に、勤めていた会社の同僚と若さの勢いのまま親にも内緒で入籍していた過去があったのだと言う。
そしてOGはその後に跡取り息子と知り合って旧家の若奥様の地位に目が眩み、同僚に別れ話を切り出して会社を退職し、さっさと離婚届を書いて別れたのだが、OGに未練たらたらだったその同僚は離婚届を提出せず、入籍状態が続行されていたらしい。
OGは届をちゃんと出したかどうかの確認すらしなかったようだ。もう同僚と関わりたくなかったのかも。
それでなんで旧家の跡取り息子と結婚できたのか分からないし、その後に生まれた娘の出生届けとかどうしていたのかも不明。
実は役所のミスで、書類上ではどっちとも結婚していた重婚状態だったという話も聞くし、良く分からない。
とにかく跡取り息子死去を切っ掛けに発覚したこととしては、OGは書類上では先に入籍していた同僚との夫婦関係が優先されることとなり、跡取り息子と結婚していた事実そのものが否定される結果になった。
そして結婚していないのだから相続も無い、そういう事になった。

482 :名無しさん@HOME:2012/04/01(日) 20:02:03.30 0
OGと跡取り息子との間に生まれた娘はというと、これもややこしい。
実際には跡取り息子の娘なのだが、戸籍の上でOGと夫婦と認められるのは昔別れた同僚のため、生まれた娘は自動的にその同僚の方の戸籍に組み込まれてしまう。
まあこれは家庭裁判所かどこかに同僚との親子関係不在の申し立てをして、さらに跡取り息子の方に死後認知か何かをしてもらえば、事実関係に即した間柄に戻れるとのこと。
ただ、同僚との戸籍のままにしておけば嫡出子の扱いだが、跡取り息子の方の籍に戻すと、母親が跡取り息子とは書類上は婚姻関係に無いため、非嫡出子になってしまうのは避けられないらしい。
それでも跡取り息子が生きていれば、同僚との離婚届を出し直した上で跡取り息子と再婚するという形を取れただろうが、もう死んでしまっているのでどうしようもない。
そもそも事態が発覚するきっかけが、跡取り息子の死去とその相続にまつわる過程で出てきた事なので。
そういった諸々の書類関係を片付けるために、OGはかつての同僚と連絡を取ったのだが、そこで判明したことには、なんと同僚はそのつい少し前に事故に遭い、意識の無いまま寝たきりになっているという。
そして状態からしてもう先も長くないらしい。
OGと別れた後の同僚は、書類上はOGと夫婦関係が続行されていることを暗い喜びとし、当然書類上は既婚なので表面的には誰とも結婚せず独り身を貫いて、起業して仕事に励みそれなりの成功を収めていた。
財産総額はざっと二十億円近いとか。そこにOGが書類上の妻として現れた事で、同僚の親族は発狂した。
独り身で子供もないから自分達が遺産を受け取れるだろうと思っていたし、少しはそれを期待するからこそそれまでの親族づき合いで親身にしてきたし、寝たきりになっても面倒をみてきていた。
それなのに実質的な夫婦生活も送っていない女が、突然現れて全てをかっさらっていくことに納得できるはずもない。
ほうぼうの弁護士に相談して何とかならないのかと訴えて回ったそうだが、法律上どうにもならない、という答えが返ってくるばかりだったそうな。

483 :名無しさん@HOME:2012/04/01(日) 20:04:36.58 0
OG自身も、そもそもが旧家の若奥様の地位に目が眩んで、入籍までした同僚をあっさり捨てるくらいお金や地位に目が無い人だったため、労せずして二十億円が手に入るならとその気になり、実質の夫婦関係がなかったことやかつて同僚を捨てたことに恥じ入って、しおらしく相続放棄する気などさらさらなかった。
ところがここで事態が急転直下。OGが妹のマンションに遊びに行った際に妹に口汚く罵られ、そこで発作的に飛び降り自殺して死んでしまった。
というのも、OGが以前に結婚生活を送っていた旧家はかなり影響力のある家で、OGが跡取り息子と結婚していたことで、OGの実家はかなりの恩恵を受けていた。もちろんその妹も。
それが跡取り息子は死んでしまうわ、娘では家は継げないわ(跡取り息子には弟がいたのでそっちが跡を継ぐそうです)
OGは実は重婚状態で跡取り息子とは結婚していなかったことになるわ、入籍の事実を黙って跡取り息子と結婚していたということで旧家の人々のOGとOG実家に対する印象は最悪だわで、OG妹をはじめとするOG実家メンバーはかなり肩身の狭い思いをしていたとか。
そもそもOGが若さに任せて不用意にその辺の男と入籍していなければ、跡取り息子亡き後も、旧家の未亡人として旧家とOG家との縁は保たれていたし、それによってOG家もそれなりの影響力の余波を保てていたはずだった。
そう言ってその辺の憤懣をOGにぶつけてみたら、発作的に自殺されてしまったと。
OGが自殺したことで同僚の親族は大喜び。まだこの時点で同僚はかろうじて生きてはいたので、先に死んだOGの方に財産は行かなくなった。
娘がいるが、これは親子関係不在の訴えをすれば相続の対象外になるらしいので、同僚の親族は張り切って訴えを起こし始めているとか。
旧家との縁も切れ、OGに入ると見込まれていた二十億円もその死とともにふいになり、OG実家では今度は妹が責められているそうです。
なんか凄い話もあったもんだと、その話のこみいり具合に感心するしかなかったです。
同窓会での噂話なので、もしかしたら釣られたのかもという気もしなくはないですが。