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あなたはネットウォッチに向いていないかも?

「ネットウォッチャーはタフでなければ生きていけない。やさしくなければウォッチする資格がない」
(『禿田禿蔵のヲチ格言集』より)
以下の記事がはてなブックマークで話題をよんでいる。
あなたはIT関連の仕事に向いていないかも?--IT業界への不適応度チェック10項目 (CNET Japan)
「なるほど!」と思う反面、「これってどんな業界でもあてはまるんじゃね?」と考え、ネットウォッチ業界に当てはめてみた。

あなたはネットウォッチに向いていないかも?--ネットウォッチ業界への不適応度チェック10項目
 ネットウォッチのプロフェッショナルが仕事のマイナス面について不満を漏らすというのはよくあることだ。しかしながら、実はあなたがネットウォッチャーとして「向いていないだけだ」ということはないだろうか?

 ウォッチ業界というのは厳しい世界である。この業界に足を突っ込んだ経験がある人であれば、その厳しさ(炎上炎上また炎上)は身に染みて分かっているはずだ。そしてウォッチ業界にとどまるべき理由はないとの判断に至る人がいる一方、ウォッチ業界に魅力を感じて身を投じようという人もいる(やめておけ!)。では、ウォッチ業界で新たに働くことを検討している人や、ウォッチ業界から離れることを検討している人は、どうすれば正しい判断を行えるのだろうか? 多くの暇人を魅了する一方で精神を蝕んでしまうこの業界に向いているかどうかを、どのようにして判断すればよいのだろうか? 以下では、ウォッチ業界に向いていない人の特徴を10個挙げている。自分自身が当てはまるかどうかをチェックしてみてほしい。

#1:根気・粘着力がない
 根気(または粘着)というものは、ウォッチャーとして掛け値なしに最大の美徳である。ウォッチ対象としてなかには、とてつもなく厄介なものもあるため、1〜2年単位、下手をすれば10年単位で観測しないといけない場合もしばしばある。根気のない人間がそういった問題に直面すると、途中であきらめるか、頭がおかしくなってしまうか、髪の毛をかきむしることになってしまうだろう。また、根気が必要となるのは問題に取り組む時ばかりではない。時にはウォッチ対象よりも、対象の信者・もしくは他のネットウォッチャーと根気を試されるという場合もよくあるのだ。そういった場合には、彼らを相手にしなければならない状況を避けるか、(それが不可能であれば)ウォッチ業界を去ることをお勧めする。

#2:新たなウォッチ対象を探し続けたいとは思わない
 2ちゃんねる、グリー、アメーバ、モバゲー、TwitterFacebookなど、ウォッチ対象の範囲は日々拡大しているので、ウォッチ対象を広げようという意欲がなければ、あっという間に時代遅れの人材となってしまう。つまり、この業界は新たな技術を学び続け、観測範囲を広げることが苦にならない人間でなければやっていけないというわけだ。このため、普段は興味がないジャンルのブログを見たり、つまらないオフ会に参加したり、お金の無駄だとわかってもアメーバブックスを読んで学ぶといったことが必要になってくる。こういった学習・努力をどのように進めていくのかは別にして、ウォッチ業界で働いていくには、「雨とか降ろうがヤリが降ろうが前のめりで前のめりで♪」の姿勢が大変重要なのである。

#3:勤務時間外の仕事はお断りだ
 「ネットウォッチというものはスケジュールを乱すことなどない」と考えているとしたら、それは大きな間違いだ。ウォッチ対象が突然暴れ出すことがあるが、葬式やデート、出産中でもウォッチを滞らせるわけにはいかない。このため、ウォッチのプロフェッショナルは夜中に起き出したり、残業を重ねたり、休日出勤することを厭ってはいられない。日々の生活を仕事の犠牲にするのは一切ご免だという人がどうなるのかは、火を見るよりも明らかだろう。

#4:人が好きではない
 この項目は、本当に説明が必要なのだろうか? 必要だって?いいだろう。ウォッチプロフェッショナルという人種が存在するのは、視聴者を必要とする劇場型ウォッチ対象…、つまり人がいるからである。もしもあなたが人嫌いなのであれば(そういう人は多くいる)、ウォッチ業界でキャリアを積むというのは無理な話だろう。なお、この項目の皮肉なところは、ウォッチ業界に入ったせいで人嫌いになったという人も数多くいるという点にある。

#5:簡単にあきらめる
 あなたは、自らの能力の限界が試されるような問題に取り組んだことがあるだろうか? その際、あきらめてしまっただろうか、それとも問題を克服するまで頑張れただろうか? あきらめたというのであれば、まだ行うべきことがあったにもかかわらず、断念したということになる。ウォッチ業界において、そういった行動は仕事に対するモラルが低いと見なされる。そしてあなたがそういった行動をとっても構わないと考えているのであれば、自らのウォッチキャリアを考え直すべきだろう。もちろん、改修が不可能なものや、あなたのスキルレベルでは歯が立たない問題もあるだろう。しかしそういった場合でも、ウォッチ対象のブログにコメントしているユーザーを一人ひとり調べたり、アップされてる写真のGPSデータをチェックしたりすれば、道は開けるものである。

#6:イライラしやすい
 この業界は、沈着冷静な人であっても、電波ユーザーに煽られてイライラするようなことが起こりえる。このため、ちょっとしたことですぐにイライラしてしまうような人は、1日中頭に血が昇った状態で過ごすことになる。下手な発言をTwitterでしたならば、すぐにRTされ、あっというまに1万ファボになり、Togetterにまとめられ、人気はてブ入りし、またRTされ… つまり永遠に笑い者にされる。ウォッチ業界は働きがいがあるとはいえ、ストレスの高い業界でもある。イライラに負けてしまいやすいタイプの人は、ウォッチ業界以外のキャリアを新たに求めるか、セラピストのお世話になることを考えた方がよいだろう。

#7:複数の作業を同時に行うのが苦手である
 プロウォッチである筆者はいつでも、3つか4つの対象の監視を同時に行っている。ウォッチ対象が発狂しているときに、タカシ軍団が大暴れし、なんとかハヤトが声をあげ、放射脳デマッターが全裸で走り出すことはよくあることだ。あなたが作業を1つずつ片付けていくことに固執するのであれば、ウォッチ業界でキャリアを積んでいくのは難しいだろう。筆者はここで、1つのことをひたむきにやる人は成功を収められないと主張したいわけではない。ただ、そういった人がウォッチ業界で仕事をしていく場合、複数のことを同時に行える人に比べると、大変な思いを強いられるのは確かである。

#8:ネット業界で出世したいという野心がある
 ウォッチ部門はネット業界で大した出世は望めない。あなたが出世し、プロウォッチMABを取得している、おおつね氏や加野瀬氏のように、ウォッチ業界で上り詰めたいという野心を持っていても、違う分野を検討した方がよいかもしれない。Web技術や携帯ゲームが作れるなら昇進のチャンスもあり、切込隊長(元)になることも可能だろう。しかし、あなたがグリーの社長になることを夢見ているのであれば、ウォッチ分野は優れた選択肢であるとはとても言い難い。

#9:Webサービスが嫌いである
 これはもう、言わずもがなであろう。しかし不思議なことに、実際にWebサービスを「心底嫌っている」にもかかわらず、ウォッチャーの人もいる。もしもあなた自身がWebサービス恐怖症だという自覚を持っているのであれば、TwitterTumblrはてな匿名ダイアリー、アメブロといったWebサービスに囲まれた環境は、あなたにふさわしいとは言えないだろう。嫌悪している分野で働くことも大いに可能だとはいえ、高いストレスにさらされることで寿命を縮める結果になるかもしれない。このため、ウォッチ分野で働くのはやめておいた方がよいだろう。

#10:勤務時間が終わると携帯電話の電源を切る
 この項目はウォッチ時間に関係している。筆者が知っているウォッチプロフェッショナルたちは、休みなしの24時間体制で連絡に応じられるようにしている。彼らの生活は完全にネットワークを中心に回っている。彼らがそういった生活を忌避していたのであれば、現在の仕事になど就いていないはずだ。ウォッチャーには完全な終わりというものがない。表面上は何の問題もないように見えていても、どこかの時点で必ず何らかの炎上が発生するため、夜中に叩き起こされたり、家族との団らんを邪魔されたり、初めての子どもの出産に立ち会えなくなったりするのである。あなたがオフィスを出る際に携帯電話の電源を切る、Twitterをログオフするタイプであるという場合、あなたはキャリアの選択を誤っているのかもしれない。

メリットを数え上げる
 上記で挙げた項目の1つか2つに当てはまるからといって、今すぐにウォッチ業界を去り、手近なバイトを始める必要はまったくない。とは言うものの、かなりの項目に当てはまる場合、ウォッチ業界の仕事に見切りをつけ、学校に行き直すことを考えた方がよいかもしれない。メリットとデメリットを天秤にかけられるよう、筆者は近いうちに、ウォッチ関連の仕事に向いている人のタイプについての記事を執筆したいと考えている。