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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

震災姉妹 最後のメールはデマ!?

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東北地方太平洋沖地震の被害を受けられた皆さまに、改めてお見舞いとお悔やみを申し上げます。

Facebookで話題の投稿
3月6日火曜日、Facebookにポストされた「ある投稿」が大変話題になっている。3月9日午前4時35分現在、いいね!の数が1万1093人、シェアの数は3488件となっている。
一体どんな投稿なのか? 見てみよう。


文字が読めるでしょうか・・・
気仙沼で発見された携帯に残された最後のメールです。
この原稿は私が担当をしている新聞の
今月分の原稿です。
いつも手書き文字とイラストを書いています。
「もうバッテリがないよ
痛いと言わなくなったので
妹はさっき死んだみたいです。(T。T)
埼玉はだいじょうぶですか?
またお父さんと一緒に
ディズニーランドに行きたかったです
お父さん 今までありがとう
だいすきなお父さんへ
本当にありが
享年 長女17才 次女14才 」
真横で妹が死にゆくなか
どんな想いで暗黒と極寒の中、彼女はメールを
残したのでしょう。涙が止みません。
48才のお父様よりこの携帯を見せていただきました。
一周忌の11日(日) 宮城の地にて
祈りの会を行わせていただきます。
14時46分に黙祷を行います。
どうか、皆様各々の場所にて黙祷を御奉げくださいますよう。
「最後に伝えたかったこと
〜故人に伝えたい47のメッセージ〜」 はこのような
命の大切さを気づかせていただける、ご遺族様の機長な
言葉を、同じく手書き文字・挿絵いり のタッチで出版
いたしました。
点字本・朗読CDもまもなく完成予定です。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=250158731739869&set=a.208322132590196.52385.100002372316576&type=1

Facebookだけでなく、Twitterでも話題を読んでおり、ツイートに添付された画像の閲覧回数は現在6万5547となっている。TwitterのRT元になっているツイートはこちら(このツイートは第三者が勝手に転載したもので、瀧本さんのツイートではありません)。

FacebookTwitterでは、この投稿に対して「号泣しました」「涙が止まりません」「言葉になりません」と、「泣ける携帯小説」に対する感想文的なコメントがズラズラ並んでいる。
■投稿者はどんな人なの?
Facebookに投稿した人間は「瀧本光静」(たきもとこうせい)さんという尼僧だ。大阪府箕面市にある日蓮宗 華光寺別院という場所で活動されている。
公式サイトのプロフィールによると

大阪生まれ。
代々画家の血筋を受け美術大学を卒業。
3年の留学の後、商社に入社。13年間統括マネージャーとして従事するが、幼児期より悩まされていた霊障が30歳にて再び激しくなったことを使命と受けとめ、平成16年得度、2年間に渡る全修行を成満し僧となる。
法務活動を中心とし
シャキシャキした口調が人気を呼び、全国各地へ講演会で飛び回る
傍ら、篤志面接官として刑務所の受刑者教育を行う
傍ら、BONOWクラブ(法話集会)主催
傍ら、独自開発の運勢鑑定で指導を行う
傍ら、癒し系全国誌へのコラム執筆
新たに女性の悩みをコケティッシュに表現した4コマまんがの執筆を開始
また、ブログに登場する癒しの人気キャラクターをグッズ化(近日発売)
更に、大切な言葉を音楽にと、バンドを結成中。
平成19年自費出版「たった7秒のわすれもの」御礼完売(増刷未定)
平成23年全国発売「最後に伝えたかったこと」絶賛発売中

という方らしい。Webにも強く、Facebookはもちろん、公式サイトやブログも活用されてるようだ。
公式サイト
ブログ
Facebook
Twitter

■亡くなった姉妹は本当にいるの?
このメールを読んだが、なんだか違和感を感じる。どこが変なのか? まとめてみると
・これほどの感動エピソードなのにTVや新聞が全く報道していない
・身内の人間を「名前」でなく「妹」と発言している
・妹が亡くなったのに顔文字を使っている
・この携帯電話はどのようなルートで父親の手に渡ったのか…
・母親をはじめ、他の家族について全く書かれていない
と、細かいところをあげれば「変な部分」や「疑問点」が出てくる。
しかし、この投稿した瀧本さんは「48才のお父様よりこの携帯を見せていただきました」と断言しており、私が感じた違和感は決定的な反論にならない。
追記1
はてなブックマークのnoroneko7さんのコメントが鋭い
予測変換なんだから最後が「ありが」で終わるはず無いじゃん。前の文で「ありがとう」って入力しているんだからなおさら。おそらく普段ケータイは使わずPC使っている人の創作だと思う
追記2
報道によると「震災死者の92%、津波による水死」となっており、圧死や全身骨折を含む損傷死などは計578人で全体の4%(2011年4月19日時)。さらに19歳未満の犠牲者も割合が少ない。文面から圧死っぽいが、圧死・19歳未満・姉妹同じ場所で被害…… この3つの要素を満たす悲劇は、ゼロとは言えないが、限りなく可能性は低い
(追記ここまで)
地震によって気仙沼で亡くなった17歳と14歳の姉妹は本当にいるのだろうか?
東北地方太平洋沖地震の被害で亡くなった方の氏名・年齢・住所は次のページで公開されている。
今回の災害でお亡くなりになり身元が確認された方々の一覧表について(警察庁)
「今回の災害でお亡くなりになり身元が確認された方々の一覧表」のデータは、岩手県、宮城県、福島県、3県以外の都道県の4つのPDFファイルから成り立っいる。ここから17歳と14歳の被害者を抽出し、氏名・住所が一致するかどうかチェックをしてみた(PDFからテキスト抽出後、GREPで抜き出して比較)。
もし、瀧本さんのエピソードが本物であれば、ヒットするはずだ。調べてみると、1組がヒットした(一部伏せ字にしています)。

宮城県 M間 A莉沙 17歳 女 宮城県亘理郡山元町坂元
宮城県 M間 E美理 14歳 女 宮城県亘理郡山元町坂元
A莉沙さん、E美理さんは、行方不明者捜索掲示板に書き込まれた情報によると、姉妹である可能性が高い。しかし、気仙沼と亘理郡山元町坂元は約190キロ離れている。また、亡くなった姉妹の情報を調べていくと、母親・父親らしき方も亡くなっているようだ。M間姉妹が瀧本さんが取り上げたエピソードのモデルの可能性は低い。

■瀧本さんに直接聞いてみよう
警察の情報、新聞・TV、その他掲示板の情報をチェックしてみた結果、現時点でかぎりなく「メールを送った姉妹」が存在する可能性は低い。
そこでFacebookに書き込んだ瀧本さんに、「このエピソードは本当なのか? ぜひ証拠の提示、もしくは説明をお願いしたい」という質問メールを出してみた。締め切りは3月13日(火)でお願いしている。返事をもらい次第、この日記で公開したいと思う。

公式サイトのメールフォームから連絡しました。

■泣くことは赤ちゃんでもできる
最後に余談を1つ。
日頃はゲスなエピソードを取り扱っている私だが、震災で亡くなった方の名簿を見ているとやりきれない気持ちになってしまった。特に17歳や14歳で亡くなった人の情報を見ていると、ただ、ただ、悲しい気持ちになってしまう。瀧本さんのエピソードに号泣した人たちは、ぜひ亡くなった方の氏名が書かれたPDFファイルを見て欲しい。安っぽいストーリーがなくても、泣けるはずだ。
さらに、宮城県警が公開している「氏名の推測ができない(身元不明)犠牲者の方々の一覧」のページで、身元がわからない人たちが身につけていた衣料品をチェックし、知り合いがいないどうか確認した方が「ただ泣く」より、はるかに建設的だ。

(今回のエントリー作成にあたり、メールで情報を送ってもらったKさん、Facebook上でいろいろと情報を提供してもらったKさん他多数の方に感謝します)
続きのエントリーを書きました「「震災姉妹デマメール」その後&作者の自作自演記録」

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