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フジテレビ・花王デモの本質を見誤るな

フジテレビと花王の反対デモが熱いが、アルファだかガンマだか知らないけど、「ネットカルチャーに一家言あり」的な人たちが、この事件に対して毒にも薬にもならないコメントをしていて面白くない。
歴史がダイナミックに動くときは、なかなかその本質がわからないもの。今回のフジテレビ・花王デモも「木を見て森を見ず」になっている人が多い。
今回はフジテレビ・花王デモについて考えてみたぞ!

2011年9月16日花王デモ動画

相手の弱点をつくのは当然

花王デモについて「なんで、フジテレビを攻撃するのに花王にデモ行為を行うの?」という意見をよくみる。
デモを行っている人は「反日・親韓のフジテレビに多額のCMを出している」「フジテレビの件でお客様相談センターについて問い合わせをしたら、大変不愉快な対応を取られた」という2点が主な理由をあげている。確かにこの2つも重要な理由かもしれないが、本質ではない。
ネット上でのフジ叩きやデモ行為がフジテレビ自身にダメージをそんなに与えられないことを、攻撃している人たちはよく知っている。では、効果的なアタックをするのにはどうすれば良いのか?
ギャングやヤクザが相手を脅迫するときに、本人ではなく家族に危害を加えて(もしくは予告)要求を通すのは、お馴染みの手法だ。相手が強固であればあるほど、その周辺にあるウィークポイントを攻めるのは当然だ。つまり、フジテレビにとって攻撃されたらいちばん嫌な箇所、それは視聴者ではなくスポンサーなので、そこを叩くのは当然の話だ。
ライオンでもエステー化学でも、NSファーファ・ジャパンでもよかったのだが、フジテレビに出稿している金額を考えると、いちばんお金を出しているところを叩くのが効率がよい結果となる。つまり花王が狙われたのは必然だった。

CMを出している業界のセレクトも絶妙だ。日用生活を扱っている会社が悪のフジテレビと繋がっている! という宣伝はうまい。毎日花王の商品を目にする度に、悪いイメージが呼び起こされる。特にネットの運動で大きな力を持っている主婦層に動員をかけたい場合はバッチリのジャンルだ。
余談になるが、次にフジのスポンサーとして狙われるのは食品メーカーなのではないかと考えているので、企業の中の人は気をつけよう。

花王の金をよこせ

これは以前も述べたが、フジテレビ反対活動は「メディア戦争」の一種、つまりテレビ vs インターネットが、メディアの主役を巡って争っている構図だと個人的に考えている。トムとジェリー、平家と源氏、妊娠とGK、阪神と巨人のように、ネットとテレビも本質的に対立する存在だ。
このことをしっかりと頭にいれて花王デモのことを考えると、面白い。
今まではメディア界の主役であったテレビ、その中でもドンであるフジテレビジョン。このギャングは人々に与える影響力は大きい。商売をやっている人は、CM代金というショバ代・みかじめ料をこのギャングに収めることで、商品・サービスを宣伝してくれたり、不祥事があっても多少甘く見てもらえた。
そんなヤクザメディア界にてやっと力をつけてきたのが、我らの(!?)インターネット組だ。このヤクザの怖いところは、組長がいないのに自律的に動くところ。攻撃力も宣伝力もあるが、組織だっていないので、他のメディアギャングたちからは異端の目で見られている。
そんな新興ヤクザ・インターネット組だが、虎視眈々とメディア界のドンの座は狙っている。今回のフジテレビデモは、インターネット組がフジテレビへのカチコミである。
そして、それと同時にフジテレビに資金を提供していた連中に、「おうおう、我らに金を出さんといったいどうなる事態になるか、よう見とけや!」と宣伝し、血祭りにあげられたのが花王だ。「金払わんと、花王みたいになるど!!」
今回のフジテレビ・花王デモは、メディアの主権争いと、スポンサー争奪合戦がその本質といえる。

花王がとるべき解決策は?

ここまで騒動が大きくなって、花王の中の人も相当焦っていることだろう。沈静化しようにも単に「すいませんでした!」と社長が頭をまるめて謝ってもダメだ。
先ほど述べた本質を考えると、どういう行動をとればいいか、読んでいるみなさんならわかるだろう。
(はい、みなさん考えよう。答えでた?)
そう、この花王不買運動の本質はネットのスポンサー探しの一環といえるので、インターネット組にみかじめ料=お金を提供すれば良い。
具体的には2ちゃんねるへの出稿、特にフジテレビ・花王叩きの総本山となっている「既婚女性板」にピンポイントに広告をだせば効果的だ。
2ちゃんねるに投稿する際に「この板は『花王』の提供です」という表示をすればよい。既婚女性板のみなさんは花王憎しで、花王製品を叩いているが、商品自体に問題はないので騒動は沈静化する。

まとめ

この日記を読んでいる方は、ネットリテラシーが高い人多いと思う。今後もネット vs テレビは繰り広げられる。その際は、目の前の事件だけにとらわれず、その本質は何か? 根本的な原因か何か? とじっくり考えて欲しい。