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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

デジタル万引き的ブックレビュー

はてなブックマークの人気のエントリーを見ていると、「万年貧乏な人は必見! 竿竹屋はなぜ2ドアの軽トラに乗り長財布を使っているか? お金持ちになる30のポイント」と、自己啓発・スキルアップ系のタイトルがよくある。万年貧乏&ダメ人間のオイドンは、「オレも金持ちになって、白いベンツを手に入れて、プールサイドで金髪美女とドンペリニョンしたい!」とサクセスを目指してアクセス!!
確かにクリック先のページには、お金持ちになる方法が箇条書きで書かれてあった。しかしその内容は『竿竹屋はなぜ2ドアの軽トラに乗り長財布を使っているか』(このタイトルは仮ですよ)というビジネス書から、おいしい部分をピックアップし、まとめたエントリーだった!
確かにこの記事は役に立つだろう。が、ビジネス書の肝となる部分を全部書いてブログに書くって行為は、あらすじはもちろん、犯人まで書いている推理小説のレビューみたいなものなんじゃないのか?
記事の最後にアマゾンのアフィリエイトが貼ってあり、紹介している本を購入できるようになっているが、ここまでエッセンスをすべて書かれているので、この紹介ブログを読んで購入する人は、ほとんどいないだろう。私も買わない
これは出版社・著者に対する営業妨害だと思うのだが、どうなんだろう?
不正には厳しいイメージがある、はてなブックマークユーザーのコメントを見ていると、非難する意見はなく、「役に立ちました」「私も実践します!」というようなものばかり。はてなブックマークがつくことで、人気エントリーに入り、ますます閲覧者が増えるので、はてなブックマークをつけているユーザーもこのデジタル万引きと同等もしくはそれ以上悪質な行為に加担している。

最近この手の「ビジネス書の美味しい部分だけを全部書いたブックレビュー」が増えている。書いている人が気をつけるのも大切だけど、読み手の我々が「良いもの(読んで紹介している本を買いたくなるもの)」だけにアクセス&はてなブックマークをつけるべき。アクセスが減れば、この手のブログも減ることでしょう。