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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

式場で祖母が壮絶死!?

・※※※※私は見た!! 不幸な結婚式 74※※※※より
こ、これは、凄いエピソード!

193 :1/3:2009/08/29(土) 11:24:14
じゃあ、日曜日のネタ投下の前に、自分の結婚式の不幸…?な話まとめ下手なので長文になってしまったので、苦手な人はスルーお願いします。
結婚式の直前、体調を崩した祖母が病院の検査で癌の疑いをかけられた。
精密検査の予約は式の後にしか入れることができず、気にしつつ結婚式に参加してもらった。
もともと、祖母の孫は私とあと一人年下の従妹が結婚したら全部結婚完了で、従妹は翌年、海外で友人のみで式を挙げることが決まっていたので、祖母からしてみれば
「最後の孫の結婚式」ということもあり、精密検査より最後の披露宴を優先と言ってくれた。
そして式の日、祖母は顔色も良く、むしろ少し太ったくらいに見えて
「癌なんて絶対ありえないね」なんて母と言い合っていた。
ところが、披露宴の最初の方で突然席を立ち、そのままなかなか帰ってこなかった。
気になった母が探しに行くと、トイレの中で転げまわる祖母を発見。
脂汗をかいてヒーヒー言いながら転がる祖母をみて、焦った母はとりあえず通りすがりの式場の人に救急車を頼んだ。
ところがそこで祖母が突然母の腕を掴み
「救急車なんか呼んだら騒動になる。式を中断させちゃいけない。
病院には自力でいくから、タクシーを呼んで欲しい」と苦しそうに言った。
救急車のほうが…と言う母と、絶対呼ぶなという祖母でしばらく問答が続き結局、大急ぎでタクシーを呼んでもらい、一番近い救急病院に運んでもらうことになった。

194 :2/3:2009/08/29(土) 11:25:09
タクシーを待つ間、母の頭の中では、もしかしたら想像以上に悪化していたのでは?
このまま死んでしまうかも、といろいろ考えて、式場の人に相談して私と新郎を呼ぶことにした。
その時、まだ新郎友人の余興の途中で、本来は新郎側の余興の後私の友人の余興が入る予定だったけれど祖母に私と新郎を合わせることを優先し、「衣装を変えるため」という名目で二人を退場させてくれた。
私が駆けつけた時は祖母は長椅子の上に寝転がっていて、顔は真っ青でそのまま死んでしまうんじゃないかと思うくらいだった。
泣きながら祖母の手を取ると、祖母は目をあけて苦しそうにうめきながら
「結婚式、最後までやるんだよ。お前の結婚式に出られて本当によかった。
これで安心して死ねる。」そう言うと新郎の方をみて「嫁子をよろしくおねがいします」といい、目を閉じた。
私も新郎も泣きながら「絶対幸せになるから」「絶対死なないで」と呼びかけた。
祖母は苦しそうにうなずくものの、何度も寝返りをうち、時々椅子から転げ落ちそうなくらい体を捻じ曲げて苦しんでいた。
すぐにタクシーは来て、呼び出された叔父の付き添いで病院へ運ばれていった。
私たちはそれを泣きながら見送った。
「もう会えないのかも…」そんな予感がして、思わず新郎にすがり付いて泣いてしまった。
その後、衣装を替え、化粧を直してもらって披露宴に出たけれど、私も新郎も落ち込んでいて特に私は涙を堪えきれず、何度もハンカチを借りる場面があった。
そしてその度に新郎が私の頭を撫でてくれて「大丈夫」と言ってくれた。

195 :3/3:2009/08/29(土) 11:26:23
披露宴も終盤になり、後は両親への花束贈呈と最後の締めの挨拶くらいになった頃突然、叔父が帰ってきた。
あれ?と思ってみていると、その後から小さく腰をかがめてこっそり祖母も入ってきた。
何故?なんで?病院は?癌は?
頭の中をはてなマークが飛び交っていた。
隣を見ると新郎も同じようで、二人で顔を見合わせて首をかしげていると担当のプランナーさんが二人の近くへやってきて、そっと耳打ちをしてくれた。
「おばあさまはヒドイ糞詰まりだったそうです…」
「え・・?糞詰まりって・・・?」
「えーっと簡単に言うと、便秘ですね・・」
何故か申し訳無さそうに言うプランナーさんの言葉に驚いて祖母のほうを見ると祖母も申し訳無さそうに顔の前で手をあわせて「ごめん」という仕草をした。
私と新郎は一瞬顔を見合わせて、次の瞬間大爆笑。
ほっとした安心感と、面白いのとで涙を流しながら笑い続けた。
式の後、祖母が何度も「騒がせて申し訳ない」と謝った。
病院で大きい浣腸をしてもらい、あっさり解決したその事件は、今でも我が家の笑い話として何度も語られている。
その後の精密検査で腫瘍は良性で、体力のことを考えてそのまま温存することになった。
現在、98歳になった祖母は毎日畑に出ているらしく、今年も大量のゴーヤとししとうを送ってくれた。