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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

海賊版人体の不思議展(続報)

以前お伝えした、「読売新聞社が怪しい死体展覧会を主催」。
今週月曜発売の講談社の「週刊現代」(6/17号)に人体の不思議展について、ハーゲンス博士のコメントが掲載されていた。
タイトルは
"本家"ドイツの解剖学者がメッタ斬り「日本の『人体の不思議展』は卑劣なパクリだ!」
という1ページ記事。メインは博士のインタビューなのでその部分だけ引用してみよう。

「日本で展示されているものは、私のオリジナル標本の卑劣な模倣であり、私の知的財産権を侵害しています」

とまずはご立腹。

「現在いろいろな大陸で私の展示会の"模倣展"が開かれています。日本の『人体展』もそのうちの一つにすぎません。'05年に台湾でも同じような模倣展が見つかりましたが、知的財産権の侵害だという私の主張が台北の裁判所に認められ、模倣標本の撤去措置をとることができました」

と、博士の展覧会は世界でパクラれまくって困っているとお悩みのご様子。あのピーコ天国で有名な台湾でもきちんと取り締まってくれたのに、日本では取り締まってくれないんだよな〜 人の褌で相撲を取りやがって〜 プンプン! という博士の不満は爆発一歩手前。

模倣標本はすっかりしなびて液漏れするなど美的にもかなり劣っています。そのうえ表示方法も『BODY WORLDS』の模倣そのもので、主催者は二重の意味で私の知的財産権を侵害しているのです

と、標本自体のクオリティは低いし展示方法も私のパクリだし、今の「人体の不思議展」は出来の悪い偽物のシャネルのカバンみたいじゃ。パッチもんのブランド品を売るような主催者(新聞社含む)は何を考えとるねん!! と怒っております。
確かに行った人のブログを読むとかなり酷い展示みたいですね。

以上で博士のインタビューはお終い(意外と短けーな)。これに対して、主催者の日本アナトミー研究所の「安宅克洋」(あたかかつひろ)氏が現代の取材に対して次のように答えている

私どもの標本は中国の南京蘇芸生物保存実験工場という会社から借りたものです。標本の製法もまったく違い、グンター氏の技術を盗んだとは思いません

「わーたし ー(日本アナトミー研究所)は潔白だー (著作権侵害&技術を盗用を)やーってなーいー♪」 という素敵な回答。本当に歌って回答してくれたら面白いんだけどね。
さらに現代では疑惑の南京蘇芸生物保存実験工場にコメントを取っているのだが…

日本の『人体展』のことなんか知らない。うちが協力したかどうか? 本当は価格が聞きたいんだろう?

という短い一文が載っているだけで、肝心な価格について書かれていない。ウキー そこがみんな知りたいんだよ! まぁ、単に教えてくれなかっただけかもしれないけど。
そんな、海賊版の濃厚が強い横浜の「人体の不思議展」は、すでに10万人を突破したという話で、かなりぼろう儲けをしているご様子です。

<追記> 2011年1月22日
人体の不思議展に関する情報はRedFox氏が精力的にかつわかりやすくまとめられているので、興味がある人は必見です。
特集「人体展と中国の人体闇市場」(Red Fox)

以下与太リンク
東京の繁華街の中国人の死体展
中国の掲示板より(古いけど)。なんで中国人の死体を展示しとるんじゃ! 日本人の死体を晒しとけ! と自分のこと(南京蘇芸生物保存実験工場や臓器売買)より日本人を叩いてヒートしております。