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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

おもしろい

有名な怖い話を、クールに反撃する話に改変しよう(オカルト板@2ch
前半は結構面白い話が多いが、スレの後半ではつまらないのが多数でてきて残念。個人的にはこのポストが面白かった。幽霊も走り屋のZには取り付かないほうがいいな。

55 :1:2005/06/10(金) 21:17:07 id:BQcQTOzk0
昨日の話です。
仕事を終えて夜遅くに帰宅の途についていたんですが、 まっすぐ家に帰るのも面白くない気分だったもんで ちょっと山道を遠回りしていこうと思い車を走らせました。

小雨が降る中まったりと走っておりました所、はるか前を 照らすライトの光に人影を見ました。 そこには女の人が立っていました。ポツンと一つだけある橙色の街灯の下、雨に打たれて。 何をしているのかとは思ったのですが道路沿いに民家もある事ですし、付近の住民さんかな、と思いつつ少しスピードを上げて女の前を通り過ぎました。

そして何気なくバックミラーを覗くと、街灯の下に女は 立っていませんでした。
一瞬頭がパニックになりました。目の錯覚か?それとも幽霊か?
もう一度バックミラーを覗いてもやはり女は見えません。

腋の下に汗がにじみ出て来ました。道路は急な右カーブにさしかかりました。私はブレーキを 踏みながら後ろをもう一度確認しました。ブレーキランプが道路を赤く照らし出します。

・・・いました。ブレーキランプの赤い光の中で女が リヤウィンドウから顔を半分だけ出して覗いているのです。 真っ赤な無表情な顔で。

56 :2:2005/06/10(金) 21:18:15 id:BQcQTOzk0
私は車の中で今まで出したような事も無いような声をあげてアクセルを踏みしめました。愛車フェアレディZの2つのタービンが圧縮した空気をエンジンに送り込み、 280馬力のパワーで加速します。

100キロほどの速度でコーナーを抜けてミラーを見ます。暗くてよく解りません。
次のコーナーにさしかかりました。またブレーキを踏みます。ブレーキランプに赤い女の顔が照らされます。急激な減速Gに、今度は口を大きく開けて耐えています。さらにコーナリングの横Gを受けて、女の顔が苦痛に歪みます。
情に流されて、手加減してしまうことがないようにバックミラーを大きく曲げて前だけを見て走る事にしました。しかしブレーキを踏むたびに何かが車体に当たっているのがおぼろげながら感じられます。

57 :3:2005/06/10(金) 21:19:00 id:BQcQTOzk0
しばらく・・・走ったのでしょうか、前方に車のテールランプが見えました。
「も……やめて……」
後ろからなにか聞こえた気がしましたが、恐怖に駆られていた私は追越禁止の車線にも関わらず車を追い抜きました

その瞬間、追い抜いた車(R34GTR)がものすごい加速で追走してきました。私がそれまで感じていた恐怖を、闘争心が塗りかえて行きます。
峠に響きわたる2台のスキール音。2t近い車重を受け止めるブレーキディスクは赤熱して、かがり火のように路面を照らします。

30分ほど全開走行を繰り返したでしょうか。峠のふもとの駐車場で私の車と、34GTRは止まりました。
「いやあ、やはりGTRは速いですねえ」
「いえいえ、それほどでもないですよ」
和やかに談笑したあと、帰宅しました。

以上です。

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