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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

資金源強奪(1975)

監督深作欣二。去年の300人劇場で「深作映画」特集で、観たかったけど観れなかった1本。今年の正月に録画しておいたけれど、観るのを忘れていた。詳しいストーリーはここを参照。まあ話は、主人公北大路欣也(←なんだか山本譲二に似ている)が川谷拓三と室田日出男で賭場荒らしをして、3億円盗み、その金を巡ってのドタバタ劇。ストーリーはなんとなく「いつかギラギラする日」(1992)と似ている(「暴走パニック大激突」+「資金源強奪」=「いつギラ」か)。
いつも直ぐ死んでしまう川谷拓三が最後まで生きているし、ギャグ漫画みたいな眼鏡(キテレツ大百科勉三さんみたいな眼鏡)をかけて活躍する(濡れ場もあるよ!)ので拓ボンファンも納得の1本。室田日出男はあっさり死んじゃうけど。ヒロイン(?)は太地喜和子。昨日みた映画にでたヒロインに比べれば美人度はかなりさがるが、えげつない役が非常にいい。この映画で太地喜和子さんて女優を知ったけど、これまた有名な人なのね。1992年に謎の死を遂げているようだけど。
で、映画のほうだけど深作欣二らしい非常に展開の早い映画。チンタラしていないでドンドン話は進行していきます。話の展開もなかなか読めずドキドキするけど、全体の構成が「起・承・転・転・転・転・転・結」という感じなのでみていてちょっと疲れます。映画自体はあんまり興行成績がよくなったらしい。あ、あとクレジットに「ふかさくきんじ」ってなぜか平仮名ではいっている。この年は深作映画「新仁義なき戦い 組長の首」「資金源強奪」「県警対組織暴力」「仁義の墓場」と4本近く公開。その過密スケジュールに対しての抗議として、ひらがなクレジットにしたという話も。
勝手に映画評価★★★☆☆(星3つ)