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紅茶とお菓子について書いているほっこりブログです

黒いスイス 新潮新書 福原 直樹 (著)

日本人にとって「スイス」に対して思い浮かべるイメージは「自然が奇麗」「清潔感」などなどポジティブなものが多い。この書籍は題名の通り、スイスのアンダーグラウンドな面について描かれたものだ。いわく、「第二次世界大戦中ユダヤ人の虐殺に間接的に荷担」「マネーロンダリングの本拠地」「非常に排他的な民族」などなど知らない一面がたくさんかかれていて面白い。著者は新聞の特派員でスイスにいたらしいが、思想的な偏りはなく事実を坦々と書いていて読みやすい。これを読んで「スイスは悪い」と思うのでなく、どの国でも負の面があるんだと認識するほうが大事なことだと感じる。
個人的にはもうちょっとボリュームがあってもいいように感じるが(90分ぐらいで読めた)、入門書としてはこれぐらいのサイズがいいのだろう。